1999−2001年度 研究開発学校(総合的学習)              
.学校名 熊本県球磨郡免田町立免田中学校
.住所・電話・ファックス 〒868-0403 熊本県球磨郡免田町甲1774   TEL:0966-45-0019               FAX:0966-45-6046
.HPアドレス http://www.hitoyoshi.net/mendajh/
.研究公開予定 2001.11.29(木)
.研究開発課題 五 小学校及び中学校における教育の連携を深める教育課程の研究開発
.研究委嘱事項 2. 中学校において、生徒の学習実態に対応して、基礎的な学力の一層の定着を図る教育課程の研究開発を行う。
.研究テーマ・サブタイトル <全校研究主題>                                                                                              学習のネットワーク化を図った総合的な学習の時間の在り方ー問題解決学習を重視した実践とカリキュラム評価ー
.カリキュラム構成の特徴 総合的な学習の時間として、第1学年100時間、第2学年105時間、第3学年105時間を確保した。総合的な学習の時間の時間取りについては以下のようになる。ア 基本的には、1,2,3学年とも、週3時間の総合的な学習の時間を設定しているが、本校では1年次より、文化祭を効果的なモッコスタイムの発表、表現の場と位置づけているので、2学期におけるまとめ取りを行っている。イ 本校では、より効果的な指導体制の研究開発と異年齢集団による活動への発展を目指していることから、一時期を除いては全学年一斉の時間設定を本年度行っている。ウ 1年次は、「学び方」=スキルを共通に学習する時間の設定を行ったが、1年次の反省より総合の活動の中、あるいは各教科、道徳、特別活動において生きて身につけるべきものと位置づけし、本年度は総合的な学習の時間から削減した。また、1年次のMT基礎、MT応用の2段階の内容もその枠をはずして一本化した。                                             <モッコスの学習過程の特徴>                                                                      モッコスから、「モ;求める」・「ツ;つかむ」「コ;行動する」「ス;生かす」の学習過程を単元のカリキュラムや一単位時間のカリキュラムで考え、各ステージにおいて発展したり、後退したりと、行きつ戻りつのスモールステップの繰り返しができるように柔軟性を持たせた。
.研究概要 免田町の人々とのつながりの中から、自分の生き方や考え方を確かにさせ、社会と共に自分を生かすことを重視すると共に、自分たちが地域に関わってきた中で、地域のためにできることを実践したり、町議会の協力を得て、議会での提言・提案等を取り組んでいる。個人内基準に基く評価としては、生徒が自由に記述した感想文から、生徒自身の変容を捉えている。個人の変容の蓄積から、集団全体の変容としても捉えることができ、そこからカリキュラム評価のための一つの取組としている。
10.開発単元名 ○1年「ふるさと」〜地域を幅広く見つめ、身の回りの人・自然・社会に関心を持ち、自らのこだわりに対して、多様な視点から考え、実践することにより、心豊かな人間性を育む(「地域」における人・自然・社会を重視する)。                             ○2年「くらし」〜自分の生活(家庭生活と社会生活)の中から、自分にとって意味ある課題を発見し、自分らしく追究させることで、心豊かな人間性を育む(「地域」と「自分」をくらしの中から見つめる視点重視)。                                               ○3年「きずな」〜地域における人・自然・社会を「自分」と照らし合わせ、自分の生き方や考え方を確かにし、地域や社会と共に自分を生かすことで、人とのふれあいから心豊かな人間性を育む(「地域」と「自分」を照らすことで「共生」を見つめる視点重視)。                                                        以上のような学年別テーマを設定し、1年生「おどんが町のふるさと自慢」、2年「おどんが町のくらし再発見」、3年「おどんが町の人材MAPをつくろう!」として展開した。
11.参考文献 『平成12年 文部科学省指定研究開発学校 研究開発実施報告書(第2年次)』