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2023/05/01

分類を理解し、日常的に学習や読書に役立てる取り組み

Tweet ThisSend to Facebook | by 村上
 2022年、ポプラ社より第3版ポプラディアが出版されました。この版には、全ての項目の最後に、該当するNDCが付与されています。これを活かした小学校4年生での実践について、東京都調布市立第二小学校で昨年学校司書をされていた土屋知恵さんに執筆いただきました。教科書単元の目的にも合致し、しかも子どもたちが楽しく取り組み、その後の読書活動に繋げられる素敵な実践です。ワークシートも提供いただきましたので、ぜひご活用ください。(編集部)



分類を理解し、日常的に学習や読書に役立てる取り組み

 4年生は、国語単元『分類をもとに本をみつけよう』を「図書の時間」に分類について理解し、読書や学習に役立てたい」との学年主任の依頼がありました。そこで、児童が、NDC(日本十進分類法)を理解し、ゲーミフィケーションの手法を用いながら、分類を手がかりに、知りたい情報を必要な本を見つけていく取り組みを行いました。

 また、学年から必要な時間を頂けたことで、グループごとに、キーワードを基に、第3版ポプラディア百科事典を引き、その項目に付与された分類記号を基に本をみつけ、情報を情報カードに書き込むといった、「調べ学習」の基礎を同時に身に着けることができました。

 この取り組みで、子どもたちは、個々の興味・関心を引き出し、楽しくわくわくしながら、今まで知りえなかった分野の本を発見して読み、視野を広げ、新たな発見や知識を得られました。


1.ねらい
①日本十進分類法の基礎を学び、分類を学ぶことの大切さを理解する。
②分類を学習や読書習慣に役立てることができる。分類の定着を目指す。
③助け合いながら、学び合うことができる。
④様々な分野の本を知り、情報を得て視野を広げ知識を得ることができる。

2.準備
1)必要なもの
・くじびきBOX
・キーワードシート
・レジュメ(『分類をもとに本を見つけよう』)
・ワークシート (「情報カード」3枚)
・『ポプラディア百科事典』(第三版 全18巻 ポプラ社)
・学校図書館蔵書
・NDCスタンプカード

2)レジュメ及びワークシート作成のポイント
①NDCを理解し、分類記号を手掛かりに本を見つけられるようにする。
②見つけた本を借りて本を読み、視野を広げる。
③ポプラディアで事柄を調べ、ポプラディアに付与された分類記号から、
さらに詳しく知るための本を探し、情報を得る経験ができるようにする。情報収集能力を養う。

3.進め方
導入と第1限
①レジュメを読み、解説を聞いて、日本十進分類法(NDC)の基礎を理解する。
前時に借りた本を返却し、くじをひいて、ひいた分類記号の本を一冊借りる。
(二小は、一回につき一人二冊の貸出ができる。一冊は自由選択。)
②借りた本の分類番号、書名、著者名をワークシートに記入する。

09:09
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