教育協働研究プログラムについて
「教育の未来構想を先導する、高度な教育者・研究者を目指せ」
教育協働研究プログラムは、学校が必要とする学校外の教育資源を、自身の社会教育・生涯学習・芸術・スポーツ・行政・法務等の専門的知識を通じて、学校と連携・協働しながら活用し、教育の社会的ネットワークを構築しつつ教育改革を先導する人材の養成を目的とした課程です。
東京学芸大学大学院における教育共同研究プログラムの位置付け
修士課程の組織・編成は、下図に示すように、次世代日本型教育システム研究開発専攻、教育支援協働実践開発専攻の2専攻があります。その教育支援協働実践開発専攻の中に、教育AI研究プログラム、臨床心理学プログラム、そして教育協働研究プログラムがあります。
東京学芸大学の教育学研究科修士課程は、これまでの本学修士課程の内容を発展させ、「教育の未来構想」を先導するためのグローバル、教育AI(人工知能)、臨床心理、教育協働などの、これからの社会で求められる先端的な「プラス α (アルファ )= テーマ」に焦点を合わせ、その内容を教育の側から改めて捉え直すとともに、それら「プラス α =テーマ」の専門性をも兼ね備えた、総合的で新たな能力を身につけた教育者・研究者を育てることを目指しています。 この「プラスα = テーマ」に応じた4つの内容の一つ、それが「教育協働研究プログラム」です。ここでは、その概略を説明していきましょう。
目指す力と研究デザイン
教育協働研究プログラムでは多様な専門分野にわたる教員の下でそれぞれの専門性を高めつつ 、 領域横断的なカリキュラムを通して学校教育に迫る3つの力を自分のものとすることを目指しています。
① 教育ネットワーク力 学校教育の課題を把握し,その適切な解決策を構想し,それを実現するために学校外とのネットワークを組織で きる力
② 教育改革推進力 学校教育支援のための専門的知識を,学校教育の場で,実践的に展開し,教育改革を推進できる力
③ 教育支援モデル開発力 これまでの学校教育支援のあり方を批判的に研究し,新しいモデルを開発し,国内外に応用・普及できる力
この3つの力のうち一つを深堀するフォーカス・スタイルで学修・研究を進めるか、二つ三つと重ね合わせたハイブリッド・スタイルで学修・研究を進めるか、指導教員が皆さんに伴走しながら学修・研究デザインを描いていきます。