花(6月撮影)
●「要注意外来生物」を知っていますか? 生態系に悪影響を及ぼす可能性があることから、適切な取り扱いが 望まれている生物で、ヘラオオバコもその一つ。繁殖力が強いのが 特徴で、1個体で最大10,000個もの種子を作るそうです。被害が最も 懸念されている場所は、河川敷や農耕地ですが、大学内でも30年ほど 前に数株しかなかったものが、今では随分増えて、学大サンシャイン北側では 並木ならぬ並草状態?! 花は結構愛らしいので、つきあい方を考えたいものです。
花(6月撮影)
●環境省が制定した外来生物法は、海外から意図的、非意図的に日本へ持ち込まれた動植物によって、在来種が駆逐されるなど生態系に影響が及ぼされることを防ぐことを1つの目的としています。中でも「特定外来生物」は甚大な被害が想定されるため、罰金付きの法的規制が課されています。
●「要注意外来生物」は、そこまではいかない、いわばイエローカード的存在の生物で、法的規制はありません。現在、指定されている植物は84種で、学芸大にはヘラオオバコのほか、ムラサキカタバミ、ハルジオン、ヒメジョオン、キクイモ、外来タンポポ種、ワルナスビ、ブタクサ、アメリカセンダングサ、オオアレチノギク、ヒメムカシヨモギが生育しています。
●ヘラオオバコの原産地はヨーロッパ。江戸時代末期にほかの植物の種子に紛れて渡来したと考えられています。
●ヘラオオバコは道ばたや校庭の片隅に見かけるオオバコの仲間です。オオバコ同様に、茎を曲げて絡ませて2人で引っ張り合う「オオバコすもう」もできるので、子どもたちと一緒に遊んでみるのもよいでしょう。
(6月撮影)