〔概要〕
アメリカ合衆国のセンサスは、建国後まもなく1790年から始まり、2020年4月1日、「センサス・デー」を通じて第24回センサスが進行中であることが周知された。本書『アメリカ・センサスと「人種」をめぐる境界―個票にみるマイノリティへの調査実態の歴史―』(勁草書房、2020年)は1790年から1890年第11回センサスまでの100年間を対象として、マイノリティへの調査の実態と「人種」分類をめぐるアメリカ・センサスのポリティクスを通史的かつ包括的にとらえる試みである。センサスの「肌の色」、後の「人種」分類の変遷と、「その他」としてひとくくりにされる人々と、公式な分類名がない状況下でのマイノリティへの調査の実態について、膨大な調査票(個票)を史料として検証した。
第1章「トランスナショナルな移住・移動と『移民』送り出しネットワーク――会津若松・北海道・横浜・カリフォルニア」彩流社、2019年12月
Chapter 4 “Japanese Interracial Families in the United States, 1870-1900: What the Census Manuscript Reveal,” Sairyusha, pp. 133-165, 2019
“Census Demographic Shifts,” SAGE Reference, pp. 177-181, 2014
第4部第2章 移民研究と米国人口センサスをめぐる史・資料―接近と課題―、御茶の水書房、290-306頁、2011年
『研究紀要』JICA横浜 海外移住資料館、第12号、1-21頁、2018年
『研究紀要』JICA横浜 海外移住資料館、第11号、1-16頁、2017年
『法政大学日本統計研究所オケージョナル・ペーパー』 No.74、2017年3月、1-27頁、2017年
『東京学芸大学紀要人文社会科学系II』 第68集、59-78頁、2017年
『法政大学日本統計研究所オケージョナル・ペーパー』No. 68、1-56頁、2016年
The Japanese Journal of American Studies, The Japanese Association of American Studies, No. 26, pp.75-97, 2015年
拓殖大学海外事情研究所『海外事情』 第61巻4号、47-61頁、2013年
『東京学芸大学紀要人文社会科学系II』第61集、127-141頁、2010年
『東京学芸大学紀要人文社会科学系II』 第60集、137-151頁、2009年
『アメリカ史研究』日本アメリカ史学会第30号、5-47頁、2007年
上智大学アメリカ・カナダ研究所主催「著者と語るシリーズ」、2024年6月5日
部会A「デジタル史資料とグローバルヒストリー」日本アメリカ学会第57回年次大会、2023年6月4日
Institute of Contemporary Asian Studies (ICAS), Temple University Japan Campus, September 30, 2020
2019 ASAK International Conference, Korea University, Seoul, Korea, September 20, 2019
Wakamatsu Fest 150 1869-2019, Placerville, CA, USA, June 7, 2019
US Politics/Society and Japan, Temple University Japan Campus, November 14, 2018
日本アメリカ史学会第42回年次大会シンポジウム、マイノリティ史研究と環太平洋世界、2017年9月24日
Temple University Japan Campus, November 10, 2016
日本女子大学術交流講演会, ルーシー・クラフト氏たちのドキュメンタリーからたどる3人の女性のライフ・ヒストリー ―グローバルな視座をもって― 2016年3月19日
部会A Census and America: The Past and Present of the Statistics on Race and Ethnicity, Japanese Association of American Studies Auunal Conference, June 7, 2015
日本移民学会第24回年次大会 ラウンドテーブル, マイノリティと名指されること/名乗ること:移民・移住(史)研究の事例から 2014年6月29日
移民研究会例会 2014年5月24日
Asian American Studies Annual Conference, Seattle, USA, April 20, 2013
日本移民学会第19回年次大会ラウンドテーブル、2009年7月4日