第10回 外国人児童生徒教育フォーラム
外国につながる生徒の進路選択とその支援をめぐって
国際教育センターでは「外国人児童生徒教育フォーラム」を毎年開催しています。今年度は、10月3日(土)に下記の要領で開催します。今回のテーマは、「外国につながる生徒の進路選択とその支援をめぐって」です。この内容についてはこのフォーラムでも2007年に取り上げました。「外国人児童生徒教育における進路指導」というテーマでしたが、特に中学生段階の進路指導が中心でした。今回は、外国につながる生徒の多様化、滞在の長期化といった現状を踏まえ、中学生だけでなく高校生も視野に入れ、どのようにして進路に関する意識を作り上げていくのか(あるいは作り上げられないのか)、実際の進路選択はどのようにしてなされているのかといった現状をついて明らかにできればいいと思っています。
実際には、外国につながる生徒の進路意識については「夢」(例えば、日系ブラジル人の場合、ブラジルに帰国して医者になりたい、弁護士になりたいという等)とそれを達成する方法が大きく乖離し、実現不可能な「夢」をおい続けるといった問題があるように思います。また、選択の幅が狭い、将来を見据えた選択ができないといった問題も抱えています。
そこで、外国につながる生徒の進路意識はどのような特徴をもっているか、さらにはどのような進路選択をしているか(強いられているか)といった現状を把握することを出発点にして、ではどのような支援が必要か、あるいは可能かについて議論を深めていければと考えています。
■ 日 時 : 2009年10月3日(土)
■ 場 所 : 中野サンプラザ
(〒164-8512 東京都中野区中野4-1-1 TEL 03-3388-1151)
最寄駅 JR中央・総武線/東京メトロ東西線「中野」駅 北口より徒歩1分
■ 定 員 : 90名
*詳細は追って更新いたします
プログラム
9:30~ 9:40 開会の辞 加藤祐司(国際教育センター長)
9:40~10:00 趣旨説明 佐藤郡衛(国際教育センター・ 教授)
10:00~10:30 報告1 吉谷武志(国際教育センター・教授)
「進路選択のためのガイダンスの取り組み-福岡の事例から」
10:30~11:00 報告2 松本靖史(神奈川県教育委員会・指導主事)
「進路の実態とその支援をめぐって-神奈川県の事例から」
11:00~11:30 報告3 角田仁(都立小山台高校定時制・教諭)
「多様化する生徒の進路選択―定時制高校の事例から」
11:30~12:00 報告4 拝野寿美子(神田外語大学・非常勤講師)
「生徒の進路意識と進路選択の課題-事例をもとに」
12:00~13:15 昼食
13:15~13:45 発題に対するコメント 佐久間孝正(前立教大学・教授)
13:45~16:45 パネルディスカッション(この間15分ほど休憩をとる)
吉谷武志(国際教育センター・教授)
松本靖史(神奈川県教育委員会・指導主事)
角田仁(都立小山台高校・教諭)
拝野寿美子(神田外語大学・非常勤講師)
佐久間孝正(前立教大学・教授)