■モッコク
 ■モッコク科


実(11月撮影)

●多くの植物では1つの花に、雄しべと雌しべの両方があります(両性花)。ところが、1つの花に雄しべだけ、あるいは雌しべだけしかない花(雌雄異花)もあります。ヘチマ、カボチャ、キュウリ、トウモロコシは学校教材としても使われているので、誰にも馴染みのある植物ですね。これらの植物では1本の植物体に2種類の花が咲きます。


実(11月撮影)

●ところが、1本の植物体に雄花だけ、あるいは雌花だけしか咲かないものもあります。このような植物体はそれぞれ、雄株、雌株と呼ばれます。キウイ、サンショウ、イチョウなどがその例(雌雄異株)です。

●モッコクには両性花をつける株と、雄花しかつけない株があり、ちょっと教科書の定義から外れたような植物です。しかし、実際の植物界にはそのような植物が他にもたくさん知られています。


花(7月撮影)

●花期は6月〜7月。白色の小さな花ですが、鼻を近づけるととても良い香りがします。

●従来、モッコクはツバキ科に分類されていましたが、遺伝子を調べた結果、ツバキのグループとは少し違うことがわかってきたため、新たにモッコク科が作られています。


(10月撮影)

 ■ 戻る


Copyright 2012: S. Mayama. All rights reserved.