東京学芸大学キャンパスには沢山の木々が植えられています。これらの木々は60~70年の歳月を経て、今日のように成長しました。
しかし、その間で枯れたり衰えたりしている木々も少なくはありません。
これからの時代のキャンパス内の自然環境を考え、より豊かなものにする・・・それが学芸の森プロジェクトです。
この学芸の森プロジェクトは、2005年2月に発足しました。その活動は、以下の4つのプロジェクト大綱を基本に進められてきました。2010年以降は、その活動の母体となってきた「学芸の森環境機構会議」の4つの部門活動として、継続され、2019年まで14年という長い期間続いてきました。
現在は、その活動資産と目的を引き継ぎ、さらに地域連携の仕組みを発展させた新たなボランティア組織育成のためにインキュベーションセンター内に「学芸の森人集ラボ(GAGUGEI NO MORIBITO TSUDOU LABO)」を発足させることになりました。
今後は、広く大学内のみならず、大学周辺の地域社会との連携を目指した学芸の森を活用した社会教育活動への試み進めていきます。そうした活動の詳細もこのサイトと「学芸の森人集ラボ」サイトなどで順次ご紹介していく予定です。ご期待ください。
嘗て、東京学芸大学小金井キャンパス内には約4,500本の中・高木と、それを上回る数の低木が植えられていました。しかし、今日では樹齢や高木による日陰の影響のため、枯死、衰弱した木々も少なからず見られるようになってきました。本学の豊かな自然環境を維持し、かつ文化の薫る森を創造するため、下記構想を機軸とし、学内の自然環境整備を行うことを目的にこのプロジェクトは発足しました。
その目的達成のために以下の5つの大綱を定めました。
1.構内各所において、四季折々に多様な植物の多様な状態が見られる自然環境の整備
さまざまな花、その香り、そして、若葉、実、紅葉など、人々の心に語りかける樹木や草花を構内全体に配置する。これらの植栽は多様な鳥や昆虫が学内で生きる環境作りにもつながるものである。
2.植栽のテーマゾーン設定と整備
従来、構内の通りや一部の地区は特定の樹木によってゾーニングされていた。しかし、これらの樹木の中には、老朽化や高木による日陰の影響により荒廃したものも見受けられる。新たなる植樹や高木の枝払いなどの整備を行うと共に、草花や低木の植栽により特徴ある地区を作り出す。
3.水辺環境の整備
水辺のある環境は、学芸の森をさらに豊かなものへ発展させる。構内には豊富な地下水脈も存在する。水の管理は容易いものではないが、叡智を集め水辺の環境整備を考える。
4.自然環境の教育的利用
構内の豊かな自然環境は教育的にも利用価値が高いものである。学内の人々や地域の住民が豊かな自然環境を理解できるよう、汎用性のある啓蒙的ガイドや教育プログラムを考える。
学芸の森環境機構の活動の一つとして、東京学芸大学が作成を義務付けられている「環境報告書」を大学施設課と協力して作成するという活動があります。これらの報告書内容は、下記より、PDFにてダウンロードしてご覧いただけます。