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インタープリテーション入門 (2006年度後期)
○担当教員: 吉冨 友恭 (総合教育科学系 環境教育実践施設 准教授) 研究室HP
○曜日時限: 木曜 2限 / ○教室: 環境教育実践施設 多目的教室 / ○学年: 3年生
 ねらいと目標

 インタープリテーションとは自然や文化、歴史遺産等をわかりやすく人々へと橋渡しする行為や技能のことをいう。単に事物・事象そのものを伝えるだけでなく、その背後にある意味を伝えることが重要となるインタープリテーションの理論や事例を学び、自然環境の情報を展示や教材等のメディアを介して人々に伝達する際の、情報の整理方法やメディアの開発・活用方法について学習する。


 内容

 インタープリテーションの基礎的な理論を講義し、自然環境における事物・事象の捉え方とそれらの表現方法についていくつかの例に学ぶ。具体的には、水族館、動物園、博物館等の展示、国立公園等の解説サインやガイドマップ、動画コンテンツ等を題材として扱う。また、学外実習の機会を設け、実際の現場における自然解説やメディア開発の現状を見学・体験する。


 参考文献

 適時紹介する。


 授業スケジュール
1. 自然環境の見方・見せ方

2. 空間スケールと時間スケール

3. インタープリテーションの考え方

4. メディアによる様々な表現

5. 利用者参加型のメディア開発

6. 展示評価と観覧者調査

7. 映像表現の可能性

8. 学外実習


 授業報告

 インタープリテーションとは自然や文化、歴史遺産等をわかりやすく人々へと橋渡しする行為や技能のことをいう。この授業では、単に事物・事象そのものを伝えるだけでなく、その背後にある意味を伝えることが重要となるインタープリテーションの理論や事例を学び、自然環境の情報を展示や教材等のメディアを介して人々に伝達する際の、情報の整理方法やメディアの開発・活用方法について学習することを目的としている。

 はじめに、自然環境の見方と見せ方に焦点を当て、水族館、動物園、博物館等の展示の動向、自然環境中の事物・事象の捉え方について学習した。また、最新技術を含めた様々なメディアによる表現の特徴を整理した。さらに、インタープリテーションの基礎的な理論を講義し、メディア開発の考え方や方法について最近の具体的な事例をもとに考察した。以上の講義に加え、多くのメディア体験を共有する目的で、履修者それぞれが取材した博物館等を紹介するわかりやすいレジュメの作成とそれをつかった発表の時間も設けた。

 この授業では、週末や補講期間を利用して以下の学外実習を行い、実際の現場における自然解説やメディア開発の現状を見学・体験する機会を設けた。

・2007年1月27日(土)

 サンクアール(展示制作会社)にて、国立科学博物館(日本館)で展示を予定している縄文時代から江戸時代までの日本人の人体模型等を見学。また、「国立ハンセン病資料館(4月開館予定)」に訪問し、完成間近の資料館の展示施工現場の様子を見学した。

・2007年2月14日(水)

しながわ水族館を訪問。水族館の展示の変遷を振り返り、新設された「アザラシ館」の立案から完成に至るプロセスに関する話を聴講した。また、バックヤードを含め、飼育展示や解説の現状を見学した。

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