1999−2001年度 研究開発学校(総合的学習)              
.学校名 富山県立伏木高等学校
.住所・電話・ファックス 〒933-0116  富山県高岡市伏木一宮2-11-1   TEL:0766-44-1514                                                        FAX:0766-44-1707
.HPアドレス  
.研究公開予定 予定なし
.研究開発課題 三 高等学校の生徒の能力、適性、進路等に弾力的に対応する教育課程の研究開発
.研究委嘱事項 2. 高等学校において、自由研究や課題研究等の新しい領域の導入や普通科目について新しい科目の導入を考慮した教育課程の研究開発を行う。
.研究テーマ・サブタイトル <全校研究主題>                                                                                             「国際理解に関する総合的な学習の時間」の効果的な運用について                                             <研究のねらい>                                                                            21世紀を担い、力強く生き抜く「生きる力」を育成するための教育活動の中心に「総合的な学習の時間」を位置付け、@自由な発想で教科横断的な学習を主体的に進めようとする態度、A問題を発見する能力、B自ら学び、自ら考える力、調査・探究する姿勢・能力・思考力、C問題解決能力、Dさまざまな意見を理解し、受容する姿勢、E自分の考え・意見を人に伝える表現力、Fグローバルに(国際的で地球的規模で)物事を考えるような視点を持って、地域で活躍する行動力と社会性、G自分らしい生き方を追究する態度を育てることを目標とする。                                                                                                                    
.カリキュラム構成の特徴 「総合的な学習の時間」として、1年生2単位(70時間)、2年生1単位(35時間)とした。
.研究概要 「総合的な学習の時間」の大テーマを「国際理解」とし、7つのコースを設定し、コース・班・個人別に、課題発見、課題解決の方法・行動についての調査・研究・発表を行う。有効な学習形態・運営方法・学習支援方法などについて研究する。総合学習の他、普通教科においてもディベート、ロールプレイその他の授業形態や、インターネットの利用などを行う一方、「万葉の里」であり、かつ国際港がある地域的特色を活かした体験的な学習を実施する。
10.開発単元名 ○自国理解(郷土理解)コース:オリエンテーション、伏木曳山祭を題材として、班編制および班ごとに研究課題設定、調査、途中経過報告、レポートのまとめ、万葉集を題材に班編制および班ごとに研究課題設定、万葉歴史館訪問、図書資料などを参考に調査、レポートまとめ、伝統文化の継承と発展という視点から問題点と解決方法を探る、研究のまとめ、発表準備、最終活動発表・報告会および本年度の反省                                                                               ○異文化体験コース:ターゲット・ランゲージ(目標言語の選択)、基礎言語知識の体得(文字・発音・挨拶)、他国文化研究(地理、気候・風土、歴史、政治・経済事情)、講師等の選定と依頼、事前アンケート等作成、講師(県内ALTや留学生等)との交流会、調理等の実習体験(講師依頼の可能性あり)、基礎会話練習・実践、海外学生意見交換(大学・高校・語学研修所等)、クリスマスカード作成・海外への発送                                                                                                        ○芸術・文化体験コース:コースのオリエンテーション、音楽・演劇・舞踊の視点からの国際理解、基本研究スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドのアーティストについて、アーティストの国の風土・歴史・音楽・舞踊等の研究、夏休み体験学習の準備、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド3日間参加ワークショップ、コンサート鑑賞、基本研究、(音楽・演劇・舞踊)、課題研究、中間発表、課題研究、発表準備、発表(レポート又はダンス・演奏等の創作作品)                                                                            ○比較文化探求コース:富山県呉西地区の方言学習(1)、方言学習(2)、生活様式の違い(1・2)、国内ホームステイ(生徒間)の計画と実施、国内ホームステイT体験レポート作成、国内ホームステイT発表原稿作成(1)、国内ホームステイT体験発表会、外国の言語と生活様式、インタビューの計画・実施、国内ホームステイU(県内在住外国人宅)の計画、国内ホームステイU実施、国内ホームステイU体験レポート作成、国内ホームステイU発表原稿作成(1)、国内ホームステイU体験発表会、国内ホームステイ報告紀要作成                                                                                       
  ○国際問題コース:班の編制、班ごとの「研究課題設定」、1段階:現状(実態)の調査、2段階:問題点の調査、3段階:最終的なレポート作成、ディベート発表用紙作成、ディベートを行う。                                                                                               ○地球・地域環境コース:オリエンテーション、生活環境調査、生活環境調査のまとめと考察、校外学習:課題研究に向け興味のある場所の調査、高校生による国際環境サミット参加、ゴミと環境問題、ゴミと環境問題のまとめと考察、インターネットを使って高校生による国際環境サミット関係を中心にいろいろな国の環境問題とその歴史的背景や現状、解決策を調べる、課題研究の班に分け、テーマ、調査方法、中間発表、課題研究会、発表会、レポート作成                                                              ○NGOコース:バックグラウンド講義、班分け→調査担当国の決定→途上国アジアの子どもたちの生活調査→調査対象国の現状に至る経緯や原因等、活動方針・目標の検討、コース内発表会、文化祭で中間発表→支援を全校生徒に訴える、各班の活動方針の再検討、発展途上国への支援活動の具体化、パートナーを探し、手紙を送る、県内のNGO活動者やJAICA方への取材、最終活動発表会
11.参考文献 『平成12年度 文部省研究開発学校研究開発実施報告書(第2次)』