埼玉県立高校図書館フェスティバル

2021-02-09 14:45 | by 岡田(主担) |









埼玉県立高校図書館フェスティバル ~高校図書館って楽しい~
              

 元気な埼玉県立高校の司書達が今年も「埼玉県立高校図書館フェスティバル」を行います。2月27日に開催する「読めるのに読まないイマドキの若者」について考える学習会の講師をお願いしている木下通子さんは、フェスティバルの実行委員長でもあります。その木下さんから、以下のお知らせをいただきました。

 ●「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2020」が発表されます
 「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本」の2020版が、2月12日(金)に発表されます。これは、埼玉県の高校図書館司書が、過去一年に発行された本の中から 発表は2月12日(金)20:00からWEBサイト上で行い、翌日より埼玉県内の約50書店でフェアーが開催されるほか、約90の公共図書館でパンフレットが配布されます。POPやパンフレットは全国の公共図書館や学校図書館に向けて、実費頒布もされる予定です。
 詳しくは下記よりご確認ください。
   ▼埼玉県高校図書館フェスティバルWEBサイト
    https://shelf2011.net/

 現場の司書ならではの熱い企画をお楽しみください。過去のイチオシ本を拝見しますと、本校でも生徒リクエスト・教員推薦で購入した本が目白押しです。高校生に人気の旬の本が理解できます。

 「学芸大学附属校 司書のイチオシ本」
ついでに、毎月行なっている司書部会番外編のオンラン忘年会で紹介しあった、イチオシ本もザックリ紹介します。皆さんの参考にしていただけたら幸いです。

『数学者の夏』 藤本ひとみ 講談社 2020
『エンドオブライフ』 佐々涼子 集英社インターナショナル 2020
『青春ノ帝国』 石川宏千花 あすなろ書房 2020
『お父さん、牛になる』晴居彗星 福音館書店 2012 
『逆ソクラテス』 伊坂幸太郎 集英社 2020
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』デボラ・インストール 小学館 2016
『レミーさんのひきだし』 斉藤倫 小学館 2020
『星に仄めかされて』 多和田葉子 講談社 2020
『ニッケル・ボーイ』 コルソン・ホワイトウッド 早川書房 2020
『キャラメル色のわたし』シャロン・M・ドレイバー 鈴木出版 2020
『保健室経由、かねやま本館』松素めぐり 講談社 2020
『ぼくらしく、おどるー義足ダンサー大前光市、夢への挑戦』大前光市 学研プラス 2020
『あしたのことば』森絵都 小峰書店 2020
『14歳からの読解力教室』犬塚美輪 笠間書院 2020
『モテないけど生きてます』ぼくらの非モテ研究会 青弓社 2020


 本ではありませんが、毎週金曜日NHKラジオで放送中の『高橋源一郎の飛ぶ教室』も、毎回魅力的な本を紹介し、ゲストも多彩でオススメと、話題になりました。


そもそもこのフェスティバルの経緯は、
「2011年以来3年に渡り、埼玉県高校図書館フェスティバルというイベントを企画し、県民の皆さんに、学校司書の必要性と「人」のいる高校図書館の楽しさを感じてもらうための取り組みを行いました。」
「なお、フェスティバルの一環としてこれまで行ってきた「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本」については、引き継き私たちの仕事を広くアピールするべく、今後も継続して行っていく予定です。」と記載されています。

学校司書の必要性は学校図書館の楽しさを伝えることと同じなんだと理解できます。
できることを発信していく姿勢は、これからの学校司書の方向性を教えてくれます。
それぞれの立場の司書の活動の様子を今後もデータベースでお伝えしていけたらと思います。

               (東京学芸大学附属高等学校 司書 岡田和美)

次の記事 前の記事