第3回 国際理解教育セミナー
■主催 東京学芸大学国際教育センター
■日程 2007年 2月12日(月) 13:00~17:00
■会場
東京学芸大学小金井キャンパス 国際教育センター(合同棟)1F 大教室
JR中央線武蔵小金井駅北口より
京王バス「中大循環」にて「学芸大東門」下車、徒歩5分
■参加費 無料
■対象 国際理解教育の研究者、実践者、教育関係者をはじめ、国際理解教育に関心のある方ならどなたでもご参加いただけます。
■講師
・宇土泰寛氏 (東京都港区立三光小学校)
・成田喜一郎氏(東京学芸大学附属大泉中学校)
・嶺井明子氏 (筑波大学)
【セミナーの概要】
国際教育センターは、2004年度から「国際理解教育セミナー」を開催している。第1回は「国際理解教育の新機軸-多文化・地域・市民性-」、第2回は「国際理解教育のおもしろさはどこにあるか-改めて国際理解教育の可能性を問う-」というテーマで実施した。第3回目にあたる今回は、この曲がり角に立つ国際理解教育に目を向けたい。市場原理が教育に導入され、矢継ぎ早に改革案が示される中、国際理解教育の実践が大きく後退しつつある。しかも、愛国心教育や奉仕活動といったように国家的な公を強化する動きもみられる。「国際社会の中で日本人としての自覚をもち主体的に生きていく上で必要な資質や能力を育成すること」「我が国や郷土の歴史や文化・伝統に対する理解を深め、これらを愛する心を育成する」といった言葉からも把握できるように、国際理解教育が「国家=公」という枠組みのもとで、新しいナショナリズムの動きと連動しつつある。国民的アイデンティティを強化するだけでなく、また、実態のない「地球市民教育」の議論をこえた新しい国際理解教育について実践をも視野に入れ検討する必要がある。
こうした中で、国際理解教育をどのように考えたらいいのか。改めて再考してみたいというのが今回のセミナーの趣旨である。そこで、国際理解教育の実践がいまどのような状況にあるか、教育改革の中で国際理解教育がどのように議論されているか、国際理解教育の枠組みをどのように考えたらいいか、たとえば市民性教育といった側面から議論したい。
プログラム(予定)
13:00-13:15 開会式(センター長)
13:15-13:30 趣旨説明
13:30-14:10 提案1 宇土泰寛 (三光小学校)
14:10-14:50 提案2 成田喜一郎(附属大泉中学校)
14:50-15:30 提案3 嶺井明子 (筑波大学)
15:30-15:45 休憩
15:45-17:00
パネルディスカッション
国際理解の今後の課題をめぐってー市民性教育の観点から