2016年度春学期 全学留学生対象日本語科目シラバス

日本語1 総合A

澁川 晶(しぶかわ あき)火1 N313

目標
複雑で抽象的なもの、論理的なもの、専門的なものを総合的に理解し、意見や感想を交換できるようになる。
内容
・新聞や雑誌、ビデオなどの資料を参考に、あるテーマについて考える。4技能(読む・書く・聞く・話す)を駆使し、自分が伝えたいことをクラスメートに伝え、また、クラスメートの発言を聞いて理解し、質問し、議論を深める練習をする。そこから、何か新しい「気づき」を得る。
・自分の意見を相手に効果的に伝えるためにどうすべきか、また、相手から意見を引き出すためにはどのような質問等をすればよいのかについても考える時間を持ちたい。
テキスト
毎回プリントを配布する。
成績評価方法
出席(30%)、授業への参加度(30%)、提出物(10%)、発表の内容(30%)をもとに、総合的に評価する。試験はしない。

日本語1 作文A1[日本語表現法C(ライティングⅠ)]

南浦涼介(みなみうら りょうすけ)木1 C102

目標
1) このライティングの授業では、「私たちの社会」について考えていきます。
2) 「社会について考えたこと」を記述して、互いの意見を交換していく中で、考えを深めていきます。
3) 現代の社会のとらえ方には、いくつかの「観点」があります。この観点をもって身近な問題を考え、そこから世界の見方・考え方を広げていきます。
内容
合計4回のテーマがあります。第1週目はテーマの提示を主に行い、自分たちの考えを書きます。第2週目は、その考えたことについて全体でディスカッションをしていくことを中心におきます。そして、テーマの中に込められた「社会をとらえる重要な視点」を提示します。第3週目は、その視点にもとづいて、他にも存在しそうな事例を見つけ出し、議論を深めていきます。授業ではそれぞれの最後に、考えたことを文章にしていきます。それをもとにして、次の時間のディスカッションにつなげます。
テキスト
とくに指定はしません。授業内で都度指示します。
成績評価方法
授業内課題30% 授業後の省察30% 期末課題40%

日本語1 作文A2

奥山貴之(おくやま たかゆき)金2 N401

目標
複雑で抽象的なもの、論理的なもの、専門的なものが書けるようになる。
書き言葉の運用力を向上させ、形式を守ってレポートをかけるようになる。
内容
書き言葉やレポートの形式について学び、最終的に一つのレポートを提出する。トピックに関する情報について、1)事実を述べる、2)その事実について考え、自分の解釈や意見を述べる、3)書き言葉で文章にまとめる、という練習を繰り返し論理的な文章を書く力を養っていく。
テキスト
なし。随時資料を配布する。
成績評価方法
平常点(出席・参加度)30% 課題・提出物30% 期末課題40%

日本語1 講読A1

澁川 晶(しぶかわ あき)水2 S306

目標
複雑で抽象的なもの、論理的なもの、専門的なものが読めるようになる。
内容
・新聞や雑誌から今の日本社会・文化に関する記事を選び、授業当日配布する。受講者は、その場で(初めて見た記事を)辞書を使わずに、自分の力で理解し、内容を把握する練習をする。
・記事の内容を簡潔にまとめ、それを他者に伝える練習もする。そのため、講読の授業ではあるが、要約文を書いたり、口頭でクラスメートに内容を伝える練習もする。
・記事の内容を理解するだけでなく、記事の中にある重要な漢字の読み、語彙・ 表現を身につけることも目指す。
・基本的に予習する必要はなく、復習中心の学習が求められる。
テキスト
毎回プリントを配布する。
成績評価方法
出席(30%)、授業への参加度(30%)、提出物(10%)、小テスト(30%)をもとに、総合的に評価する。

日本語1 講読 A2

新谷あゆり(しんや あゆり)金3 N401

目標
複雑で抽象的なもの、論理的なもの、専門的なものが読めるようになる。
内容
小説など内容を把握し展開や結末を想像しながら読む。語彙・表現を学習する。漢字の読みのテストをする。
テキスト
プリント配布
成績評価方法
出席率20%、積極性10%、課題30%、テスト40%

日本語1 会話A1[日本語表現法A(口頭コミュニケーションⅠ)]

西島 道(にしじま みち)月1 S107

目標
毎回、グループや全体での話し合いを通し、日本語による口頭表現力の向上を目指す。
内容
毎回、テキストからビジネス場面での文化的な誤解を描いたケースを取り上げ、グループで話し合った後全体でまとめる。また、受講生が順番に新聞記事等で興味を持った話題等を持ち寄り、それについても話し合う。
テキスト
村野節子・山辺真理子・向山陽子(2012)『ロールプレイで学ぶビジネス日本語』スリーエーネットワーク
成績評価方法
平常点25% 発表25% 新聞25% レポート25%

日本語1 会話A2[日本語表現法E(プレゼンテーションⅠ)]

南浦涼介(みなみうら りょうすけ)月1 S107

目標
例えば、日本で食事をする時にご飯を食べる器を「茶碗」と言います。あの器には「お茶」を入れないのに、どうして「『茶』碗」なのでしょうか。……この問題は、日本人であってもなかなか答えることはできません。このように、私たちの日常には、「ふつうこうなのに、どうして?」という疑問がたくさんあります。この授業では、こうした「生活の中で実はよくわからない謎(なぞ)」に焦点を当て、それを留学生同士で探求し、答えを見つけていきながら、それを日本人学生に向けたクイズにしていきます。そのクイズの提示と解説をしていくことを通してプレゼンテーションの練習をします。「日本人」であってもわからないことを、留学生が考え、見つけ、発信していく中で、「日本人学生と留学生」の関係の逆転と新たな関係づくりを目指します。
内容
この授業では、前半の最後と後半に、日本人学生に向けたプレゼンテーション活動(クイズ大会、ディスカッション大会)を行います。そのために、授業では「問い」を自分たちで見つけ、その問いの答えを探求していく時間を取ります。
「なぜ」「どうして」「どうしたらいいの」‥こうした「問い」は、日本人だから答えられるわけではありません。それぞれ個人が考えていかなければならないものです。「問い」を「探求」していくこと。それをプレゼンしながら、一緒にいろいろな人と考えていくこと。この授業ではこれを大事にしていきます。
テキスト
とくに事前に指定はしません。授業内で指示します。
成績評価方法
授業内課題30% 授業後の省察 30% 期末課題40%

日本語1 会話 A3

横山和子(よこやま かずこ)月4 N313

目標
複雑で、抽象的なことが話せ、相手や場面に応じた適切な話し方ができる。まとまった内容の抽象的な談話、専門的な談話が理解できるようになる。
内容
・状況の変化に対応し、人間関係に配慮した話し方ができるように会話の練習をする。
・論点を整理し、理由や根拠を示して、意見をわかりやすく伝える練習をする。
・日本の社会や文化について、自分の国と比較した説明や意見が言えるような練習をする。
テキスト
プリントを配布する。
成績評価方法
授業への積極性(授業内の課題を含む)40%、課題40%、出席20%

日本語1 文法A

岡 智之(おか ともゆき)火2 S405

目標
上級の文法項目を習得する。
内容
上級の類似表現をマスターする。テキストの第2部27課から1回2課ずつ進める。
テキスト
増田アヤ子『マンガで学ぶ日本語上級表現使い分け100』アルク
成績評価方法
平常点30%(出席+毎回の課題(会話づくり)を出す) 期末テスト70%

日本語 1  聴解A

小池恵己子(こいけ えみこ)木4 N204

目標
複雑で抽象的な談話の流れが聞き取れるようになる。
内容
・ニュースや解説、あるいは、まとまった内容の話などを聞いて、情報や全体の流れをつかみ、意見や問題点をとらえる練習を行う。
・日常生活に応用できる会話の内容を聞き取り、スピードに慣れる練習を行う。
・よりよい聞き取りのために、聞き取りのポイントを意識して聞く練習をする。
・学期の終盤(しゅうばん)では、グループ活動も取り入れて聴解の授業を進めていく予定である。
テキスト
プリントを配布する。
成績評価方法
テスト50%、クイズ20%、課題提出10%、学習活動や授業への参加度と出席20%

日本語1 漢字A

東泉裕子(ひがしいずみ ゆうこ)木2 N101

目標
1000字程度の漢字およびそれを使った語彙の運用力をつける。
内容
各専門分野で使われる漢字語彙を学びながら、漢字語彙力を伸ばしていく。下記の教科書の偶数課(2、4、6課…)から5~6課選ぶ予定だが、初回の授業で、受講者の希望を聞いて決める。今学期の復習クイズは、漢字の読み・書きだけでなく、音声を聞いて漢字語彙を選ぶものも行う予定である。また、受講者が自ら選んだ漢字とその使い方について発表する機会も設ける。
テキスト
『INTERMEDIATE KANJI BOOK 漢字1000 Plus Vol.2』 第4版
成績評価方法
中間・期末テスト40%、復習クイズ30%、宿題15%、授業への参加度15%

日本語1・2 発音A

斎藤純男(さいとう よしお)木5 N313

目標
日本語らしいアクセント・イントネーションを身につける。
内容
日本語のアクセント・イントネーションの基本的な規則を学び、練習する。
テキスト
プリントを配布する。
成績評価方法
出席と授業への取り組みによって評価する。(日本語のアクセント・イントネーションの基本的な規則は非常にシンプルなので頭ではすぐに理解できますが、うまくできるようになるまでに時間がかかる場合が多いです。したがって、教室でしっかり練習するということが重要となります。また、上手に発音できるかどうかは母語によって大きく左右されるので、試験は行いません。)

日本語1 特別演習A(ビジネス日本語)

小野塚若菜(おのづか わかな)金4 N313

目標
ビジネス(特に、就職するまでの過程)に不可欠な日本語、留学生として日本で生活をしていく上で必要な日本語を基本から学ぶ。
内容
ビジネス上の課題を達成するタスクの練習を通して、企業研究を行ったりビジネスコミュニケーションについて考えたりする。
テキスト
『ビジネス日本語オールインワン問題集 聴く・読む・話す・書く』Japan Times
成績評価方法
出席20% 授業参加度10% 課題30% テスト40%

日本語1 特別演習A(ドラマで学ぶ日本語)

宮本典以子(みやもと ていこ)木3 N313

目標
まとまった内容の抽象的な談話の流れが理解できるようになる。自分の考えを伝えることができるようになる。
内容
日本のドラマや映画を鑑賞し、「話しことば」を実践的に学ぶ。またドラマの内容やその後の展開、ドラマの評価などについて、アンケートシートに記入し意見交換する。1~2週で1作品とするか、1作品を選んで第1話~最終話まで鑑賞するかは、1回目に協議して決定する。授業中に取り扱う語彙や表現は限られているので、その他の語彙、表現については自分で復習することが望ましい。
授業後に簡単な振り返りシート(自己評価、相互評価)を提出する。
テキスト
なし
成績評価方法
授業参加度50%、提出物50%

日本語1 特別演習A(時事日本語)

奥山貴之(おくやま たかゆき)月2 N313

目標
時事問題や社会的なトピックについての考えを、日本語で伝え合えるようになること。また、活動を通して様々なことを自らに関わりがあることと捉え、考えを深めていくこと。
内容
時事問題などのトピックについて、ディスカッションを重ねていく。
毎回発表担当が、1)トピックの紹介2)それについての自分の考え3)他の学生に聞いてみたいこと、議論してみたいポイント、を用意する。それらについてグループでディスカッションをした上で、グループごとに話し合った内容を発表し、全体で共有を図る。活動を繰り返していくことで、日本語力を養うと共に、自分の考えを広げ、深めていくことを目指す。
テキスト
なし
成績評価方法
平常点(出席・参加度)30% 課題・提出物 40% 期末課題 30%

日本語1・2 特別演習A(プロジェクト)

島田めぐみ(しまだ めぐみ)火3 N313

目標
言語や文化背景を異にする人々とのコミュニケーションに必要な技能を学びます。
内容
日本人学生との合同授業です。前半は、教育に関する映像作品を見て、グループで討論して、発表します。後半は、国内外の社会の多様性と教育について、ゲストスピーカーから話を聞いて、グループで議論します。グループ活動では、討論、発表などを行いますので、積極的に参加できることが条件です。
テキスト
なし
成績評価方法
授業への参加状況や課題・発表など総合的に評価する。