プロジェクト学習科目応用U 食文化のグローバル化
アフリカ班 中原隆之
エジプト、南アフリカ、セネガルについて
☆ エジプトについて
今回エジプトを取り上げた理由は、アフリカ大陸の中で、旅行する日本人数bPの国だからである。非常に名前の知られている国であるといえる。
ピラミッドやスフィンクス、砂漠とらくだの風景など、私たちがイメージするエジプトは非常に神秘に満ちているといえる。しかし、有名なのは古代文明ばかりで、現代のエジプトの姿となると途端にあやふやになってしまう。ラクダと砂漠のイメージとはうらはらに、珊瑚礁に熱帯魚が舞う地中海リゾートがある。アラブ世界の一部でありながら、産油国ではない。国土の96%を砂漠が占めているが、豊かな農業国である。これらのことはあまり知られていない。
エジプトは5000年の昔から、豊かな食の宝庫だった。私たちが普段食べているような発酵させたパンを最初に作ったのは、エジプト人と言われている。また古代エジプトは、ビールを大量に消費した最初の国家でもあったようだ。エジプトでの食事は午後の3時から4時にかけての昼食が1日の食事のメインになる。また食べることが大好きで、日本人の3人分を1人でたいらげるとも言われている。
その他エジプトについての豆知識としては、エジプト人の親日感情はたいへん良好で、笑顔でよってくる。エジプト人の性格は陽気で、たいへん人懐こいところがある。現地では、殺人・強盗等の凶悪犯罪の発生件数は少ないが、観光者を対象としたスリ・カメラの置引き等に注意する必要がある。また、病気に注意し、生水は絶対に避け、生魚も要注意である。
☆ 南アフリカについて
南アフリカを取り上げた理由は、調べていてアフリカ大陸とは思えない事実がたくさん出てきたため、ぜひ違ったアフリカというものを知ってほしかったという理由である。
南アフリカ共和国は、もちろんアフリカの一番南にあり、その海を渡っていけば南極になる。「アフリカ=暑い」という印象は、今でも日本の人の中に強く残っているが、南アは 地域によって冬(6〜8月)はとても寒い。1994年には0度を切る日が続き、雪が各地で降ったほどである。南アフリカのケープ半島にはペンギンが住んでおり、その周辺の島には16万羽のペンギンが住んでいるのである。
南アフリカといえば、ケープ半島の先端に世界で最も有名な岬、喜望峰がある。16世紀の初頭ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見を記念して、当時のポルトガル国王が「わが国に希望を与える岬」という意味で「喜望峰」と名づけられた。
ケープ半島にはもう1つケープ・ポイントという岬があり、標高220mの頂上までケーブルカーで登ることができる。その車窓から、喜望峰の眺めを楽しむことができる。
右側が大西洋、左側がインド洋である
南アフリカという国は、アフリカ大陸にある国の中では産業・経済・工業力はトップクラスであり、金・ダイヤモンド・希少金属(レアメタル)など鉱物資源も、工業力もアフリカ第1である。デ・ビアス社は世界のダイヤモンド市場の大半を支配している。装飾用ダイヤモンド、プラチナの産出量は世界最大である(プラチナに関しては、世界の80%の産出量をほこる)。マンガン・クロム・バナジウム・プラチナ・石炭などの第一次産品の日本への輸出が途絶えたことはない。
最後に、南アフリカの豆知識。南アフリカには、白人・黒人・カラード(混血)・アジア人(主にインド人)と種々の人種が、アパルトヘイトのもとで居住しており、非白人に対する公共施設の利用制限も残存している。日本人は例外的に、白人居住地の居住や白人用の公共施設の使用等は認められているが、田舎を旅行するときは不愉快な思いをする場合がある。
現地では、一般犯罪が増加しており、特に都市部の治安は悪化している。カメラやブランド物などは外から見えないように持ち歩き、リュックなどは前に持って歩くようにすることが大切。
健康上の注意としては、高地の地域が多く、空気が非常に乾燥しているので、人によっては到着後息苦しく感じたり、頭痛などの異常を感じる場合がある。しかし、生水が飲め、衛生状態もよいので風土病や伝染病になる危険性は、辺境地域を除いて極めて少ない。
☆ セネガルについて
セネガルを取り上げたのは、2002年の日韓ワールドカップにおいての活躍があったことと、アフリカ大陸の最も西にあるという点で、また違ったアフリカというものを見れるのではないかと思ったからだ。
まず、セネガルのサッカーについて。日韓ワールドカップではベスト4を賭けたトルコ戦で敗れてしまったが、セネガルの勢いというか強さというものに驚かされた人も多いのではないだろうか。
セネガルではスポーツはサッカーしかないといってもよいほどである。農村部では人々の楽しみとしてアタイヤと呼ばれるお茶と、サッカーとダンスパーティーぐらいしかないといってもよい。
セネガルという国だが、首都のダカールという名前もパリ・ダカールラリーで有名になっている。一般に海に近い地域は比較的に涼しい一方、内陸部は乾燥して暑い傾向がある。風景は水の量によって決められるといった様子である。
ここには2つの季節があるだけである。雨季と乾季。雨は1年のある時期にのみ降り、それ以外の季節には雲を見ることすらまれである。乾季の季節というのは、日本人には理解しがたいかもしれないが、例をあげると、軽く絞ったジーンズが1時間で乾くこと、剥いたオレンジの皮が翌日には手でパリパリに砕けることなどである。
アフリカというと黒人を連想しがちだが、それは必ずしも正しくない。北アフリカにはアラブ系の人々が多いし、またその中間のような人たちもたくさんいるからだ。知里的には、セネガルはアラブ系の国であるモーリタニアと黒人系のギニアに挟まれている。
セネガルには「昼ごはんには大統領からこじきまでチェブ・ジェンを食べる」という言葉がある。チェブ・ジェンは米料理の一つで、この意見に反対する人はいないであろう。このチェブ・ジェンをセネガルの人は365日昼ごはんに食べるわけだが、貧富の差によってその内容はまるで違う。例えば魚は豊かな人はカツオなどの大きな魚を食べるのに対し、農民はもっぱらイワシ専門。野菜も豊かな人は季節を問わず種類が多いのに対し、村人は旬のものだけ。言い方を変えれば村人は野菜の少ない季節は大皿にキャベツの葉っぱが1枚だけのっていたりするわけである。
セネガルの豆知識としては、現地はカザマンス地方を除けば治安も安定している。今セネガル南部のカザマンス地方はMFDC(カザマンス民主勢力運動)とセネガル政府との間で話し合いが進められているが、まだまだ不穏な情勢が続いている。外務省のセネガルのページを見ても今はカザマンスのことばかり記載されている状態である。今はこの地域に行くのはやめたほうがよさそうである。また、ギニアビサウとの国境地帯には、多数の地雷が未だ埋まっている状態である。
国民の90%はイスラム教徒であり、酒、豚肉は摂取しない習慣であり、断食もおこなわれています。
今回はこの3つしか調べられなかったが、アフリカといっても大陸も大きいため様々な気候があり、様々な文化や習慣があるということがわかった。アフリカに対してまだまだ未知な部分がたくさんあると思うので、今後も続けて調べていきたいと思う。
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