教師教育改革のゆくえ−現状・課題・提言−
東京学芸大学教員養成カリキュラム開発研究センター編 (創風社、2006年)
本書は、本学教員養成カリキュラム開発研究センターがこれまで行ってきた様々な共同研究の成果に基づく書籍である。学校教育、教員養成、教員研修のそれぞれの現場でいま何が起こっているのかを明らかにしながら、それぞれの現場が抱える課題を描きだしていく。そして、これからの教員養成の政策、システム、カリキュラムへの提言を行う。
●目次
はじめに
序章 今日の大学と教員養成をめぐる情勢と課題
第一部 学校教育の現場から
第1章 金子真理子 教育改革と教師の関係を問い直す―教師対象調査をもとに―
第2章 三石初雄 学校教育カリキュラム開発と教員養成の課題
―「特色ある学校づくり」政策と教師の「専門職性」―
第3章 小林達俊 果たしていかなる改革が必要か−学校現場からの声−
第二部 教員養成の現場から
第4章 岩田康之 教師教育の組織・カリキュラムの改革動向
第5章 寺岡英男 教師教育改革の試みと課題
−学校を拠点に教員の協働実践力を培う−
第6章 坂井俊樹 教科教育は教員養成にどう迫るのか
第7章 佐久間亜紀 教師にとっての「実践的指導力」−その重層的世界−
第8章 荒川徳子 現場で求められる教師の資質能力
−今,教師に求められていること−
第三部 教員研修の現場から
第9章 山ア準二 教員研修をめぐる現状と課題
−教師のライフコース研究の視点から−
第10章 池田延行 大学における教員研修に関する政策動向と
東京学芸大学の取り組み
第11章 木岡一明 日本における教職員研修の現状と今後の課題
第12章 中妻雅彦 共同研究による教育力量形成 ―校内研究の課題と展望―
付録 教師教育と教育政策・学校教育に関する略年表(1980年代以降)
おわりに