司書のお役立ち情報


2021/01/11

No.43 年初めの展示 〜運勢ことわざ付きベスト100〜

Tweet ThisSend to Facebook | by 村上

 年初めの展示コーナーは、和風にしたり、干支にちなんだものにしたりと、毎年ちょっとだけ工夫を凝らしている。さてさて、今年は何をしようかと考えていて、思いついたのが3年間のベスト100を紹介するという企画です。

 昨年のベスト100にしてしまうと、借りられている本も多くなってしまいますが、3年間にすれば、棚に残っているものもけっこうあるかもしれません。そこでさっそくどんな本が該当するのか、調べてみました。期間を設定して検索すれば、あっというまに結果が出てきます。貸出中のマークも出るので、貸出されていない本がどのぐらいあるのかも、一目瞭然。棚が埋まる程度には残っていそうです。まずは、リストを見ながら本を抜き出しました。

 次に順位にそって並べて、本に順位を書いたシールを貼ろうかと考えたのですが、いやまてよ、貼るのではなく挟もう、そして牛の絵をつけてしまおうと、著作権フリーの牛のイラストを探し、シール状の紙に印刷。挟むなら少し厚みもほしいとそれを画用紙に貼って切り抜くことに。挟み込むには、長さがいるので、細長く切り抜いたら、何か書きたくなりました。おみくじみたいなものもいいかもしれないけれども、生徒の運勢を根拠なく勝手に占うのもいかがなものか…。

 そこで思いついたのが、ことわざを書くことです。運に関する良いことわざを調べてみると、これがけっこうたくさんあるのですね。誰でも知っている有名なことわざだけでは、足りなかったので、中学生はきっと知らないよね…ということわざは、裏に意味も書いてみました。

 作り終えたところで、緊急事態宣言が出ることが決まり、図書館ももしかしたら使用を控えることになるかも…と心配しましたが、おしゃべりはしないというルールを図書委員から各クラスに徹底して伝えることで、今までと同じ利用が可能となりました。
 
 3学期、本を返却にやってきた生徒の目が、必ず棚に止まります。「これ、読んだぜ、面白いから読めよ」という男子の会話も。ことわざに気づいてくれた生徒には、「これもらっていいんですか?」と聞かれましたが、今回は使いまわしているので、「あげるほどのものじゃないから、見て楽しんでね」と言っています。借りられても、補充が効くのが、3年間のベスト100です。思いつきでやってみましたが、意外とおすすめです!
 (東京学芸大学附属世田谷中学校司書 村上恭子)

08:17
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