氏名: 中村陽子(なかむらようこ)
東京学芸大学 教育学部 人間科学過程 心理臨床専攻(障害臨床) 平成12年3月卒業
現在 東京学芸大学 大学院修士課程 教育学研究科 学校教育専攻 心理学講座
出身:青森県
学部3年次 夏休み課題展望論文:「子どもの仲間関係に関する研究」
本研究の目的は、幼児用対人的自己効力感尺度を作成し、その信頼性と妥当性を検討することである。そのため、予備調査で得られた幼児用対人的自己効力感原尺度を絵カードを使用して、公立保育園3園に在籍する幼児105名に実施した。因子分析の結果、2因子が抽出され、「他者変化効力感尺度」「自己変化効力感尺度」という2つの下位尺度が構成された。これら2つの下位尺度から構成された幼児用対人的自己効力感尺度は、全10項目である。本尺度の信頼性については、内的一貫性を検討することによって確認し、満足な結果が得られた。妥当性については、教師評定と行動観察を行った結果、ある程度の妥当性は確認されたものの、今後の本格的な検討が必要であると思われる。
また、幼児の対人的自己効力感の性差、学年差についても検討を行ったが、どちらも認められなかった。