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ビオトープと生物資源保全実習 (2007年度前期)
○担当教員: 宮林 茂幸   (東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科)
○曜日時限: 水曜 1・2限 / ○教室: 環境教育実践施設 多目的教室 / ○学年: 2年生
 ねらいと目標

 古くから人間の生産活動や生活と密接の結びついた関係にあるのが里山がある。武蔵野の里山は、農業用として、また農家建築資材として等に利用され地域にとって貴重な森林であった。こうした里山の文化を解説するとともに、里山の代表樹種の遺伝子の保存、里山調査、利用計画、評価 管理方法等を習得する。 


 内容

 里山は、わが国の近代化の中で農業用林や農家林としての役割が薄れたことから、管理されないまま放置されているところが少なくない。そもそも里山は、農用的に利用されているとともに、生物多様性に富み、山菜採り、きのこ狩り、昆虫・植物採集、木登りなど子ども達の遊び場でもあった。そこで、周辺の里山を利用して、手軽な森林調査方を学び、里山利用計画および管理実習、環境教育の教材とするための計画実習、小菅村における森林管理実習、山村文化体験学習を行う。里山の持続的な保全と適正な利用について議論する 


 参考文献

必要に応じて講義中に資料を配付する。


 授業スケジュール

1. 序説(1)里山文化を学びながら、授業で何をするのかについて解説する

2. (1)里山文化とは。私たちの生活と里山について概説。(2)里山の散策

3. (1)里山を知る。森林簿の見方と森林調査 (2)森林簿の読み方

4. (1)里山を調べる。手軽な森林調査の手法 (2)調査サンプルの取り方

5. (1)里山を利用する。どのように利用するか (2)利用計画基本構想

6. (1)里山を利用した環境教育プログラムの作成手法。 (2)利用基本計画

7. (1)周辺の里山を利用して里山観察実習

8. 里山利用(環境教育としての利用)に関するワークショップ

9. 序説(2)里山を利用してきた山村文化を学び、生物多様性行動計画を考える

10. (1)小菅村での環境教育実践プログラム作成実習 (2)調査項目・内容について

11. (1)小菅村における環境教育実践プログラムづくり

12. (1)小菅村における森林管理実習(森林再生実習)

13. (1)小菅村の文化体験実習(そば打ち体験あるいは地元の人のお話を聞く)

14. (1)小菅村における環境教育実践プログラムの報告会(各班ごとに発表)

15. (1)源流域の活性化について討論  (2)源流大学に期待することについて討論

小菅村の野外実習は、6月30日(土)〜7月1日(日)または7月7日(土)〜8日(日)のいずれかに実施する。周辺の里谷か観察は別途日程調整する。 

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