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<head><title>positron</title></head>
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<table border><tr><td>
<font size=5 color="#66aaff">陽電子(positron e<sup>+</sup>)</font></td></tr>
</table>
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　電子の質量（ｍ）と同じ質量を持ち、電子と同じく 1/2 のスピンを持つ粒子です。ただ、電荷の符号は電子の場合（-e）と逆で、プラスの電荷（+e）を持っています。<br>
　陽電子は <i>Dirac</i> によりその存在が予言され、その後　1933年に <i>Anderson</i> によって宇宙線の中から発見された電子の反粒子(anti-particle)である。"<i>Dirac</i> の空孔理論" によれば、反粒子とは次のようなものです。電子にはプラスのエネルギー状態（通常の世界）とマイナスのエネルギー状態（反世界）があります。真空というのは実は何もない状態ではなくて、電子によってこのマイナスエネルギー状態がぎっしり占められている状態です。この状態に他から電子の静止質量に相当するエネルギー mc<sup>2</sup>（ｃ：光速）の２倍のエネルギーを与えてやれば、電子はマイナスのエネルギー状態からプラスのエネルギー状態に飛び上がり、この世に出現してしまいます。つまり、電子が生成するわけです。これと同時にマイナスのエネルギー状態には１つ空席ができ、これがこの世から見ると、あたかも水中に生じた泡のように陽電子として観測されるようになります（これを対生成という）。逆に電子と陽電子が出会ったときには mc<sup>2</sup> の２倍に相当するエネルギーをガンマ線の形で放出して、電子、陽電子ともに消滅してしまいます（これを対消滅という）。<br>
　また同年に <i>Joliot</i> 夫妻と <i>Thibaud</i> により positron-electron の消滅も発見された。現在、陽電子を用いた研究は表面物理分野や格子欠陥の研究への応用が急速に広まっている。特にエレクトロニクスなどの分野においては、高密度集積回路素子の開発にあたって高品質な機能性薄膜材料などが要求されていることに伴い、従来に方法では評価しにくい。例えば材料作製時やその後の過程において導入される欠陥などを調べる手段が必要とされている。そこで可変低速陽電子ビームは、試料への陽電子入射エネルギーを変化させることにより、深さに依存した結晶構造の乱れなどの情報を得ることができる有効な手段となっている。特に薄膜・金属人工格子中においては空孔型格子欠陥を非破壊的に評価できる有力な手段ともなっている。<br>
　実験室で陽電子を得るには２つの方法がある。１つはβ<sup>＋</sup>崩壊を伴う放射性同位体により得る方法と、もう１つは加速器を用いて荷電粒子を加速させてターゲットに当て、陽電子を取り出す方法である。<br>
　一般に通常の理工学実験室では放射性同位体元素として<sup>22</sup>Na、<sup>55</sup>Co、<sup>57</sup>Ni、<sup>58</sup>Co、<sup>60</sup>Cu、<sup>90</sup>Nb などが使われる。また、医療用としては <sup>11</sup>C、<sup>13</sup>N、<sup>18</sup>F、<sup>82</sup>Rd などが使われる。<br>
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