岩田 康之
教授|教育行政
専門分野:教育経営学, 教員養成論
教師になる者の学び(主に入職前の教師教育・教員養成)について、そのシステムやカリキュラムの研究をしています。日本の戦後改革期を中心とした歴史研究的なアプローチに加え、ここしばらくは主に東アジア諸地域を視野に入れた比較研究的なアプローチも手がけています。近代国家の成立とともに教育制度が整備され、その担い手である教師を組織的に確保する必要が生じたわけですが、その教師のありようは、それぞれの地域における歴史的・文化的背景によって枠取られており、それゆえ教師になる者に期待される資質や、その準備教育のありようも多様性を帯び、様々な課題を持っています。そのメカニズムの解明を中心的なテーマとしています。
教育をめぐる課題は、誰でも論じられるように見られがちですが、それぞれの背景は錯綜しており、解明することは実は困難です。割り切れない問題がたくさんあります。「わからないから面白い」と思って、一緒に考えてくれる人を歓迎します。