青年期の自我同一性の達成に関する研究動向
−現代日本における同一性形成要因を探る−
波戸香織
学校教育 A00-1835
第一章 本研究の意義
第一節 はじめに
青年期は,生物学的,心理学的,そして社会学的の3重の意味において,子どもから大人への移行の期間であると言える.そして,この移行の進展の重要な指標が,同一性(identity)の成立であることは広く認められている.
現代社会においては,青年の高学歴化に伴い「心理社会的モラトリアム」期が延長され,青年は,労働や大人の責任や義務から開放されて学習や人格形成のための時期を過ごすことが普通になってきている(加藤,1987).しかし,一方で,大学入学後に現れる留年や退学,スチューデント・アパシー(下山,1995)などの不適応現象や,職業選択の困難性(下山,1992)などの問題も急激に増え,大学生の質的な変化として取り上げられている.また,このような具体的な問題として取り上げられない大学生についても,本来の学業への傾倒を一時保留にし,サークルなどの活動で一時的に退行し,思春期のやり直しを行っていることが指摘されている(村瀬,1981).つまり,これらの問題は,Erikson,
E.H.(1959)の指摘する青年期の課題である「自分とは何か」という意識の獲得,つまり「自我同一性」の確立が困難になっている大学生が多いことを示しているのではないかと考えられている.
第二節 自我同一性研究の意義
Erikson, E.H.(1959)は,ライフ・サイクルの各段階には心理・社会的危機(以下危機)となる,その段階で解決されねばならない各段階特有な発達上の課題があるとしている.自我同一性の確立が困難になっている大学生は,青年期の危機そのものに困難を示している場合と,青年期以前の危機において解決の不十分な部分があり,それらの影響から青年期の自我同一性の確立が困難な状態となっている場合の2点が考えられる.
上述したような青年の諸問題が自我同一性の確立と関連しているならば,青年期までの段階で,危機の解決が不十分な部分を抽出し,それを補う方向性を見出すことができれば,自我同一性の確立へと向かう援助をすることができると考える.
第三節 自我同一性の定義
河合ら(1983)が述べているように,青年期(特に青年後期)は、それまでの発達段階でのパーソナリティの形成の総決算の段階である.社会の中での自分の役割や位置づけについての自覚を見出していかなければならない。
Erikson, E.H.(1959)はそのような青年心理の特徴を「自我同一性」という概念にまとめた。「自我同一性」とは、自己の単一性、連続性、普遍性の感覚と、意味ある同一化群の統一、ある一定のグループ間で是認された役割の達成や共通の価値観の共有を通じて獲得された自己尊重感および肯定的な自己像、である。
第四節 本研究の目的
本研究では,自我同一性という概念とその海外・国内における実証的研究の概観をまとめ,同一性をどのようにして測ることができるか,また同一性の形成においてどのような領域が重要であるかについて研究し,日本における実践的な援助の方向性を探ることを目的とする.
第二章 自我同一性研究の概観
第一節 Erikson, E. H. による同一性概念と実証的研究の試み
Erikson, E.H.(1959)は,発達の各段階に特有な発達課題の解決・未解決(不成功な解決)の両極を記述することによって,自我の心理・社会的な発達を概念づけた.青年期ではその両極は,自我同一性(ego
identity)対同一性拡散(identity diffusion)である.自我同一性とは,それ以前の全ての同一化や自己像(〜としての自分)をとらえ直し,新たに社会との関連で選択し統合して,ひとつの独得で首尾一貫した全体として作り上げたものとみなすことができる.Eriksonは,自我同一性が達成される重要な景気として,「実態的な契約に明示されている自分の存在の意味」である職業と,「同一性を導く社会的価値」である宗教その他の思想体系やイデオロギー的枠組みをあげている.
青年期以前の同一化が,多くは遊戯的で一貫性を欠くのとは対照的に,青年期に形成される同一性は自覚的かつ現実的で,一貫性と発展性とをあわせ持っている.
この極めて包括的で抽象度の高い同一性概念を実証的研究の対象とするために,多くの試みが行われてきているが,それらは同一性を概念化する様式において2群に大別できる.まず第1群は,同一性を「拡散」と「統合」とを両極とする1次元をなすものとしてとらえるアプローチである.同一性の達成の程度は,それに付随すると考えられる諸特徴の水準に基づいて,1次元の上に位置付けられる.ここでは,同一性が成立する過程および機構は,必ずしも問題にされない.このアプローチをとった研究としては,面接を用いたBronson(1959),Q分類技法を用いたGruen(1960),質問紙法を用いたRasmussen(1964),Dignan(1965)などがある.同一性を概念化する第2の様式は,Marcia,
J. E. による同一性地位(identity status)アプローチである(1966,1980).
第二節 質問紙法によるアプローチ
自我同一性を尺度(質問紙)によってとらえようと,Eriksonの個体発達分化(epigenetic
chart)や同一性感覚(sense of identity)などの定義に基づいて種々の尺度や質問紙が考案されている.外国では,Rasmussen(1961,1964)やDignan(1965),Tan,Kendis,Fine,&
Porac(1977),Rosenthal,Gurney,& Moore(1981)らの尺度が次々と開発されてきた.
第三節 Marcia, J. Eによる同一性地位(identity status)アプローチ
Marcia, J. E.は上述の一次元的アプローチにあきたらず,同一性形成の機構それ自体を解明することを意図して,同一性の状態を規定する心理社会的要因として以下の2変数を仮定している.
(1) 危機(crisis)の有無,すなわち,いかなる役割,職業,理想,イデオロギー等が自分にふさわしいかについて,迷い考え試行する時期の有無.ちなみに,ここで使われる危機(crisis)という用語は,ある個人の発達における「重大な転機点,わかれめ」を意味するものであり,危険を意味するものではない.
(2) 自己投入(commitment)の有無,すなわち,自己定義を実現し自己を確認するための,独自の目標や対象への努力の傾注の有無.「傾倒」(無藤,1979),「帰依」(砂田,1979)等とも訳される.ここでは加藤(1983)に拠った.
Marciaはこの2基準によって,自我同一性の問題への対処の仕方を4つに類型化し,「自我同一性地位(Ego
Identity Status)」と名づけた.そしてそれを決定するために半構造化された面接(「自我同一性地位面接」(Identity
Status Interview))を考案した.ここでは,青年期に重要な職業と宗教,政治の領域が扱われている.各被面接者について,2つの基準の組合せによって面接内容を分析し,自我同一性地位を決める.それにはまず,3つの領域各々について自我同一性地位を評定し,次にその3つの単純合計として,その被面接者の「全体的同一性地位」を評定する.ただし,「全体的同一性地位」の評定にあたっては,勘や臨床的判断が必要とされる場合もある.
自我同一性地位
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crisis
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commitment
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概略
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同一性達成
(Identity Achievement)
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経験した
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している
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幼児期からの在り方について確信がなくなりいくつかの可能性について本気で考えた末,自分自身の解決に達し,それに基づいて行動している.
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モラトリアム
(Moratorium)
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その最中
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しようとしている
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いくつかの選択肢について迷っているところで,その不確かさを克服しようと一生懸命努力している.
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早期完了
(Foreclosure)
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経験していない
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している
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自分の目標と親の目標の間に不協和がない.どんな体験も,幼児期以来の信念を増強するだけになっている.硬さ(融通のきかなさ)が特徴的.
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同一性拡散
(Identity Diffusion)
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経験していない
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していない
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危機前(pre-crisis):今まで本当に何者かであった経験がないので,何者かである自分を創造すること不可能.
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経験した
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していない
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危機後(post-crisis):全てのことが可能だし可能なままにしておかなければならない.
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Table 1 4つの同一性地位(identity status)
危機後(post-crisis):全てのことが可能だし可能なままにしておかなければならない.
※Foreclosureは、「権威受容地位」(加藤,1983)「早期完了」(村瀬,1972),「打ちきり」(加藤,1978)と、いくつか訳語がある。
このように危機経験の有無と自己投入の有無を組み合わせて分類した4群は,自己評価の安定度,被影響度と権威主義的態度に関して有無の差を示した.すなわち,一般に,Identity達成群とこれについでモラトリアム群は,自己評価が変化を受けやすい情報を与えるという条件下でもその変化が少なく,逆に早期完了群と拡散群は自己評価が変化しやすいこと,また権威主義的態度は早期完了群においてのみ際立っていることが判明した.なお興味あることに,Identityのあり方と一般適応度や不安度との関係を調べたところ,Identityの地位(在り方)の望ましさの順位を仮に,達成,モラトリアム,早期完了,拡散の順とするとこの順位は不安の強さの順位とは対応しないとの結果を得た.不安はモラトリアム群でもっとも強く,早期完了群で最低であり,有意差はでなかったとはいえ,この結果はそれぞれの分類基準から考えて良く了解できる.Identityという概念は発達途上にある青年の人格の健康や潜在成長力を考えるには役立つが,いわゆる適応の概念とはかなり本質を異にするものであることがMarciaの研究により,ある意味では実証されたといえるかも知れない.
Marciaによるこの同一性地位アプローチは
(1) 非常に抽象度の高い同一性概念を,より抽象度の低い危機および自己投入の2変数によって定義している
(2) 上の2変数の組合せによって,同一性形勢の過程および機構に関する説得力あるモデルが示されている
(3) 組合せの結果,同一性概念により多様な可能性が与えられ,より精密な分析が可能となった
等の多くの長所をもっており,その後の研究者によって若干の修正が加えられたり(Schenkel & Marcia,1972;Hodgson & Fisher,1979等),この方法を質問紙化して利用しようとする試み(Simmons、1970;Adams,Shea,& Fitch,1979等)も行われ,現在,自我同一性に関する主要な流れの1つを形成している.
第三章 日本における自我同一性研究の概観
第一節 日本での同一性地位アプローチ研究
第一項 自我同一性地位面接の検討
Marcia法による研究を我国で初めて行ったのは、無藤(1979)である.彼女は自我同一性の問題について,自我同一性地位という操作的概念を提出しているMarcia,
J. E.の手法を検討した結果,日本では以下の修正が必要であると結論づけている.
(1) 面接内容の修正:宗教の領域を廃止し,代わりに価値観の領域を設置した.評定結果からみて,自我同一性の達成にとっては,職業と価値観が重要な意味をもつ領域であり,政治の領域はあまり意味をもたない場合が多い.したがって,価値観の領域を設けたことによって,その個人の自我同一性の問題への解決の革新的部分に迫ることができた.
(2) 評定方法の修正:
@ 基準の評定;危機を程度によって4段階評定する.傾倒は,程度によって評定するのを原則とするが,傾倒が欠如しているものの評定については,欠如の仕方の様相によって3つに分け,そのいずれかに評定する.そのうち,傾倒しないことに傾倒していてあらゆることを可能なままにしておこうとしているものによって,同一性拡散の新しい下位地位が示唆された.
A 自我同一性地位の評定;第1に,政治の領域の早期完了については,明確な能動的 選択の時期を経ずに,ある見解を自分のものであると明言していてそれに安住しているという点を評定のポイントとした.第2に,領域ごと自我同一性には,必要なものには副評定をつけることにした.これによって,全体的同一性地位が単純合計として決定しやすくなり,評定の根拠がより明確になったという点で,有意義である.
第二項 日本版自我同一性尺度作成に関する研究
我国では,古沢(1968)の先駆的研究に始まり,砂田(1979),遠藤(1981)らが独自の尺度を作成している.また,田端・乾原・西田・古瀬(1978)は,Tan
et al.(1977)の尺度を,中西・佐方(1983)は,Rosenthal et al.(1981)の尺度をそれぞれ邦語訳し,日本語版として利用すべく研究を行ってきている.
一方,宮下・平野(1981),宮下(1987)は,我国で利用できる自我同一性尺度が少ないことから,欧米諸国で利用されることの多いRasmussen(1961)の自我同一性尺度を邦訳し,日本版のRasmussen自我同一性尺度の信頼性・妥当性を示した.
加藤(1983)は,同一性達成地位と権威受容地位(Foreclosure)とは過去の危機の有無によって判別されるのに対し,モラトリアム地位は,明確な自己投入の対象を求めて現在危機のさなかにいる,というように,危機には過去のそれと現在のそれの2つが含まれており,また,モラトリアム地位を特徴づける現在の危機は,将来への展望を伴ったものであることが必要であると考え,
(1) 一般的な(領域を特定しない)「現在の自己投入」の水準
(2) 一般的な「過去の危機」の水準
(3) 一般的な「将来の事故投入の希求」の水準
の3変数の組合せによって,以下6つの同一性地位を定義する同一性地位判定尺度を作成した.
(1) 同一性達成地位:過去に高い水準の危機を経験した上で,現在高い水準の自己投入を行っている者
(2) 権威受容地位:過去に低い水準の危機しか経験せず,現在高い水準の自己投入を行っている者
(3) 同一性達成−権威受容中間地位(A−F中間地位):中程度の危機を経験した上で,現在高い水準の自己投入を行っている者
(4) 積極的モラトリアム地位:現在は高い水準の自己投入を行っていないが,将来の自己投入を強く求めている者
(5) 同一性拡散地位:現在低い水準の自己投入しか行っておらず,将来の自己投入の希求も弱い者
(6) 同一性拡散−積極的モラトリアム中間地位(D−M中間地位):現在の自己投入の水準が中程度以下のうちで,その現在の自己投入の水準が同一性拡散地位ほどには低くないが,将来の自己投入の希求の水準が積極的モラトリアム地位ほどには高くない者
その結果,大学生の約半数は日本語の「モラトリアム」に相当するD−M中間地位に所属し,また権威受容地位および同一性拡散地位は,従来の研究(Marcia,1966;Orlofsky,Marcia,&
Lesser 1973;無藤,1979等)が示唆するほどには多くないことが示された.
また,加藤(1983)がいかなる領域における危機および自己投入が同一性の形成において重要であるかについての包括的な検討を行ったところ,「生き方や価値」,「将来の仕事」,「勉強」,「同性の友人」等が,同一性地位の形成において重要な領域であり,「政治」や「宗教」は重要な領域とは言い難いことが示された.日本においては,「政治」「宗教」が重要な領域ではない,また「価値」「職業」は重要であるという結果は無藤(1979)とも一致している.
さらに,下山(1992)は,Marcia(1966)の自我同一性地位研究における“モラトリアム”は,Eriksonの心理社会的モラトリアムに相当する内容であって,日本の大学生のモラトリアム心理の特徴を対象とするものではないと考え,新たにモラトリアム尺度を作成し,その下位分類の特色を検討している.「回避」「延期」型などは,従来のMarciaの提言した同一性地位の分類のみでは説明しにくい日本的特徴にかなうよう提言された概念である.
第二節 自我同一性と他の発達課題等との関連
自我同一性研究は,研究者の関心の所在や研究対象に応じて,国内では,信頼感(天貝,1995)や達成動機,親和動機(河村・武蔵,2001,2002)との関連,また,対人恐怖的心性(谷,1997)やスチューデント・アパシー(下山,1986)などの神経症等との関連,“個”と“集団”(三好,2001)との関連についてなど、様々な研究がなされている.
第四章 まとめと全体的考察
第一節 自我同一性研究の成果
Eriksonが青年期における心理社会的発達課題として提唱した自我同一性形成という概念は,極めて包括的で抽象度の高い.これに関する実証的研究では,面接,Q分類法,質問紙法などの方法があるが,中でもMarcia, J. E. による自我同一性地位の観点に基づくものがこれまでのところ主流となっている.
Marciaの考案した同一性面接を用いて日本で先駆的な研究を行ったものは無藤があるが,無藤は社会・文化的事情の相違を考慮し面接内容に一部変更を加えた.その後の日本国内の研究においても,日本特有の同一性形成の過程が見えてくる.
自我同一性の形成において重要な領域とは,職業とイデオロギー(政治的および宗教的)の2領域が,検討すべき主要な領域とされてきていたが,日本国内の研究結果は,海外の研究結果と反し,政治的および宗教的イデオロギーは重要な領域とは言い難い.わが国特有のモラトリアム状態も示されていることから,自我同一性の確立の要因や地位の文化差も示されたといえよう.逆に,従来通り,職業や価値観といった領域は自我同一性の確立に深く関連しているようである.また,他の発達課題との関連から自我同一性の確立の援助をすることができる可能性も示唆された.
第二節 今後の課題と将来的展望
自我同一性という概念は,他の発達課題などとも関連づけられ広く扱われ研究がなされている.その実証的研究としてMarcia, J. E. による自我同一性地位アプローチが主流だが,研究者によって使用される尺度はばらついているようである.
また,日本において,自我同一性の確立に重要な領域は職業や価値観などであることがわかっており,日本の社会・文化事情により,政治的・宗教的イデオロギーという領域は重要ではないようである.同一性形成過程及び危機のありようについて考察していくうえで,人間発達の普遍性の問題とともに,その社会に特有な状況要因というものも多いに考慮される必要がある.いわゆる日本人論に集約される一連の論考の豊富さに比べ,実証研究の乏しさが指摘されてきたところである.近年では日本的な自我同一性のあり方を検討する試みが徐々になされつつある状況であるが(田端,1986;石谷,1993;高橋,1994;谷,1997),現代社会において,いかなる領域における危機および自己投入が同一性の形成において重要であるか,包括的に検討する必要があるのではないだろうか.
また,日本の大学生のモラトリアム心理の特徴を対象とし,その実態を適確に捉えたモラトリアム地位を採用し,わが国における青年の自我同一性地位の分類とその達成の研究等も,重要な課題として挙げられると考えられる.その結果,自我同一性の確立への,より実践的な援助の方向性が示唆されると考える.
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