お知らせ
〜お知らせ〜
「みんなで学ぼう!学校司書講座2024」のおしらせ→9月7日の研修に参加された方は、アンケートへのご協力をお願いいたします。
「ここは図書館だよ。なんでおしゃべりしないの?」(8月21日のオンラインイベント「公共図書館から学ぶ」の動画を見ることができます。)
「令和5年度文科省事業報告会 みんなで使おう!学校図書館Vol.15」の視聴を希望する方は、 ココからお申し込みください。尚、報告会を視聴されましたら、アンケートにご協力ください。
なお、当日のQ&Aにいただきました質問の回答は、活かそう司書のまなびに掲載しました。
令和4年度文科省事業報告会「みんなで使おう!学校図書館 Vol14」→録画視聴申し込みフォーム
2020年11月5日に、「学校図書館の検索のイマ!Part2」に参加しました。現在録画配信→ こちら。
新着案内
「今月の学校図書館」は 東京大学教育学部附属中等教育学校です。
「読書・情報リテラシー」は「新書を知ろう!」です。
「授業と学校図書館」は、関西学院中学部の読書科」について執筆いただきました。
授業実践事例:教科別目次
授業に役立つ学校図書館活用データベース:事例検索
コンテンツ詳細
管理番号 A0137
校種 中学校
教科・領域等 社会
単元 明治維新に活躍した人びと
対象学年 中2
活用・支援の種類 資料提供・ブックリスト作成
図書館とのかかわり
(レファレンスを含む) 明治維新に活躍した政治家・財界人5名の違った伝記を読んで、グループで話し合いをさせたい。
授業のねらい・協働に
あたっての確認事項 夏休みの課題として、本を読ませたいので、1人の偉人に関する32冊の本、計160冊を用意。夏休み明けには、コーナーを設置。必要に応じて授業に貸出しをする。とりあげたのは、福澤諭吉・伊藤博文・大久保利通・大隈重信・渋沢栄一の5人。
提示資料 5名の偉人の中で、中学生にもっとも知名度が低かったのは、財界人として活躍した渋沢栄一です。渋沢栄一について書かれた本は、割合多かったのですが、以下に紹介する3冊は難易度がかなり違うので、あたった本によっては読むのに苦労した生徒もいたはずです。
『この人を見よ!歴史をつくった人びと伝25 渋沢栄一』 プロジェクト新偉人伝編 ポプラ社 2010 小学校高学年から読めるように編集された偉人伝『この人を見よ!』シリーズの1冊。編集者の工夫が随所に。入門書としてはいいが、課題のためにはもう少し詳しい本が必要になる。
『渋沢栄一;近代日本社会の創造者 日本史リブレット085』山川出版社 2012 本文は91ページと薄いけれど、著者は渋沢資料館の館長であり、30年以上渋沢資料館で学芸員として活躍しているだけに、押さえ所がコンパクトにまとめられた1冊。
『渋沢栄一;社会企業家の先駆者 島田昌和著 岩波新書 渋沢研究の第一人者が、今までの著書をもとに新書に書き下ろしたもの。東日本大震災の後に出版されたこの本、あとがきを読むと、復興をめざす日本にとって渋沢栄一の生き方は大いなるお手本になると筆者が考えたという話は頷ける。
参考資料(含HP)
参考資料リンク http://
ブックリスト 明治維新に活躍した偉人伝リスト(中2社会)2012.xls
キーワード1 明治維新
キーワード2 偉人
キーワード3 伝記
授業計画・指導案等 ワークシート.pdf
児童・生徒の作品
授業者 浦達志
授業者コメント 人物調べから明治維新の特色を理解する
明治維新の諸改革や社会の変化について多面的に理解するために、5人の人物(大久保利通、伊藤博文、大隈重信、渋沢栄一、福沢諭吉)の人生を通して学習する活動を構想した。明治維新の年代範囲については様々説があるが、今回は明治初期の政治改革や社会の変化について取り扱うため、明治元年から大日本帝国憲法発布までとした。5人の人物についても、明治初期の政府の中心となった大久保利通、立憲国家建設までの中心となる伊藤博文、大隈重信、殖産興業に尽力した渋沢栄一、文化などに影響を与えた福沢諭吉を選んだ。
授業は、まず長期休業中に学校司書と選定したそれぞれの人物の異なる書籍を読み、人物年表を作成し、この時期の行動や諸改革に対する関わりや考え方についてまとめた。次に同じ人物を調べた生徒が班を作り、それぞれの人物(の明治維新期の行動や諸改革への関わり、考え方)について話合い、人物像について共通理解を図った。そして共通理解した内容を元に、大久保班、伊藤班、大隈班、渋沢班、福沢班から1名ずつ出て、新たな班(それぞれの人物を担当する生徒1名、計5名)を組織し、明治維新の諸改革や変化を政治面・経済面・文化面からそれぞれ評価する話合いを行った。
今回はジグソー学習を取り入れ、各人が一人の人物について多くの情報を収集し、それを班員が共有することによって、明治維新の諸改革や社会の変化を理解しようと試みた。書籍をじっくり読み、資料集や教科書なども参考にすることで、一人の人物を通してこの時期の歴史の流れを理解することはできたのではないかと考える。また5人の人物の特徴から、明治維新期の日本の様子を多面的に理解することもある程度できた。一方で、授業目標に合った人物やそれに関わる書籍の選定、活動内容の改善をし、歴史認識を深められるよう一層の工夫を重ねる必要があると考えており、来年度以降の実践に向けて、授業の構想を練っていきたい。
司書・司書教諭コメント 最初、先生は8人の人物を、1グループ5人8つのグループにわけて読ませたいと考えたが、伝記が多く書かれている人物と、そうでもない人物があり、最終的には5人に絞った。公共図書館や附属学校からも借りて160冊の本を用意したが、本の難易度にかなりひらきがあり、読むのが厳しい生徒もいたように思う。が、1冊じっくり伝記を読むことは、その時代と人物の全体像を知るには適していると思う。今回、ちがうタイプの伝記をグループで読み合い、さらにグループで話し合うことで、ひとりの人物像が浮かび上がってくることをねらいとしたが、はたしてどうだったのだろうか?今年度は、生徒のその後の学びまでには関われなかったので、来年度はぜひ授業の様子も見る機会を得たい。
情報提供校 東京学芸大学附属世田谷中学校
事例作成日 2013.3.19
事例作成者氏名 村上恭子(学校司書)
記入者:村上
カウンタ
2512889 : 2010年9月14日より
〜お知らせ〜
「みんなで学ぼう!学校司書講座2024」のおしらせ→9月7日の研修に参加された方は、アンケートへのご協力をお願いいたします。
「ここは図書館だよ。なんでおしゃべりしないの?」(8月21日のオンラインイベント「公共図書館から学ぶ」の動画を見ることができます。)
「令和5年度文科省事業報告会 みんなで使おう!学校図書館Vol.15」の視聴を希望する方は、 ココからお申し込みください。尚、報告会を視聴されましたら、アンケートにご協力ください。
なお、当日のQ&Aにいただきました質問の回答は、活かそう司書のまなびに掲載しました。
令和4年度文科省事業報告会「みんなで使おう!学校図書館 Vol14」→録画視聴申し込みフォーム
2020年11月5日に、「学校図書館の検索のイマ!Part2」に参加しました。現在録画配信→ こちら。
「今月の学校図書館」は 東京大学教育学部附属中等教育学校です。
「読書・情報リテラシー」は「新書を知ろう!」です。
「授業と学校図書館」は、関西学院中学部の読書科」について執筆いただきました。
授業実践事例:教科別目次
授業に役立つ学校図書館活用データベース:事例検索
コンテンツ詳細
管理番号 A0137
校種 中学校
教科・領域等 社会
単元 明治維新に活躍した人びと
対象学年 中2
活用・支援の種類 資料提供・ブックリスト作成
図書館とのかかわり
(レファレンスを含む) 明治維新に活躍した政治家・財界人5名の違った伝記を読んで、グループで話し合いをさせたい。
授業のねらい・協働に
あたっての確認事項 夏休みの課題として、本を読ませたいので、1人の偉人に関する32冊の本、計160冊を用意。夏休み明けには、コーナーを設置。必要に応じて授業に貸出しをする。とりあげたのは、福澤諭吉・伊藤博文・大久保利通・大隈重信・渋沢栄一の5人。
提示資料 5名の偉人の中で、中学生にもっとも知名度が低かったのは、財界人として活躍した渋沢栄一です。渋沢栄一について書かれた本は、割合多かったのですが、以下に紹介する3冊は難易度がかなり違うので、あたった本によっては読むのに苦労した生徒もいたはずです。
『この人を見よ!歴史をつくった人びと伝25 渋沢栄一』 プロジェクト新偉人伝編 ポプラ社 2010 小学校高学年から読めるように編集された偉人伝『この人を見よ!』シリーズの1冊。編集者の工夫が随所に。入門書としてはいいが、課題のためにはもう少し詳しい本が必要になる。
『渋沢栄一;近代日本社会の創造者 日本史リブレット085』山川出版社 2012 本文は91ページと薄いけれど、著者は渋沢資料館の館長であり、30年以上渋沢資料館で学芸員として活躍しているだけに、押さえ所がコンパクトにまとめられた1冊。
『渋沢栄一;社会企業家の先駆者 島田昌和著 岩波新書 渋沢研究の第一人者が、今までの著書をもとに新書に書き下ろしたもの。東日本大震災の後に出版されたこの本、あとがきを読むと、復興をめざす日本にとって渋沢栄一の生き方は大いなるお手本になると筆者が考えたという話は頷ける。
参考資料(含HP)
参考資料リンク http://
ブックリスト 明治維新に活躍した偉人伝リスト(中2社会)2012.xls
キーワード1 明治維新
キーワード2 偉人
キーワード3 伝記
授業計画・指導案等 ワークシート.pdf
児童・生徒の作品
授業者 浦達志
授業者コメント 人物調べから明治維新の特色を理解する
明治維新の諸改革や社会の変化について多面的に理解するために、5人の人物(大久保利通、伊藤博文、大隈重信、渋沢栄一、福沢諭吉)の人生を通して学習する活動を構想した。明治維新の年代範囲については様々説があるが、今回は明治初期の政治改革や社会の変化について取り扱うため、明治元年から大日本帝国憲法発布までとした。5人の人物についても、明治初期の政府の中心となった大久保利通、立憲国家建設までの中心となる伊藤博文、大隈重信、殖産興業に尽力した渋沢栄一、文化などに影響を与えた福沢諭吉を選んだ。
授業は、まず長期休業中に学校司書と選定したそれぞれの人物の異なる書籍を読み、人物年表を作成し、この時期の行動や諸改革に対する関わりや考え方についてまとめた。次に同じ人物を調べた生徒が班を作り、それぞれの人物(の明治維新期の行動や諸改革への関わり、考え方)について話合い、人物像について共通理解を図った。そして共通理解した内容を元に、大久保班、伊藤班、大隈班、渋沢班、福沢班から1名ずつ出て、新たな班(それぞれの人物を担当する生徒1名、計5名)を組織し、明治維新の諸改革や変化を政治面・経済面・文化面からそれぞれ評価する話合いを行った。
今回はジグソー学習を取り入れ、各人が一人の人物について多くの情報を収集し、それを班員が共有することによって、明治維新の諸改革や社会の変化を理解しようと試みた。書籍をじっくり読み、資料集や教科書なども参考にすることで、一人の人物を通してこの時期の歴史の流れを理解することはできたのではないかと考える。また5人の人物の特徴から、明治維新期の日本の様子を多面的に理解することもある程度できた。一方で、授業目標に合った人物やそれに関わる書籍の選定、活動内容の改善をし、歴史認識を深められるよう一層の工夫を重ねる必要があると考えており、来年度以降の実践に向けて、授業の構想を練っていきたい。
司書・司書教諭コメント 最初、先生は8人の人物を、1グループ5人8つのグループにわけて読ませたいと考えたが、伝記が多く書かれている人物と、そうでもない人物があり、最終的には5人に絞った。公共図書館や附属学校からも借りて160冊の本を用意したが、本の難易度にかなりひらきがあり、読むのが厳しい生徒もいたように思う。が、1冊じっくり伝記を読むことは、その時代と人物の全体像を知るには適していると思う。今回、ちがうタイプの伝記をグループで読み合い、さらにグループで話し合うことで、ひとりの人物像が浮かび上がってくることをねらいとしたが、はたしてどうだったのだろうか?今年度は、生徒のその後の学びまでには関われなかったので、来年度はぜひ授業の様子も見る機会を得たい。
情報提供校 東京学芸大学附属世田谷中学校
事例作成日 2013.3.19
事例作成者氏名 村上恭子(学校司書)
記入者:村上
カウンタ
2512889 : 2010年9月14日より
コンテンツ詳細
管理番号 | A0137 |
---|---|
校種 | 中学校 |
教科・領域等 | 社会 |
単元 | 明治維新に活躍した人びと |
対象学年 | 中2 |
活用・支援の種類 | 資料提供・ブックリスト作成 |
図書館とのかかわり (レファレンスを含む) | 明治維新に活躍した政治家・財界人5名の違った伝記を読んで、グループで話し合いをさせたい。 |
授業のねらい・協働に あたっての確認事項 | 夏休みの課題として、本を読ませたいので、1人の偉人に関する32冊の本、計160冊を用意。夏休み明けには、コーナーを設置。必要に応じて授業に貸出しをする。とりあげたのは、福澤諭吉・伊藤博文・大久保利通・大隈重信・渋沢栄一の5人。 |
提示資料 | 5名の偉人の中で、中学生にもっとも知名度が低かったのは、財界人として活躍した渋沢栄一です。渋沢栄一について書かれた本は、割合多かったのですが、以下に紹介する3冊は難易度がかなり違うので、あたった本によっては読むのに苦労した生徒もいたはずです。 |
『この人を見よ!歴史をつくった人びと伝25 渋沢栄一』 プロジェクト新偉人伝編 ポプラ社 2010 小学校高学年から読めるように編集された偉人伝『この人を見よ!』シリーズの1冊。編集者の工夫が随所に。入門書としてはいいが、課題のためにはもう少し詳しい本が必要になる。 | |
『渋沢栄一;近代日本社会の創造者 日本史リブレット085』山川出版社 2012 本文は91ページと薄いけれど、著者は渋沢資料館の館長であり、30年以上渋沢資料館で学芸員として活躍しているだけに、押さえ所がコンパクトにまとめられた1冊。 | |
『渋沢栄一;社会企業家の先駆者 島田昌和著 岩波新書 渋沢研究の第一人者が、今までの著書をもとに新書に書き下ろしたもの。東日本大震災の後に出版されたこの本、あとがきを読むと、復興をめざす日本にとって渋沢栄一の生き方は大いなるお手本になると筆者が考えたという話は頷ける。 | |
参考資料(含HP) | |
参考資料リンク | http:// |
ブックリスト | 明治維新に活躍した偉人伝リスト(中2社会)2012.xls |
キーワード1 | 明治維新 |
キーワード2 | 偉人 |
キーワード3 | 伝記 |
授業計画・指導案等 | ワークシート.pdf |
児童・生徒の作品 | |
授業者 | 浦達志 |
授業者コメント | 人物調べから明治維新の特色を理解する 明治維新の諸改革や社会の変化について多面的に理解するために、5人の人物(大久保利通、伊藤博文、大隈重信、渋沢栄一、福沢諭吉)の人生を通して学習する活動を構想した。明治維新の年代範囲については様々説があるが、今回は明治初期の政治改革や社会の変化について取り扱うため、明治元年から大日本帝国憲法発布までとした。5人の人物についても、明治初期の政府の中心となった大久保利通、立憲国家建設までの中心となる伊藤博文、大隈重信、殖産興業に尽力した渋沢栄一、文化などに影響を与えた福沢諭吉を選んだ。 授業は、まず長期休業中に学校司書と選定したそれぞれの人物の異なる書籍を読み、人物年表を作成し、この時期の行動や諸改革に対する関わりや考え方についてまとめた。次に同じ人物を調べた生徒が班を作り、それぞれの人物(の明治維新期の行動や諸改革への関わり、考え方)について話合い、人物像について共通理解を図った。そして共通理解した内容を元に、大久保班、伊藤班、大隈班、渋沢班、福沢班から1名ずつ出て、新たな班(それぞれの人物を担当する生徒1名、計5名)を組織し、明治維新の諸改革や変化を政治面・経済面・文化面からそれぞれ評価する話合いを行った。 今回はジグソー学習を取り入れ、各人が一人の人物について多くの情報を収集し、それを班員が共有することによって、明治維新の諸改革や社会の変化を理解しようと試みた。書籍をじっくり読み、資料集や教科書なども参考にすることで、一人の人物を通してこの時期の歴史の流れを理解することはできたのではないかと考える。また5人の人物の特徴から、明治維新期の日本の様子を多面的に理解することもある程度できた。一方で、授業目標に合った人物やそれに関わる書籍の選定、活動内容の改善をし、歴史認識を深められるよう一層の工夫を重ねる必要があると考えており、来年度以降の実践に向けて、授業の構想を練っていきたい。 |
司書・司書教諭コメント | 最初、先生は8人の人物を、1グループ5人8つのグループにわけて読ませたいと考えたが、伝記が多く書かれている人物と、そうでもない人物があり、最終的には5人に絞った。公共図書館や附属学校からも借りて160冊の本を用意したが、本の難易度にかなりひらきがあり、読むのが厳しい生徒もいたように思う。が、1冊じっくり伝記を読むことは、その時代と人物の全体像を知るには適していると思う。今回、ちがうタイプの伝記をグループで読み合い、さらにグループで話し合うことで、ひとりの人物像が浮かび上がってくることをねらいとしたが、はたしてどうだったのだろうか?今年度は、生徒のその後の学びまでには関われなかったので、来年度はぜひ授業の様子も見る機会を得たい。 |
情報提供校 | 東京学芸大学附属世田谷中学校 |
事例作成日 | 2013.3.19 |
事例作成者氏名 | 村上恭子(学校司書) |
記入者:村上