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2009年度 金曜日 前期 英語教育学リサーチデザインA 2007. 5.11
Rewriting Research Design A

::課題::

Reserch Topic Inventory
Reading a Paper on Topic 1
5文型は英語学習に役立つか

第3回は「5文型の有用性」に関わる、既修了生の修士論文をもとに議論をしました。

【修士論文:The Usefulness of the Five Sentence Patterns in Understanding English】


第4文型と第5文型に焦点をあて、文の意味が理解できる力と、文の型がわかる力に関係があるか調査を行った。

【リサーチクエスチョン】

1. Does the Japanese EFL learners’ ability to identify the 4th and 5th sentence patterns have any relation with their understanding English?
→研究を行った結果、文型を認識する力と、英語を理解する力は独立しているものであることがわかった。

2. Does the level of achievement of studying English make any difference in the relation between the ability to understanding English and the ability to recognize sentence patterns?
→本研究では、高校生、テクニカルカレッジ生、大学生を調査した結果、文型を認識する力と英語を理解する力は、大学生より高校生のほうが独立しているということがわかった。

3. Is teaching five sentence patterns useful for understanding English?
→(特に第4文型と第5文型に関しては、)文型指導の有用性は疑わしい。文型の認識ができなくても、文の意味を理解できる学習者がたくさんいる。生徒の負担になるくらいなら、文型指導をする必要はあまりない。その代わりに、もっと効果的な学習方法に時間をかけるべきではないか、という結論に至った。


◆議論した内容◆

・ 研究者のLogicについて:@ 英語理解=和訳、A5文型=第4、5文型
→これについてどう思うか。
・ 研究の方法について:テストで使われた文の難易度、指示文について、など。


◆金谷先生のコメント:

・ 論文を読む際、まずその研究者が持っているLogicを理解するべき。研究がどのような設計であるかを理解してから、それをどのように実行しているかの方法に目を向けると良い。
・ 研究をする際、「英語力」を必ず何かに置き換えなくてはならない。(今回の場合、英語力=和訳ができる)置き換えたときには必ず誤差が起こり、この誤差が大きいほど研究の信用度がなくなる。
・ 研究とは主体的にやるもの。どの統計をかけるなど「作法」を気にしすぎてはいけない。何をやるにも、しっかりとした理由があれば良い。


::::次回の課題::::

書き直し

今日の議論をもとに、もう一度リサーチデザインを練り直してきましょう。前回作ったものとまったく違うもの、前回のをbrush upしたもの、今回議論した論文の改良版など、どんなものでも構いません。