第5回 国際教育センターフォーラム

「グローバル時代における子どもの文化間移動と教育 ―内外の補習教育を通して―」

東京学芸大学国際教育センターでは、第5回「国際教育センターフォーラム」を2012年3月3日(土)に下記の要領で開催いたします。
海外にある補習授業校(児童生徒は週日は現地校、国際学校に就学)の教育は、従来、日本から海外に出て、また帰国するという構造のもとで考えられてきましたが、近年では、現地に滞在する子どもの滞在の長期化、国際結婚家庭や永住家庭の子どもの増加、低年齢化など多様化が進行しており、これらの現状に対応した教育のあり方が模索されています。
このような滞在地に生活する子どもたちの教育を考える上で、日本国内にある外国の補習教育施設の実践は手がかりを与えてくれるものと思われます。今回の報告では、海外にある補習授業校を通して海外で教育を受ける日本人の子どもたちと家族の態様について考えます。あわせて日本にある外国の補習教育に注目し、文化間を移動する子どもの補習教育、また日本の海外子女教育の新たな方向性についての示唆を得たいと思います。

本フォーラムは,国際教育センターの共同研究プロジェクト「グローバル時代の海外子女教育の新展開に関する研究」の中間報告でもあります。今後の研究の方向性や課題について,ご来場の皆様と様々な角度から意見交換ができればと考えています。子どもの文化間移動と教育、海外子女教育、帰国児童生徒教育、外国人児童生徒教育などに、関心をお持ちの教員、研究者、学生、一般の方はぜひご参加ください。


■主催:東京学芸大学 国際教育センター
■日時:2012年3月3日(土)13:20~16:50(受付13:00~)
■会場:中野サンプラザ 8階 研修室2
(〒164-8512東京都中野区中野4-1-1 TEL 03-3388-1151
最寄駅 JR中央線・総武線/東京メトロ東西線「中野」駅 北口より徒歩1分)

【プログラム】
総合司会:松井智子(東京学芸大学国際教育センター)
13:20 開会 金谷 憲(東京学芸大学国際教育センター長)
13:25~13:35 趣旨説明 佐藤郡衛(東京学芸大学理事・副学長)
13:35~15:05 研究報告
【報告1】シンガポール日本人保護者の学校選択と補習授業校の位置づけ
  岩崎未来(お茶の水女子大学グロ―バル教育センター)
【報告2】スイス国際結婚家庭における補習授業校の意義
  渋谷真樹(奈良教育大学)
【報告3】滞日ブラジル人生徒の進路と補習教育
  拝野寿美子(神田外語大学)
15:05~15:15 休憩
15:15~16:50 ディスカッション
【コメンテーター】稲田素子(東京学芸大学国際教育センター)
【パネリスト】岩崎未来、渋谷真樹、拝野寿美子
【まとめ】佐藤郡衛
16:50 閉会