東京学芸大学 基礎自然科学講座
新田研究室
学部生向け研究室紹介(2019年版)
■ 理論物理の研究
1.光子生成や電子・陽電子対生成(強度の強いコヒーレント光源の研究など)
2.量子力学の基礎 (Nelsonの確率力学を用いた時間の研究など)
■ 物理教育の研究
1.相互作用型の授業方法(ピア・インストラクションなど)
2.物理概念の形成過程(素朴概念の克服法,概念変容の過程など)
3.教育効果の定量的評価法
(物理教育研究は,主に大学院生と共同で行っています。)
教員が指導するゼミと,上級生が指導する自主ゼミで,「電磁気学」と「量子力学」を学びます。
3年次の終わりまでに,卒業論文の大まかなテーマが決まります。
なお、夏合宿があり、3年生も英文の論文を読んで発表をします。
1.研究対象とする分野の基本的な教科書,総合報告,論文を読みます。
2.卒論対象の理論的基盤を理解します。
3.数値計算を行います。
4.卒業論文を書いて提出します。
卒業研究の最終的な結果は,学会や論文誌で発表できるようなものもあれば,学問的な価値があまりないものもあります。
でも,卒業研究の本質は研究成果ではありません。
大切なのは,本人が,真摯に卒論に取り組む過程で研究のプロセスを理解し、成長していくことだと思います。
物理学はとても奥が深く,したがって深く理解するには時間がかかります。
高校物理の教員を志望する人にとって,教壇に立つ前に、物理の知識をさらに深めたり、
物理教育の抱える多くの課題を研究したりして、物理教員としての十分な力をつけるのは大事なことです。
そのためには,大学院に進学することが有効です。
2019年9月27日開催日本学術会議主催学術フォーラム 「いま問われる物理教育改革−より効果的な理工学教育をめざして」 発表資料 |