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環境倫理と自然保護 (2006年度後期)
○担当教員: 小川 潔 (自然科学系 広域自然科学講座 環境科学分野 准教授)
○曜日時限: 火曜 5限 / ○教室: S棟 303教室 / ○学年: 2年生
 ねらいと目標

 人間による自然の改変を歴史的に振り返る。また、環境問題として注目を集めた自然保護の事例を取り上げ、自然的・社会的背景と問題点を明らかにしたい。さらに、自然保護思想のひとつとしての環境倫理のいくつかの立場を学び、景観やアメニティといった心理的評価対象を含め、環境と人間の付き合い方、環境の価値のあり方を考える。


 内容

 1.主として東京を例にした、自然改変の歴史と都市環境2.自然保護にかかわる制度と実際3.自然保護問題の事例4.環境をめぐる価値のあり方と環境倫理の考え方


 参考文献

● 日本環境学会編集委員会 「新・環境科学への扉」 有斐閣 (2001年)

● 川嶋宗継ほか 「環境教育への招待」 ミネルヴァ書房 (2002年)


 授業スケジュール

1. 東京湾の開発と改変

2. 東京陸域の開発と改変

3. 都市公園の成立過程

4. 上野公園の事例研究

5. 自然公園の成立過程と自然保護

6. 尾瀬の事例研究

7. 南ア林道の事例研究

8. 文化財保護と天然記念物

9. 町並み保全の事例研究

10. 身近な環境と生活の価値観

11. 野生生物と商品化

12. 地域間・世代間の平等 と環境権

13. 環境価値と環境倫理

 年内の週末に、東京湾行徳野鳥観察舎見学を行う。自然保護問題の現地体験・学習を勧める


 授業報告

(1) フィールドワークとして、日本の自然保護市民運動の原点と言われる東京湾新浜を訪ね、行徳野鳥観察舎及び同友の会の方々に案内をいただいた。

(2) 地域のステークホルダーにフィールドとしている地域を案内していただいた。

○  参加学生のアンケートによると、現場を見ることができて意義深いという意見が多く、行徳野鳥観察舎友の会の川上正敬さんのフィールドに密着したガイドが好評、また、かつての自然保護運動の担い手で現在行徳野鳥観察舎職員の蓮尾純子さんのお話を、地域の語り部として意義深く聞いた学生が多かった。

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