牧野 沙也佳

      Makino sayaka

日本画研究室

新しい一歩を踏み出すために

今回の作品は自分を描いていて、新しい第一歩っていうイメージです。

新しい自分になるために、いらないものを捨てなきゃな…っていう感じで考えて描いてます。

 

いろいろ大学生活を振り返ると、部活に集中したって記憶ばっかりで、絵の方をやりたいって思って

この研究室入ったのに、どっちかっていうと部活に集中してしまったかなって…

それで絵の方がなんかスランプになってしまって…それが嫌で最後は気持ち良く終わらせたいと思った結果、スランプに陥って絵に対して純粋に楽しめない自分を捨てるじゃないけど、さよならバイバイっていう意味と、新しい一歩っていう意味も込めて自分を描こうと思いました。

 

イメージとしては捨てるって言ったんですけど、実家が葬儀屋ってこともあって、自分を埋葬するお葬式って感じで絵におこしてます。周りに花を手向けたりだとかという感じで。

 

日本画との出会い

最初から日本画がやりたいと思って1年の時から研究室に入ってました。

 

高校時代は美大行こうと思っていて画塾に通ってました。その時に武蔵美の現役生の方が講師に来ていて、その人がちょうど日本画描いてる人でした。それで、その人から日本画の魅力を聞いて、日本画やろう!と思ったのがきっかけです。

油絵はもう触ったことはあったので素材が違うこともあって、すでに興味があったんだけど、早速飛び込んでみたら日本画の難しさに苦しめられたんです。今まで油絵しか描いてこなかったので、日本画は未知なる世界だったし、膠(にかわ)とかをなかなか自分のものにできなくて3年間苦しんでしまったなぁ…

しかも時間を絵にとればいいものを部活にはまって、部活に注いでしまったし。

 

日本画は下の色が影響しやすいし、膠の濃さによっていろいろな影響が出てくる。塗り重ねると剥がれてくることもあって、そうなった時は「このやろう!」って思います。

 

いろいろあって今に至るんですけど、最後なので、いろいろ試した結果、こういう作品ができたというのを出そうと思ってます。

 

 

 

 

 

どんな人でも受け入れてくれる安心感

日本画研究室の居心地は良いです。みんな優しい!どんな人でも受入れてくれるから安心感がある。

男子が1人しかいないから女子高みたいな感じかなぁ。

みんな自由感あるけど自由すぎかな(笑)

 

あとは速水先生が意外とおちゃめで好きです。

買ってきてくださったお土産のパッケージがゆるキャラで、それを買った先生の姿を想像したりしてほっこりしています。

 

研究室では古典的な技術もできて、それはすごく面白いんだけどそのぶん金がかかるんだよね…

 

あと環境と時間があることが今更いいなって思ってます。

絵を描くのはこれで終わりなんだとか思ったりする。教員なったら描けるかな?難しいよね。

教員になって子供達と過ごすのも魅力的だけど、今の状態のままでいたいなって考えちゃいます。

 

卒展に来てくれる方に向けて

自分は今大学生活を振り返って日本画を描いてます。他の出展者も卒展の作品を考える時、それぞれの4年間を一度は考えてると思う。だからいろんな作品を見て、この人はどんな生活を過ごしたのかを考えると面白いと思います。

私自身もこの絵に対して4年間をつめこんでるので、見て感じ取ってくれたら嬉しいです。

 

 

 

プロフィール

牧野沙也佳(まきのさやか)

1994年 東京都出身

 

部活:弓道部

 

4月から東京都の小学校教員

 

趣味:

コスプレ・サイクリング