Introduction to our laboratory.
松尾研究室は、1998年4月に東京学芸大学教育学部心理学科に松尾が着任し、6月に3人のゼミ生が配属されてから本格的にスタートしました。
本研究室は、幼児期から高校生ぐらいまでの子どもを対象に、子どもの社会性、動機づけ、児童臨床心理学などのテーマに主に焦点を当てながら研究を行っています。
本研究室は、心理学を教育実践、心理臨床実践のなかでどのように役立てるかを意識して研究を行っています。
しかし、本研究室では基礎理論・基礎研究を軽視しているわけではなく、むしろ重視しています。それは、実践家として自らの正確な判断に基づいて行動したり、相手や状況に合わせて柔軟な対応をするためには、マニュアルどおりに動くだけでなく、しっかりとした理論を基に自分で新たな方法を生み出してゆく必要があると考えるからです。
このように、いろいろなことを学ぶため、学習に求められる時間は長くなります。楽しい雰囲気でやっていますが、決して楽ではありません。時間をかけて、しっかり勉強したい人にはよいと思います。
本研究室では、以下のような研究領域に興味のある人をお待ちしております。
社会的行動産出過程
対人不安
社会的行動・学習についての動機づけ
非社会性・反社会性・道徳性
心理的発達における仲間関係の役割
自己や他者に対する認識
社会性の問題(非社会性/反社会性)
軽度発達障害
プレイセラピー/カウンセリング
/社会的スキルトレーニング/読書療法 など
スクールカウンセリング
自分の興味のある領域や将来のために必要な領域について、以下の3つの観点から幅広く、バランスよく学んでいきましょう。
(1)理論、知識
・人間理解のための理論、知識
・心の問題理解のための理論、知識
・心理学的援助のための理論、知識
→専門書や論文を読む。授業を受ける。講演会などに参加する。
(2)技術
・人と関わるための一般的技術
・人間理解のための技術
・心理学的援助のための技術
→実習、ボランティア、アルバイトなどの機会を利用する。講習会などに参加する。
(3)マインド
・不利な立場にある人への共感的理解
・援助者としての倫理観
→当事者の書いた手記、エッセイなどを読む。ドキュメンタリー番組、ドラマ、映画などを見る。ボランティアの機会などを利用する。