留学生が見たモノ・コト
意外な食生活(イェスパー・リュセル) [スウェーデン]
スウェーデンで日本料理と言ったら、ほとんどの人はお寿司しか思い浮かべません。そのため、スウェーデン人には日本料理が非常に健康的だというイメージがあります。しかし、日本に来てからそのイメージが崩れてしまいました。街を歩いて、レストランを見ると、揚げ物が一番多いことに気づきます。意外にお寿司屋さんが少ないことも印象に残りました。
日本に遊びに来ていた友達に、「スウェーデンでのイメージ」と違った日本を紹介するために、成田空港から東京に来る途中、自動販売機でロイヤルミルクティーを買ってあげました。日本は食べ物が健康的な国だから、砂糖は控えめだろうと思った友達が一口を飲むと、すぐむせてしまって、「何だこれ?!」と叫びました。ロイヤルミルクティーは僕の味覚で判断すると紅茶というより溶けた飴に近いと思います。
ラーメン屋で友達と外食していたとき、スウェーデンではあり得ないものを目にしました。テーブルの上に、厳選した素材を使用していることをアピールする宣伝みたいなものが置いてありましたが、その中に、狭い檻で暮らす豚の写真もありました。日本人には「かわいそう」ではなくて、「美味しく」見えるのでしょうか。
次の例は僕が日本の食べ物について不思議に思ったものです:
・メロンパンはメロンの味がしない。(美味しいですが、初めて食べたときのがっかり感が・・・。)
・スーパーでお菓子が果物より安い。(日本は果物が世界的に高い方だと思います。消費税が圧倒的に高いスウェーデンより高いとはすごくないですか?!)
・ヨーグルトに砂糖が付いている。(最初から入っていないのは感謝すべきですが、日本で一日に摂取する糖分は既に高いと思いませんか。)
・パンは色んな種類があるが、身体にいいものがどこにもない。(その上に、パン自体いつも同じ種類で、スウェーデンみたいに穀類や繊維がたっぷり入っているものを見たことがないです。)
いろいろ述べましたが、僕は日本料理が大好きです。期待したものと違っても、ここの食べ物が美味しいということは否定できません。ただ、視点を変えて、自分の国の食文化を見たら面白いと思います。