山本 啓亮
Yamamoto Keisuke
やっぱ人物を描きたい!
今までかいてきたものに関わってきたものがいいかなって最初に思って卒制について考えました。最初は正直自分でも微妙だなってのを出そうとおもってたんだけど、わりと直前でモチーフを変えて、やっぱ人物を描きたいなって思って描き直してます。
人を書いてる時は、顔とか手とかが一番楽しいです。でも今回の絵ではモチーフを改めて選んだときに「やるぞ!」ってやる気に満ち溢れていて、思い切って描くのが大変なチェックの服の柄にしてしまったんだけど、やってるうちに没頭して描いてるときもあって、体の線も出るし、面白いなぁとも思いました。
テーマは一応「カッコイイ人物像」というのを設定しています。
表情とかプロポーションとか、ポーズで人物をかっこよくするのは今まであるかなって思うんだけど、影でカッコイイ人物像を狙ってみようと考えました。前に描いたものは偶然生まれた外部のものでカッコイイ人物像を目指すものだったんだけど、それも楽しかったな。
大きさはF130号で193×162くらいで、あとはただ描くだけじゃなくて、技法とか色の置き方とかは自分なりに常に考えながらやってるつもりです。
自画像のほうはレンブラントの自画像を参考にしています。先輩で画家を参考にして自画像を描いてる人がいらっしゃって、いいなと思ったのと、その作風とか雰囲気だったら学べるかなぁと思って模写じゃないけどそういう形にしました。
反抗するのも大事だけど、素直になって吸収するのも大事
研究室を選ぶ時に、すごい直前まで悩んで、入ってからも悩んだけど、最後まで続けられたのは美術の中でも絵画が自分のアイデンティティーだと思ってるから、どうしても捨てられなくてというところがあったのかな。いろんな研究室に行ってたけど、やっぱり絵を捨てられないような自分がいて、今は続けててよかったなぁと思っています。
いろいろ反抗もしたけど、素直になって続けてたら自分の描きたいものが描けるようになったから、反抗するのも大事だけど、素直になって吸収するのも大事だと思いました。
洋画研究室は結構みんな仲いいんじゃないかなぁって思います。
休憩中おしゃべりしたり、みんなでご飯食べたりとかイベントがあったりして、結構みんなで雰囲気作って絵を描いてるところあるなぁ…1人だけで描いていくのはやっぱり大変だから、みんなでやるよ!描くよ!って感じでやってる。洋画研究室は個人と思わせて意外とみんなで協力してるとこもあるかな。
あとは洋画…油絵にしなきゃいけないってことはなくて、今はアクリルで書いてる人もいるし、無理に油絵の具使ったりしなくてもいいかなって思うけど、洋画には絵を描くにあたっての基礎がつまってると思うから、学びは本当に多いと思います。
完璧な4年間とは言えないけど…
4年間の大学生活を振り返って、後悔がないのはあり得ないと思ってて、もっとこうすれば良かったとかはもちろんあります。でも、例えば今絵を描いてるときも幸せな気持ちで描けてるし…完璧な4年間を送れたということはないけど、後悔もあるけど、やれることはやれたなって思います。
卒展に来てくれる方に向けて
卒制にむけて、みんな一生懸命なのは間違いないから作品自体ののいい悪いはべつとしてそれが伝わるといいなって思います。卒展運営にあたっていろいろあったけど、開催して、作品を人に見てもらって、みんなが頑張ったということが伝わればいいなって思います。
プロフィール
山本啓亮(やまもとけいすけ)
1993年 新潟出身