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緑地環境論 (2007年度前期)
○担当教員: 樋口 利彦 (総合教育科学系 環境教育実践施設 教授)
○曜日時限: 火曜 3限 / ○教室: 環境教育実践施設 多目的教室 / ○学年: 2年生
 ねらいと目標

 生物の生息とその環境の基礎的学習によって、緑地や自然の保全のあり方と人間の働きかけについて学習する。緑地環境としての水、土、大気および生態的知見を学習する。また、自然保全における環境教育の役割を学ぶために、フィールドでの体験を実施し、学習教材の作成を試みる。また、自然環境保全計画のあり方やその実際、そして市民の関わりについても学ぶ。


 内容

 地域の生態概念を講義する。都市における緑地環境の変遷の概要を学び、水、土、大気の環境の基礎を生態的観点から講義する。さらに、自然環境保全を目指した環境調査と行政や市民による自然保全活動の実際について学ぶ。そうした学習の成果にたって、環境教育の観点から緑地保全の学習教材を作成する。フィールドを3つほど推薦する。多摩丘陵、狭山丘陵、武蔵野台地のそれぞれの緑地に出かけ、観察や下草刈りなどを体験する。そのフィールドをテーマに学習教材を各自作成する。講義の最後20分ほどは野外での学習にあてるようにする。 


 参考文献

● 都市の自然史 (品田、中公出版)

● 都市緑化計画論 (丸田、丸善株式会社)

● 都市と緑地 (石川、岩波書店)

● 都市の風水土 (福岡編、朝倉書店)

● 生態学からみた里やまの自然と保護(日本自然保護協会編集、講談社サイエンティフィック)

● 里山の環境学(武内・鷲谷・恒川 編著、東京大学出版会)

● 雑木林をつくる(倉本・内城編著、百水社)


 授業スケジュール

1. 都市、農村における緑地環境の変遷

2. 緑地と水

3. 緑地と大気環境

4. 緑地と土壌・地圏環境

5. 雑木林の生き物と生活文化

6. 緑地環境保全計画の歴史

7. 緑地環境保全と行政

8. 緑地保全と市民活動

9. 市民による自然調査と学習プログラムの支援

10. フィールド訪問と体験1

11. フィールド訪問と体験2

 フィールドは、2〜3カ所ほど推薦する。多摩丘陵、狭山丘陵、武蔵野台地の中から1カ所選び、そこに土曜日、または日曜日に2回出かける。そこで観察や体験学習を行う。その体験に基づき、選択したフィールドにおける学習教材(フィールドガイドなど)を作成する。

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