Onsdag den 27 mars
本日、二人は帰国。なんとか大きなトラブルもなく予定していた日程を終えられて、安堵しているところ。いつもよりスウェーデン語を使う機会が多かった気がするのは、なぜだろう!?訪問先として、毎日、午前と午後にだいたい1カ所ずつアポイントメントを取っていたのだけれど、前後にちょっとした質問の機会があったりして、思ったよりあわただしい毎日だった。お二人とはしばらくぶりにお会いするということもあって、おしゃべりもたくさんしたけれど。。(日本語のわからないスウェーデン人の前で、3人で日本語でわーわーしゃべってると、微妙な顔をされるのが興味深かった。あんまりそういうシチュエーションに慣れていないような感じ。少しいぶかしげな、なんとなくcautiousな表情)。
なんにせ、今回、ヒアリング調査のアレンジメントってなかなか大変なことだということがよーーーくわかった。会っていただいた人たちみんなにも感謝の気持ちでいっぱい。・・・私の今の人間関係をフル活用だったということもあり。。。お二人以上に、私自身が楽しみ、かつ収穫の多い1週間だったと思う。
空港まで見送りについていったあと、夕方には、フリー・ジャーナリストの女性に会う。彼女の息子さんは日本に留学中で、今夏に会いに行くのだそうだ。(日本で)中学生(に該当する学年)の娘さんもご一緒に(目の周りがアイシャドーで真っ黒だったもんで、ついつい、そこに視線が。。。)。なかなかファンキーな親子で、彼女は娘さんに逐一英語の間違いをcorrectされていた。つられて、私まで英語を話すのに緊張してしまったぞい・・・・。プレッシャー与えないで〜。7月の予定だそうなので、「東京で会いましょうね」と言って別れる。
彼女の息子さんは、漫画やアニメーションで日本に関心を持つようになって、日本語を学んでいるんだそうだ(今日会った彼の妹さんも「エヴァンゲリオン」や「ルパン」が好き、という話だった)。けれども、日本で日本人の友だちをつくるのは難しく、留学生活には少し失望しているらしい。寮仲間の韓国人留学生と仲良くはしているそうだけれども。。。耳が痛い。私自身、ここスウェーデンでも、スウェーデン人の友だちより、日本人の友だちや知り合いを得る方がずっと容易だと感じるけれど、留学生と、私のような出張で来ている立場とは少し違う。彼だけの問題ではないはず。
彼女たちは、東京ではホテルに泊まる予定だと言うので、「息子さんのアパートに泊まらないの?」と聞いたら、「1ルームしかないし、そもそも、誰に許可を得たらいいかわからないみたい」という返事。私は「たしかに窮屈かもしれないけれど、あなたがたは家族だから、泊まるのに誰にも許可はいらないと思うけど。。」と煮え切らないことしか言えず。どこの大学かもわからないだけにはっきりしたことが言えないぞ〜。。。しかし、息子さんが、こうしたことをはっきり確認できない状況にある、ということはよくわかった。ちょっとなんとかならないものだろうかと、ついついお節介心が動く私。。。
So:ndag den 24 mars
この週末は、来瑞中の二人と観光。昨日は、午前中遅くに家を出て、本屋をのぞいた後(「Giddensのスウェーデン語訳がある〜!?」などと冷やかしを入れつつ)、魚市場にでかける。そこの2階のカフェでのランチが目当てだったのに、途中でまた別の本屋を見つけて、うろうろし、カフェの営業時間が終わってしまった。非情な土曜日。。。Fさん、がっかり。気を取り直してランチ後、郊外のIKEAにでかけて、おおはしゃぎ(は私だけ!?)。あと3ヶ月だというのに、文房具やら台所用品やら、細々買い込む私。。。家具も買いたかった〜〜〜!
今日は、雲一つないいいお天気!そこで、観光ボートに乗ろうと、船着き場に。以前私が乗った船や乗船券売り場が見あたらず、「?」と思っていたら別の船が入船。問い合わせに乗り込んだらもう発車。・・・「え!」。結局、それは市民の日常の足(公共交通機関)として機能している船だったので、適当に下船してぷらぷらして、Centrumに戻る。船で会ったおじいさんには「ヨテボリの造船業は、日本に仕事を持って行かれた。その日本は韓国に仕事を持って行かれつつある」とかいう話を聞かされたりなどしつつ。遅めの昼食後、Fさんは休憩にホテルに帰ったため、Rさんと、ロスカ・ミュージアムやら市立博物館(O:stindiska
Huset)、Kronhusetという定番のヨテボリ観光ポイントを駆け足に回る。
で、夕方はLina Nilssonのコンサート!!!どんな歌手かも知らないのに飛び込みでチケットを買ってしまった。tourist
information に並んでいたとき、前の年輩の女性がチケットを買っていたのを見つけて、好奇心から質問したのがきっかけで。。。。一番後ろの席の、残り4席中の3席を購入。迫力のある、少しハスキーな声の魅力的なJazz
singerだった。聞きに来ているのは、20代から50代くらいだろうか、幅広い年齢層。小学生低学年くらいの子ども連れもちらほら。久しぶりのコンサート、ヨテボリでは初めて経験するコンサートで、私はすごーーく堪能したんだけれど、連れのお二人はどうだったのだろうか。。。コンサートの最後には、拍手でアンコールを求める上に足をどたどた踏みならし、さらには席を立ち(standing
ovationというのか)、アンコールが始まるとなるや、さっさと着席する、という様子にあっけにとられた。こうした催事には、一人ではなかなかでかけようという気にならないので、来てくれたお二人に感謝。
明日からは、研究機関等への訪問なので、お楽しみはおしまい、かな。私もふだん聞けずにいることをいろいろ聞いてみようと考えているので準備しなくちゃ。
Fridag den 22 mars
昨晩、日本から、学生の頃から大変お世話になっている研究者2人がヨテボリに到着。1週間の旅行で。この間の見学先をなんとかコーディネート。といっても、私のきわめて限られた人間関係を頼ってなんとか、という感じ。今日は、朝からGrundskolan(小学校に該当)見学。家庭科(被服製作・調理実習)や木工の授業、スウェーデン語・「宗教と生活」といった授業を見学させてもらう。ある5年生のクラスは、図画工作の時間だったのだが、折り紙を鶴を折ることになって、30分それに費やしてしまった。。。3人とも、これで一気に疲れる。学校の先生って体力いるんだ。。。と、こんなことで実感。
夕方は、私だけ、Institutionの内輪のパーティにでる。ゆでた甘エビをごちそうにワインをいただく。・・・が、なんと、ひさびさにじんましんが出た。。エビがいけなかったのか、ワインがいけなかったのか。。。かゆーーーーーい!!早々に帰ってきてしまった。今日は早く寝よう。。。
Onsdag den 20 mars
今朝、見学先に行ったら、目当ての日程は変更されていた。よって、早起きの甲斐なく、とぼとぼと来た道をすぐさま帰ることになったんだけれど、なぜか箒を手にしている職員さん。聞けば、昨晩のうちに、石が投げ込まれて1室の窓ガラスが割れてしまっているとのこと。掃除機使って、片づけの手伝いをする。
「ガラスは割れてさんざんなことになってるけど、大丈夫、パソコンもあるし、何も盗られてない」
ううーん、そういう問題なんだろうか。。。見れば、投げ込まれたのは結構大きな石。こんなのどこから持ってきたんだろう。。。
私の滞在している大学のInstitutionは、古い1戸建てみたいな建物で、セキュリティ契約をしている。最後に帰る人がセキュリティ・アラームをセットして帰ることになっていて、新参者はみなドキドキして、最後に帰りたくないと思ってしまう。私が来たあと、新たにここで研究するようになった人が数人いるけれども、皆最初の頃は、「何時に帰る?」なんて確認しあったり。。なんだか物々しい感じがして感想を言ったら、事務の人には「日本には泥棒がいないの?」て聞き返されてしまった。
・・・でも「出勤表くらいつくろうよう〜。最後に帰るとき、いちいち『誰もいないよね〜』なんて不在確認するの面倒くさいよう〜」と思う私なのだった。
Tisdag den 19 mars
最初の頃、うまく使えなかった調理道具。
1 ピーラー:今はもうバッチリ。日本でよくある「横」タイプは見かけなくて、「縦」タイプ中心。これでリンゴの皮もむくのだ〜。
2 チーズスライサー:スライスにならなくて、最初の頃は、「よしよし、代わりにやってあげよう」というお子さま(扱い)状態だった。。。
3 包丁: あきらめて日本でよく見る万能包丁を購入。こちらのは、刃の幅(刃渡りの方じゃなくて)が短すぎて。
4 缶切り:缶を開ける方向が逆。あまり缶切り使わないので、まだ苦手。
5 パン切りナイフ:まだあった。。パンはだいたい一斤単位で買って自分でスライスするんだけど、トースターに入らないくらい、斜めにゆがんじゃったりなどする。あと、やたらパンくずが出る。ふーむ。。こう振り返ると、こちらでの生活の必需品のほとんどを、あまりうまく使えてなかったんだな。。
おまけ
5 ナイフとフォーク: カレーをごちそうしたら、ナイフとフォークで食されたのにはびっくり。こちらの人を見てると、ナイフって「切る」だけのものじゃないんだということがよくわかる。私はどうも苦手意識がたっちゃって。。。
Lo:rdag den 16 mars
風邪でのどがかさかさしているというのに、昨晩は、たばこの煙の充満したCafeで何時間もしゃべりたおしてしまった。お相手は、もうすぐ日本に帰国する日本人大学院生。彼女はこの2ヶ月間、修論のためにスウェーデン語習得を目的に来瑞していた。日本でのスウェーデン語クラスメートだったのだけど、共通して知っている研究者がいることもあって、なんとなくつきあいが続いている関係。
途中、Vasaplatsenの芝生で、若い人が結構たくさん集まっていて、大道芸をやっていたり、音楽がなっていたりしたので、なにかなぁと思っていたら、ちかくに警官が数人。ちょっと質問してみた。
「今日は何かあるんですか?あれ、何でしょう?」
「昨年おこったPolice Violenceに対する抗議デモ。」
ということで、コンサート風のイベント的に、若い人たちが集うことで、抗議の意思を表明しているのだそうだ。警官たちはとくにいかめつらしい態度をとるわけでもなく、「保護者みたいな感じで、何か起こったときのために、見守ってるんだ」と。おいおい、あなたたちが抗議の対象になってるのよ〜、と思ったけど。。。
以前には、電車通りで、デモのような行進を見かけたことがあって、隣にいた人に聞いてみたら、アイスホッケーのサポーター、という答えだった。私には何かの抗議デモのように映ったんだけど。。。そういえば、そのときも、静かに警官が後ろをついてってたな。。
昨日の出来事、もう一つ。午後は、日本をモチーフにした子ども向けパフォーマンスを鑑賞。研究室をシェアしているスウェーデン人の院生と、彼女の子ども2人、その友人1人と。外国人から見た日本ってこんなふうなんだな、とあらためて再認識すると同時に、彼女のパフォーマンスに、子どもたちに日本を理解してもらうヒントがたくさんあるように思えて、興味深かった。
おとといの出来事もついでに。月曜日に「Fingret i o:gat」という演題のZygmunt
Baumanの講演会(20SEK!)を聞きに行くことにしたんだけれど、その予約の電話で。。
「月曜日の『Fingret i o:gat』を予約したいんですが。」
「あら、あなた、それじゃ、病院に電話しなくちゃだめよ。」
演題の訳は、「目の中に指」、なのだった。
しかし、それにしても、こうした著名な研究者の講演会を、Go:teborgs Stadsteaterが主催するというのが意外だ。たとえ英語であっても、話を追えるのか、私にはひじょうに心許ないけれど。
Torsdag den 14 mars
5日から10日まで、エストニアに出かけてきました。Nordic Educational
Research Associationの年次大会で。北欧の教育学会なわけですが、今回初めてエストニアで開催されたのだとか。北欧はいろんな面でバルト三国との協力関係を築こうとしているらしく、こうした学会などにも反映しているのかも。英語を公式言語にすえたのは今回新しい試みだったようですが、おかげで私にも(多少)理解できました。今回、会いたかった研究者にも会えたし、大変満足してます。Congress
dinnerでは、途中から生バンドが入って、男女ペアの社交ダンス(チークダンスみたいなのもちらほら)が始まったのに驚きました。もちろん、踊っていたのは大学の先生方です。。。
エストニア(タリンに行った)では、オールドタウンを観光したので、そちらの写真も別途upしようと思います。エストニアは独立後約10年間に急速に変化を遂げたらしく、事前に調べたWebの情報(数年前の滞在・旅行記中心)とはだいぶ違う印象でした。観光シーズンの夏はスリが多くなってくるらしいのですが、まだ雪が降る寒い季節(ヨテボリよりずっと寒く感じた)ということもあり、あまりピリピリもせず過ごしてしまいました。
帰ってきて身体が重いと思ったら、風邪を引いてしまったようです。スウェーデンに来てから2回目。今回の風邪は、ちょっと長引きそうな気配。。寒気が続いています。今日は、夕方、インタビュー予定の高校生が待ち合わせ場所に現れず、ちょっとがっかりした1日でした。
So:ndag den 3 mars
3月1日は透き通るような青空で、研究室の窓に差し込む日差しもまぶしく、春は近い!とうれしかったのに、昨日、今日と雪→みぞれ。。。雪が降る日は寒さは厳しくないんだけれど。。微妙に溶けた雪で、石畳が滑りやすくてかないませーん。この前に雪が降った22日は、電気が止まったりして(結果、電車が止まったり)、街の機能が停滞気味だったらしいけれど、週末は雪だろうが、街の人出は結構一杯。・・・かくいう私は、あさってからのエストニア出張に備えて、スーツケースを買いに行ったのだった(こっちにきたときに持ってきたスーツケースは、年末年始にやってきたMin
Sa:rboが増えた荷物を入れて持って帰ってしまったので)。
今日は、IKEAのセール初日。ほんとは見に行きたかったのだけれど(REA巡りばっかりやってる(^^;)、この週末、Afrter
workで飲んだお酒にやられ、断念。いやー、お酒、飲めなくなってきてるかも。。ここのところ、大学外の人に話を聞きに行ったり見学しに行ったりすることが多くなっていて、頭がパンク気味。きっとそのせいね(ってことに)。