私の見た日本

日本に来てからいろいろな面白くて、美しくて、自分の国で見られないものを見ました。大きな都会の風景、小さな町の景色、綺麗なお寺や神社、ポーランドと全然違う雰囲気の場所。一生忘れられない経験になります、この一年間。しかし、一番記憶に残ったのは、伝統的なものではなくて、現代のポップカルチャー的なものです。どんなことかというと、コスプレのことです。しかし、秋葉原で見られるメイド服を着ているお姉さんのことではない。何のコスなのか後で説明します。もちろん、コスプレというのはポーランドでも知られていることなんですが、コスプレするポーランド人はほとんどいません。変な服を着て街で歩いていたらすぐ笑われてしまって、馬鹿じゃないかと言われてしまうかもしれません。ですから、日本に来て、東京の道を歩き回ってコスをしている人たちを見て、あぁ、やっぱり日本だと感じました。そして、日本に来て2週間後、シドという(元)ヴィジュアル系のバンドのライブに参戦しました。このバンドの大ファンなので、ライブの日は朝からテンションが高くて盛り上がってしまいました。東京の代々木競技場第一体育館の前に着いた時、シドのメンバーのコスプレイヤーさんがたくさんいて感動しました。こういうことで感動するというのが少し変かもしれませんが、好きなバンドのコスプレをしたり、他のファンと一緒に盛り上がったりするというのは、凄いことじゃないかと思いました。コスプレイヤーさんは皆優しい人たちでしたし、一緒に写真を撮ってもらったりシドの話をしたりした私にとってこの日は最高の思い出になりました。今度私もコスプレしようかと思います。

(ナブラット・アンナ/ポーランド)(2009.11)