研究プロジェクトのご案内

日本語音声ラボでは,科学研究費を中心に,各種課題を設定して研究に取り組んでいます。
私たちがどうしてことばを交わして理解することができるのか,考えたことがあるでしょうか。
この問題を解決したく,研究を進めています。

音声生成のモデル

私たちが音声言語を発話・生成する仕組みを考察しています。

脳内で形成(表象)された"ことば"の系列に応じて,音が作られます。そこにはいくつものルールがあり,言語ごとに違っています。単に「母音」や「子音」の種類が違うだけでなく,その順序にも決まりがあり,順序に応じて決まる音声上の規則があるのです。

このような,音声上の規則にどのようなものがあり,それらがどのように作り出されているのか,研究しています。

発音のほとんどは口の中で見えないところにあります。超音波測定装置や磁場を使った検出装置を使って,発音を視覚化して捉えています。

  • 基盤研究(C) - 2023〜2027年(予定)「発音動態の観察による日本語の言語リズムの方言差と発達過程の解明」 (共同研究者:甲南大・北村達也先生)
  • 基盤研究(C) - 2017〜2023年「発音の動態観測に基づく日本語長母音の音韻論ならびに音声学的解釈」 (共同研究者:甲南大・北村達也先生)

言語発達と方言

音声上の規則は,言語ごとに異なります。これらのほとんどは,学校教育で教わるものではありません。

どうやって言語音声を覚えたのか,を知ることは,私たちの音声生成の仕組みを考える上で非常に重要な観点です。

個別性の高い特徴もあれば,そうでないものもあり,発達の過程でどのように獲得されたのかがわかると,言語獲得の過程も明らかにすることができます。 異なる言語を比較することによって,その違いを明らかにできると考えられます。そこで,日本語音声ラボでは,日本語の諸方言を対象にしています。

異なる世代,異なる地域という,ダイバーシティの観点から研究を進めています。

  • 若手研究(B) - 2010〜2014年「言語の韻律特性に基づく日本語音声の単語分節方略と発達過程に関する方言間比較研究」
  • 若手研究(B) - 2005〜2007年「方言音声の発話生成・知覚に基づく韻律情報の獲得過程の解明」
  • 奨励研究 - 2003年「 2言語併用環境における韻律情報の獲得に関する社会言語学的調査研究研究課題」

国語科教育と音声学

国語科教育における音声言語の扱いについて,東京学芸大学の研究費支援を受け,プロジェクトを推進してきました。

プロジェクトの終了後も,研究メンバーを中心に活動を続けています。

共同研究

近畿大・勝瀬郁代先生,静岡大・岡久太郎先生と共同研究を進めています。(詳細は準備中)

産学連携研究

フェアリーデバイセズ社(宮澤幸希氏,佐藤可直氏)と産学連携で研究を進めています。(詳細は準備中)