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■クロガネモチ
■モチノキ科


実(10月撮影)

●学内に赤い実をつける木は何種類かありますが、意外と気づかれてないのがクロガネモチ でしょう。これは、他の赤い実をつける樹木の多くが落葉樹で、秋から冬にかけて葉を落とす のに対し、クロガネモチは常緑で、少々黒っぽく生い茂る葉の中に実があるためかもしれません。

でも、そんなこと、鳥には関係ありません。ハトやムクドリは目ざとく実を見つけて食べに やって来ます。「鉄(くろがね)持ち」は縁起が良いと、昔から庭に植える人も多くいるそうです。

●学内に生える樹木で、晩秋に赤い実が成っているものには、イイギリ、マユミがありますが、これらは落葉樹。何カ所かにあるピラカンサは常緑ですが、葉は小振りで実の方がよく目立ちます。晩秋に、常緑樹で赤い実をつけるクロガネモチは、学内では珍しい植物でしょう。

●クロガネモチはモチノキ同様、樹皮から「とりもち」を作ることができます。ねばねばして、昔は捕鳥(今では使ったら法律違反)や捕虫に使われたガム状のもので、ドラえもんの漫画にも、普通に出てきていますから、学生でも知っている人はいるでしょう。

●モチノキは体育館の東側に並木として植えられています。また、保健管理センターの西側にも1本あります。こちらも赤い実が成りますが、サイズが大きいぶん、実の数は少なくなっています。


実(10月撮影)

●クロガネモチの名は、葉や茎が固いことに由来するそうですが、本当にそうか触って確かめてみてみましょう。


(10月撮影)


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