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第二日目
午前中は長田先生が珪藻試料のクリーニングの方法を説明した後、各自それを行いました。今回のクリーニングではパイプユニッシュ法がとられ、簡便かつ安全に試料作成を行うことができました。クリーニングは5〜6人で構成する班ごとのテーブルで行いましたが、待ち時間などでは今回知り合った友達と話が弾みました。また、新しい友達との協力も生まれるようになってきました。
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昼食の後、午後は作成した珪藻のプレパラートを使って、多摩川の水質判定に挑戦しました。100倍の油浸対物レンズ使用し、2人一組になって珪藻の検鏡と記録を行いました。当初は1時間半かけて2人で100殻計数することを予定していたのですが、どの班も大変んスピーディに作業が進み、約倍の量を1時間15分で終了することができました。これはコンピュータを使った事前学習の効き目が現れたものだと思います。計数結果は各班ごとに合計し、班ごとで汚濁階級指数を計算し、水質汚濁階級を判定しました。
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班
計数殻数
汚濁指数
求められた汚濁階級
1 767
1.5 β−中腐水 2 799
1.8 β−中腐水 3 754
1.8 β−中腐水 4 649
1.8 β−中腐水 5 349
1.7 β−中腐水 6 1411
2.2 β−中腐水 初めての珪藻による水質判定体験ですので、これだけ揃った結果がでるとは、主催者としても最初はまったく予想していませんでした。でも、素質があると言われて生徒達は大喜び。最後に、川の水質環境について話し合いをもちました。「思っていた以上にきれいだった」。「しかし、もっときれいな川もある」。「やはり汚れている」などさまざまな意見が出されました。しかし、いずれも、今まで意識していなかった珪藻という生物たくさんあって、それによって水質判定ができることは共通に理解されたようです。
また、この日の午後は各班15分ずつ大学生物学科の施設見学も行いました。レーザー共焦点顕微鏡の前では、大学生アシスタントの操作により珪藻の核、葉緑体と核様体の断層像や、回転する立体構築像などの観察も行いました。また、培養庫や遺伝子操作機器などの見学をしました。
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