第2回 多文化共生フォーラム
大学・学部における多文化共生の教育への取り組みの現状と課題
-外国につながる子どもの教育を中心に パート2-
多文化共生フォーラムは、多文化化が急速に進行する日本の学校の現状に対し、「多文化共生」という課題を正面に据えて、教育における対応や今後のあり方について議論することを目的としています。昨年行われた、第1回フォーラムでは、「教員養成大学・学部における多文化共生の教育への取り組みの現状と課題―外国につながる子どもの教育を中心に」というテーマの下で、4大学(静岡大学、京都教育大学、宮城教育大学、東京学芸大学)の取り組みが報告されました。報告を通して、個々の大学の実状によって、課題が異なることが明らかになりました。しかし、共通の課題として、教員養成全体に「多文化共生」という理念が浸透していないこと、教育系の学生が外国につながる子どもやその教育に関わる知識が乏しく、関心も低いこと、さらには研修の対象者が限定されていること等が浮かびあがりました。参加者から、次年度以降もこの課題について深めてほしいとの要望も多く、第2回も継続してこのテーマに取り組むことにいたしました。今回も、それぞれの大学における外国につながる子どもの教育への取り組みの現状について報告いただき、今後、多文化共生の教育を大学においてどのように進めたらよいか、ご参加の皆さまと一緒に考えていきたいと思っています。
フォーラムの前半は、各大学での取り組み(講義での取り上げ方や大学としての取り組みの実践例)、さらに各個人の取り組みなどについて発題していただきます。後半は、各発題を踏まえ、パネルディスカッションを行い、大学における多文化共生の教育の今後のあり方などについて議論をしていきます。
■主催:東京学芸大学 国際教育センター
■日時:2011年1月29日(土)13:00~17:00
■場所:東京学芸大学(小金井キャンパス)S棟303教室
プログラム
12:30 受付開始
13:00 - 13:10 開会の辞 金谷 憲(東京学芸大学国際教育センター長)
13:10 - 13:30 趣旨説明 見世千賀子(東京学芸大学国際教育センター准教授)
13:30 - 15:00
●「信州大学の取り組みから-外国につながる子どもの学びを支える大学・地域の実践と課題」
徳井 厚子(信州大学教育学部准教授)
●「宇都宮大学の取り組みから-HANDSプロジェクトの実践」
田巻 松雄(宇都宮大学国際学部准教授)
●「山形大学の取り組みから-『山形県外国人児童生徒受け入れハンドブック』の作成過程にみる地域の連携について」
内海 由美子(山形大学基盤教育院准教授)
15:00 - 15:15 休憩
15:15 - 16:45 パネルディスカッション
「大学における多文化共生の取り組みをめぐって」
指定討論者:渋谷 恵(常葉学園大学教育学部准教授)
パネリスト:徳井 厚子(信州大学教育学部准教授)
田巻 松雄(宇都宮大学国際学部准教授)
内海 由美子(山形大学基盤教育院准教授)
16:45 - 17:00 まとめと閉会
*プログラムの内容は変更となることがあります。