成果紹介映像リスト
- 2021年東京学芸大学次世代教育研究推進機構Webシンポジウムにて、これまでの活動成果を紹介する43本の映像コンテンツを作成いたしました。内容は、コンピテンシー(資質・能力)とエージェンシーの育成に関連する授業実践・調査・研修・研究成果などで、これらをA~Gの7つのカテゴリーに分けて紹介します。
コンテンツごとの記号は、カテゴリー記号 ⇒ 内容区分(1=概念、2=実践、3=研究) ⇒ 通し番号です。
例:C2-3 は、「C.教科でのコンピテンシー育成授業解説」の「実践」の3番目、を示します。
0.はじめにご覧ください
(A0-1) はじめにご覧ください:コンピテンシー(資質・能力)育成を知る探索ガイド
- まずはじめにこちらをご覧ください。この成果紹介映像は、7つのカテゴリーで43のコンテンツから構成されています。それら全体の関係につきまして、図によって説明いたします(7分46秒)。
<A> 基礎となる知識と理解
(A1-1) 教科等によるコンピテンシー(資質・能力)の育成:ねらい・経過・成果・今後
- 次世代教育研究推進機構のプロジェクトは、コンピテンシー(資質・能力)を授業で育成することについて、コンピテンシーの位置づけからスタートして、4つのアプローチ(授業の手立て・授業の体系化・評価方法・研修と養成)による実践と研究を重ねてきました。ここでは、それらの全容を概観していきます(45分07秒)。
(A1-2) 教科等によるコンピテンシー(資質・能力)育成:授業実践への枠組と取組
- 「次世代型コンピテンシー育成のための教育方法開発とその国内外への発信」プロジェクトについて、どのような組織で、どのようなことを、どのような手順で行ってきたかがわかるよう、前身にあたる、「日本における次世代対応型教育モデルの研究開発」プロジェクトとのつながりとともに解説します(15分07秒)。
(A1-3) OECD : Learning Compassとは?
- このコンテンツでは、OECDのE2030事業が2019年に提案した「OECD Learning Compass(学びの羅針盤)2030」について紹介します。これからの世界・社会・日本の中で生きていくために必要な力とは何なのか、この枠組みと共にぜひ考えてみてください(18分28秒)。
(A1-4) OECD : Transformative Competenciesとは?
- このコンテンツでは、A1-3でご紹介した「OECD Learning Compass(学びの羅針盤)2030」の要素の一つであるTransformative Competency(より良い未来の創造に向けた変革を起こすコンピテンシー)をご説明します。大きく変化していく社会の中で子どもたちが活躍し、よりよい社会を創るために備えるべき力といえます。なお、A1-3に、事例の前提となる枠組みの説明がありますので、そちらもぜひ併せてご覧ください(15分14秒)。
(A1-5) コンピテンシー(資質・能力)とは?:その構成要素を探る
- そもそもコンピテンシー(資質・能力)はどのようなものでしょうか?定義は?構成要素は?有用性は?先生方のとらえ方は?授業での育成の具体例は?測定できるのか?他の概念との関係は?など、多くの疑問が生じると思います。そこで、疑問に対して、大まかに成果を示します。詳細は個々のコンテンツをご覧ください(46分22秒)。
(A2-1) Learning Compassからの授業実践:OECDによる紹介事例
- このコンテンツでは、A1-3でご紹介した「OECD Learning Co
- mpass(学びの羅針盤)2030」に関連した実践事例のうち、OECDのウェブサイトで取り上げられたものをご説明します。なお、A1-3に、事例の前提となる枠組みの説明がありますので、そちらもぜひ併せてご覧ください(12分27秒)。
<B> コンピテンシー(資質・能力)を育成する授業の考え方と実践
(B1-1) 授業でコンピテンシー(資質・能力)を育成する考え方
- このコンテンツでは、授業でcompetencyを育成するとはどういうことか、基本的な考え方を解説します。具体的には①各教科等では教科をこえた資質・能力の育成もしていること、②それぞれの教科等には育てやすい資質・能力があること、③資質・能力は関連して育成されること、の3つです(14分42秒)。
(B1-2) コンピテンシー(資質・能力)育成の手立てという視点
- 資質・能力を育成する手立てについて、教科をこえた分析を行い、(1)手立てとしてどのようなものがあるか、(2)有効な手立ては、教科をこえて共通に存在すること、(3)手立てと資質・能力の関係について説明します(25分44秒)。
(B2-1) 授業におけるコンピテンシー育成の手だて:「批判的思考力」の育成
- 「批判的思考力」とは、種々の情報に対して、その正しさを根拠にもとづき、客観的、論理的に評価したり、他の見方や考え方はないだろうか?などと多様な視点から考えたりする力のことです。このコンテンツでは、それを育成するために重要な5つの手立てを紹介します(18分07秒)。
(B2-2) 授業におけるコンピテンシー育成の手だて:「問題解決力」の育成
- 「問題解決力」とは、日常生活の中で起こる様々な問題に対して、まず問題を見極め、その解決に向けた課題を設定し、解決策を考えて実行するといった力のことです。このコンテンツでは、それを育成するために重要な5つの手立てを紹介します(20分54秒)。
(B2-3) 授業におけるコンピテンシー育成の手だて:「協働する力」の育成
- 「協働する力」とは、学びを深めたり、目標の達成を行ったりするために、他者と協力する力のことを指します。このコンテンツでは、それを育成するために重要な7つの手立てを紹介します(20分34秒)。
(B2-4) 授業におけるコンピテンシー育成の手だて:「他者に対する受容・共感・敬意」の育成
- 「他者に対する受容・共感・敬意」とは、人それぞれが多様な考えや意見、価値観を持つことを理解し、それが自分と異なる人も受け入れる態度や、相手の気持ちに共感したり、敬意や感謝の心を持ったりすることを指します。このコンテンツでは、それを育成するために重要な4つの手立てを紹介します(25分56秒)。
(B2-5) 授業におけるコンピテンシー育成の手だて:「好奇心・探究心」の育成
- 「好奇心・探究心」とは、知らないことを詳しく知りたいと思う気持ち、身の回りのささいな出来事にも興味・関心を持つ態度、知りたいことや解決したいことを見つけようとする姿勢、なぜだろう? どうなっているのだろう? 何が正しいのだろう?などの疑問に合理的な答えを得たいと思う心などのことです。このコンテンツでは、それを育成するために重要な4つの手立てを紹介します(17分25秒)。
(B2-6) 授業におけるコンピテンシー育成の手だて:「困難を乗り越える力」の育成
- 「困難を乗り越える力」とは、大変なことでも粘り強く取り組んで最後までやり遂げる姿勢や、間違えや失敗にも意欲を失わず、そこから学んで再挑戦する態度のことを指します。このコンテンツでは、それを育成するために重要な6つの手立てを紹介します(21分53秒)。
<C> 教科でのコンピテンシー(資質・能力)育成授業解説
(C2-1) 資質・能力を育成する授業の実際(小学校・国語)
- このコンテンツでは、資質・能力を小学校国語科でどのように育成するのか、実践をもとに具体的に説明します。小学校5年生が話合いの中で、根拠、理由、意見の区別という国語科の知識の獲得を通して、批判的思考力、他者に対する受容・共感・敬意を学んでいる様子を見ることができます(16分07秒)。
(C2-2) 資質・能力を育成する授業の実際(小学校・体育)
- 小学校体育5年生跳び箱運動の授業実践をもとに、体育科における資質・能力の育成について解説します。本報告では、問題解決力、批判的思考力、伝える力、受容・共感・敬意、協力し合う心、の育成可能性に視点を当て、児童の相互作用及び教師の手立てから解釈を試みます(23分04秒)。
(C2-3) 資質・能力を育成する授業の実際(中学校・理科)
- 資質・能力を育成する授業の実際について、中学校理科の「質量保存の法則」に関わる授業を事例として、どのような資質・能力の育成されている可能性があるか、授業中の生徒のプロトコルと授業後の生徒のアンケートから検討します(9分36秒)。
(C2-4) 資質・能力を育成する授業の実際(中学校・家庭科)
- 中学校技術・家庭、家庭分野(衣生活領域)の「洗剤選びの達人になろう」の授業動画、発話トランスクリプト、授業後の生徒のインタビュー映像などをもとに、家庭科における資質・能力の育成場面やその手立てを解説します。動画の後半では、小学校家庭科(住生活領域)の授業「寒い季節を快適に」における資質・能力の育成についてもご紹介します(22分52秒)。
(C3-1) 中学校理科授業における資質・能力育成の特徴
- この動画では、プラスチックを区別する実験を取り入れた中学校1年生の授業を対象に、実験計画の立案に重点を置いた探究的な理科授業において、どのような資質・能力が発揮・活用・育成されているかについて検討した研究の成果をご紹介します(21分40秒)。
(C3-2) 汎用的スキルと態度・価値の育成に関する授業実践:中学校技術科の授業分析を通して
- 本動画では,技術科教育においてどのような汎用的スキルと態度・価値が,どのように育成されるのかについて,個人課題とグループ活動を組み合わせたアクティブ・ラーニング型授業に焦点を当てて検討した結果を紹介します(19分17秒)。
<D> 学習指導案データベースからカリキュラムマネジメントへ
(D1-1) コンピテンシー(資質・能力)育成のための学習指導案データベースの授業検索と活用
- 東京学芸大学次世代教育研究推進機構のPDCoBaL (Practical Database of Competency-based Learning)はコンピテンシー育成に関する各教科の学習指導案を検索できます。ここでは検索方法や学習指導案の見方、また活用方法についてご説明します(10分17秒)。
(D2-1) コンピテンシー育成のための学習指導案検索データベースPDCoBaLの紹介
- 機構で新たに企画・設計・作成した学習指導案検索用データベースPDCoBaLにつきまして、その使用の実際と使用例をわかりやすくご説明致します。皆様との共同での開発と活用拡充を希望しております(4分55秒)。
(D3-1) 教材を通じて育成できると考えられるコンピテンシーの検討:図画工作科と家庭科の連携授業の提案
- 「教科等横断的な学習」と「伝統や文化に関する教育の充実」を含む学習として図工と家庭科の学習を連携させた染めた布を用いた巾着袋の製作を実施しました。ひとつの教材と通して複数のコンピテンシーの育成を目指す授業のご提案です。先生方のご経験に基づく幅広い観点で捉えていただき、今後の授業作りに役立てていただけたら幸いです(19分07秒)。
<E> 21CoDOMoSを活用した教員研修と教員養成
(E1-1) 教員研修の現状と21CoDOMoSの可能性
- コンピテンシーを育成する授業の実践例をWEBで視聴できる動画配信サービス「21CoDOMoS」を紹介し、それを通じた教員研修のあり方を、「教員研修に対する意識調査」の結果をもとに考えます(16分00秒)。
(E2-1) 21CoDOMoSを用いた研修・授業の実践
- 当機構で行った21CoDOMoS利用者アンケートの結果を基に、21CoDOMoSを用いた研修・授業の実践例や、様々な活用方法をご紹介します(12分38秒)。
<F> エージェンシー(Agency)の考え方とその育成:特別の教科道徳・特別活動・総合的な学習の時間での取組
(F1-1) エージェンシーの概念と「生きる力」
- OECDの提唱するエージェンシーの概念と、日本の学習指導要領における「生きる力」の考え方とその変遷について概説します。両者の類似点について検討し、これからの教育においてどのような力を育んでいくことが必要かについて考えます(19分57秒)
(F2-1) 特別の教科道徳におけるエージェンシーの育成
- 新たに位置付けられた「特別の教科道徳」の授業で、エージェンシーの中心概念である主体性の育成をどのように図ることができるかについて分析的に検討します。またWell-being (幸福度)やSDGsとの関わりも含めて、実践のためのイメージを具体化します(22分48秒)。
(F2-2) 特別活動におけるエージェンシーの育成
- 日本の特徴的な教育活動である特別活動を対象とし、文部科学省の学習指導要領の目標と指導要録をふまえつつ、OECDの提唱するトランスフォーマティブ(Transformative)コンピテンシーやエージェンシーの育成をみとる研究について解説します(20分41秒)。
(F3-1) Tedate and an emergentist theory of children’s agency
- 英語圏の視聴者に日本の教育用語である「手立て」を説明した上で、それがどのように児童・生徒のエージェンシーを生成するかを解説したコンテンツです。This video explains the Japanese pedagogical concept “tedate” as a type of scaffolding that fosters children’s agency.(31分07秒)
(F3-2) 中学生と高校生における生徒エージェンシーとコンピテンシーの関連
- 中学生と高校生における生徒エージェンシーとコンピテンシーの関連性と、その関係性の変容について明らかにした研究を紹介いたします(17分42秒)。
(F3-3) 中学生における生徒エージェンシー尺度の作成とその関連要因
- 中学生を対象に生徒エージェンシーの程度を測定する尺度を作成し、生徒エージェンシーとコンピテンシー、知識獲得量の自己評価との関連を、統計的な分析により検討した研究をご紹介します(16分03秒)。
(F3-4) 特別活動と総合的な学習の時間で育成されるエージェンシーとコンピテンシー:OECDのEducation2030プロジェクトの視点からの検討
- 特別活動と総合的な学習の時間で育成されるエージェンシーとコンピテンシー、トランスフォーマティブ・コンピテンシー、個人・学校・社会のウェルビーイングについてお話しいたします(22分33秒)。
(F3-5) 特別活動と総合的な学習の時間で育成されるエージェンシーとコンピテンシー:小学校の教育実践の視点からの検討 (※公開準備中)
- 小学校の教育実践を通して、特別活動と総合的な学習の時間における育成されるエージェンシーとコンピテンシーをみとる研究について解説します(14分34秒)。
<G> 新たな課題に対応する評価法の工夫
(G1-1) 探究科の評価法の考え方
- 「探究的な学習」の評価方法のうち、形成的評価を促すルーブリックの作成方法について、報告者らが共同研究を行う,東京学芸大学附属大泉小学校における「探究科」の実践研究の成果をもとに解説します(25分37秒)。
(G1-2) 教科横断的なコンピテンシー(資質・能力)評価法
- 今求められる新しい学習評価の在り方について解説します。まず、育成すべき資質・能力と主体的・対話的で深い学びについて説明し、教科等における観点別学習状況の評価、そして、教科横断的な学びの評価方法へと話を進めて行きます(57分21秒)。
(G2-1) 小学校高学年における探究科の評価法の実践例
- 報告者らが共同研究を行う東京学芸大学附属大泉小学校における「探究科」の授業実践のうち、第4学年の「富浦フリータイム学習」の実践について、ふり返りの根拠を記録する機能を備えたICTを用いたルーブリックの継続使用が、児童の自己評価能力に及ぼす影響について解説します(21分19秒)。
(G2-2) 教科横断的なコンピテンシー(資質・能力)評価の実践例
- 教科等横断的な学びにおける学習評価(個人内評価)の実践のポイントについて、本プロジェクトの成果をもとに解説します(18分26秒)。
(G3-1) 高校生におけるコンピテンシーの経年変化:交差遅延効果モデルを用いた検討(研究報告)
- 高校生を対象として2年連続でコンピテンシー尺度を測定し、交差遅延効果モデルを用いて、コンピテンシー間の因果関係について分析しました。なお、G3-2は同内容の動画ですが、分析方法についてもわかりやすく解説しています(20分51秒)。
(G3-2) 高校生におけるコンピテンシーの経年変化:交差遅延効果モデルを用いた検討(内容紹介)
- 高校生を対象として2年連続でコンピテンシー尺度を測定し、交差遅延効果モデルを用いて、コンピテンシー間の因果関係について分析しました。分析方法についてもわかりやすく解説しています(30分40秒)。
(G3-3) 高校におけるコンピテンシー育成の取組と生徒による自己評価について(研究報告)
- 全校をあげてコンピテンシーの育成に取り組んでいる高校にて、2年間継続で生徒のコンピテンシー自己評価を実施しました。そこでコンピテンシーの経年変化の分析結果を報告します。なお、内容のポイントはG3-4の報告でまとめています(22分03秒)。
(G3-4) 高校におけるコンピテンシー育成の取組と生徒による自己評価について(内容紹介)
- 全校をあげてコンピテンシーの育成に取り組んでいる高校にて、2年間継続で生徒のコンピテンシー自己評価を実施しました。そこで、データ分析からわかったことをわかりやすく解説します。なお、研究成果報告は、G3-3で行っています(20分58秒)。