テーマ[吃音における生理的、心理的、言語的問題の探求]:於東京学芸大学
吃音は幼児期以降の発達や社会的体験によって、どのように変貌していくのでしょうか?また、生理的側面について際立った特徴はみられるのでしょうか?また、言語的な側面についてはどのような現象がみられるのでしょうか?吃音の治療を考える時、病因が明らかではないため治療的対処も難しく、重症化するまで放置されたり、治療効果が挙がりにくいというのが現状です。外国と比べると日本では、吃音の治療効果が低いという問題があります。本年度は、吃音について、生理的、心理的、言語的側面から、さまざまな事象の検討を行い、吃音についての理解を深める手がかりを提供したいと考えております。
1990年代以降、吃音研究に関しては、国際的に研究知見が交流される状況になってきました。世界の動向は早期発見・早期治療、吃音に詳しい治療者の養成という方向に向かっています。本講座では、各講師に研究に基づく新しい知見を解説していただきます。加えて、平成14〜15年度に若葉研究室で13名の研究者が行っている吃音幼児・学童に関する科学研究費による研究の成果も一部紹介する予定です。
吃音に関して、新しい情報を得ることにより、治療の方策に改善を加え、治療効果をあげる道を開拓していくことが可能になると思われます。また、幼児期から成人期において吃音児・者が直面する問題を理解していくためにも、本講座でとりあげる内容は役立つものとなるでしょう。
関係の方々への御案内をお願い申し上げます。
東京学芸大学特殊教育研究施設 治療教育部門 若葉陽子
[申込先]東京学芸大学 総務部 学外連携推進室 現職教育係
(〒184-8501 東京都小金井市貫井北町4-1-1 電話042-329-7119)
講座テ−マ、希望講座名、住所、氏名、性別、年齢、職業、勤務先、電話番号(自宅及び勤務先)を便箋などに記入し、返信先を明記し、80円切手を貼付した定型サイズの封筒を同封の上、申し込みください。
*定員になり次第受付を締め切ります(申し込み締め切り 11月5日)。
[受講料] 8.200円(3日分 テキスト代を含む)
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9:00 10:00
12:00 13:00 15:00
15:15 17:15 |
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受 |
吃音児の自己意識 |
昼 |
吃音者と健常者における 発話の非流暢性 |
休 |
吃音児における脳内活動 |
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11/15(土) |
市川保健センター |
豊橋技術科学大学 |
国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所 |
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飯澤めぐみ |
氏平 明 |
森 浩一 |
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吃音児の家族間交流 |
休 |
幼児期吃音児の 幼稚園等への適応 |
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学齢期吃音児の 学校への適応 |
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11/29(土) |
立教女学院短期大学 |
東京学芸大学 特殊教育研究施設 |
千葉県総合教育センター |
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権藤 桂子 |
若葉 陽子 |
堀 彰人 |
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付 |
吃音児における 構音の発達と構音障害 |
み |
吃音における 発声発語運動の制御 |
憩 |
成人吃音者の職業生活 |
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12/13(土) |
金沢大学教育学部 |
岐阜大学教育学部 |
愛媛大学教育学部 |
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小林 宏明 |
廣嶋 忍 |
水町 俊郎 |
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