JSL日本語指導担当者講座(1)
文部科学賞 平成20年度JSLカリキュラム実践支援事業
「イチから学ぶ、外国人児童生徒と日本語指導」研修会
■目的: 本研修の目的は、外国人児童生徒の指導に携わる教員等が、外国人児童生徒教育や日本語指導、JSLカリキュラムなど、外国人児童生徒を指導する上で必要となる基礎的な知識を習得することです。
具体的には、外国人児童生徒の指導上の留意点、日本語指導の方法、JSLカリキュラムを実践するための環境作り、日本語指導教室の運営上の工夫点、学校内での他の教員等との連携関係の築き方などについて、知識と理解を深めることを目的とします。
■受講対象:日本語指導を担当している教員等 (日本語学級担当教員、学級担任など)
■受講者数:40名
■受講料:無料
■開催期日:この研修は、3回の時期に分けて計6日間行います。
[1]基礎研修 平成20年5月9日(金)~5月11日(日)(計3日間)
[2]フォローアップ研修A 平成20年8月4日(月)~8月5日(火)(計2日間)
[3]フォローアップ研修B 平成21年2月7日(土)(計1日間)
■実施場所:東京学芸大学小金井キャンパス
[1] 基礎研修
第1日目(5月9日:金)
テーマ: 先輩の日本語教室をのぞこう
目標:日本語指導教室づくりのイメージをつかむ
10:15 新宿区立大久保小学校集合
10:30~10:50 日本語指導教室等の紹介、質疑
■講師 善元 幸夫先生(新宿区立大久保小学校)
野口 恵美子先生(新宿区立大久保小学校)
10:50~11:35 3校時授業見学
11:40 一時解散
13:30 北区立西ヶ原小学校集合
13:40~14:40 5校時授業見学
14:40~15:30
日本語指導教室等の紹介、質疑
■講師 江連 成子先生(北区立西ヶ原小学校)
繭山 紀子先生(北区立西ヶ原小学校)
15:30 解散
第2日目(5月10日:土)
テーマ:日本語指導教室、どうやって運営しよう?
目標:日本語指導教室づくりのイメージレポートを作成する
9:05~受付
9:30~12:00<講義>日本語指導担当の役割と指導上の留意点
・講師から、日本語指導担当としての自己の体験等を、それぞれの観点から報告してもらう。
■講師
日本語指導教室の立ち上げ : 近田 由紀子先生(浜松市立瑞穂小学校)
多数在籍校での日本語指導教室の取り組み : 鍋田 弘美先生(浜松市立佐鳴台小学校)
少数在籍校での日本語指導教室の取り組み : 黒須 陽子先生(宇都宮市立清原東小学校)
センター校(巡回型)での日本語指導の取り組み : 山中 文枝先生(神栖市立植松小学校)
中学校での日本語指導教室の取り組み : 米永 博光先生(北九州市立志徳中学校)
・日本語指導担当の役割と指導上の留意点について講義を行う。
■講師 佐藤郡衛(東京学芸大学国際教育センター)
13:00~16:00<演習>日本語指導教室の運営のコツをつかむ
・前半は、グループに分かれ、受講者各自が現在抱えている日本語指導教室の運営上の課題について、グループ討議を行う。後半の全体討議に備え、グループ内で出された課題とそれに対して考えうる改善策や解決策についての意見をまとめておく
(14:30~14:40 休憩)
・後半は、グループ討議の結果を報告しながら、全体討議を行う。他のグループの意見や実践例を参考にしながら、各自、課題に対して具体的な改善策や解決策のヒントをつかむ
・実践例の紹介
日本語指導教室の環境整備と掲示物の工夫: 黒須 陽子先生(宇都宮市立清原東小学校)
ステップアップカードと指導連絡表(日本語担当者間)の活用:鍋田 弘美先生(浜松市立佐鳴台小学校)
■講師 鍋田 弘美先生(浜松市立佐鳴台小学校)
黒須 陽子先生(宇都宮市立清原東小学校)
山中 文枝先生(神栖市立植松小学校)
三橋 道子先生(北九州市立光貞小学校)
米永 博光先生(北九州市立志徳中学校)
近田 由紀子先生(浜松市立瑞穂小学校)
伊藤 哲也先生(前豊田市立西保見小学校)
佐藤 裕之先生(川崎市総合教育センター)
佐藤 郡衛(東京学芸大学国際教育センター)
見世 千賀子(東京学芸大学国際教育センター)
臼井 智美(東京学芸大学国際教育センター)
16:15~17:15 <実習>日本語指導教室の経営カルテの作成
・演習を受けて、グループ討議や全体討議によって得たヒントをもとに、各自、自分の日本語指導教室の課題の所在と運営方法について、経営カルテないしイメージレポートを作成する
■支援者 鍋田 弘美先生(浜松市立佐鳴台小学校)
黒須 陽子先生(宇都宮市立清原東小学校)
山中 文枝先生(神栖市立植松小学校)
三橋 道子先生(北九州市立光貞小学校)
米永 博光先生(北九州市立志徳中学校)
佐藤 郡衛(東京学芸大学国際教育センター)
見世 千賀子(東京学芸大学国際教育センター)
第3日目(5月11日:日)
テーマ:日本語指導、どうやって教えよう?
目標:日本語指導の指導個票を作成する
9:05~受付
9:30~10:10<講義>日本語指導の方法と留意点
■講師 齋藤 ひろみ先生(東京学芸大学教育学部)
10:15~12:30<見学>模範授業見学
・前半は、初期指導、JSL教科指導 (国語、算数) の模範授業を行う
・模範授業終了後、JSLに関する質疑応答を行う
■講師 初期指導: 鍋田 弘美先生(浜松市立佐鳴台小学校)
JSL教科指導(国語):今澤 悌先生(甲府市立琢美小学校)
JSL教科指導(算数):三橋 道子先生(北九州市立光貞小学校)
講義・質疑応答 : 佐藤 郡衛(東京学芸大学国際教育センター)
13:30~15:30<講義・実習>日本語指導の指導個票を作成する
・日本語指導の指導個票の意義と作成方法について講義を行う。
・グループに分かれ、支援者からの指導・助言に基づき、日本語指導の指導個票の作成方法等について、各自、自らの指導事例を題材にして指導個票の作成を行う。
■講師 山中 文枝先生(神栖市立植松小学校)
■支援者 近田 由紀子先生(浜松市立瑞穂小学校)
鍋田 弘美先生(浜松市立佐鳴台小学校)
黒須 陽子先生(宇都宮市立清原東小学校)
野口 恵美子先生(新宿区立大久保小学校)
今澤 悌先生(甲府市立琢美小学校)
三橋 道子先生(北九州市立光貞小学校)
米永 博光先生(北九州市立志徳中学校)
15:45~16:15 <事後課題の説明>日本語指導案と教材の作成
・事後課題である日本語指導案と教材の作成について、説明を行う
■講師 臼井 智美(東京学芸大学国際教育センター)