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2009年度 金曜日 前期 英語教育学リサーチデザインA 2007. 5.29
Rewriting Research Design A

::課題::

Reserch Topic Inventory
Reading a Paper on Topic 2
発音のカナふりについて

第5回は「発音のカナふりの有用性」に関わる、既修了生の修士論文をもとに議論を行った。

【修士論文:Effectiveness of Katakana Transcription in Teaching English Pronunciation】
新出単語の暗記をする際、生徒に提示する単語カードにカナふりを行うことは発音のリプロダクションの補助になるか。

【リサーチクエスチョン】
Does Katakana transcription of English words work effectively as a clue for Japanese EFL learners to recall and reproduce properly the pronunciation of the words which they have once learned but do not remember clearly now?
→研究を行ったところ、綴りのみのカードを見たときよりも、綴り+カナふりのカードを見たときの方が、単語を思い出せる率が高かった。
 Notations.
  1)再生率では/l/が一番高く、/ae/(hatの音)が一番低い
  2)/ae/の再生は音声を聞いてからリピートするよりも、カナを見ながらの方が正確だった
  3)発音や英語の意識がある方が、カナの補助がよりうまくはたらく

◆議論した内容◆
1)一度も見たことのない単語で試したらどうなるか
 →うまく発音できないとすれば、音声導入も重要となる
2)/?/の再生がリピートよりもカナを見ながらの方が正確だったのはなぜか
 →評価がずれた可能性もある
3)音声を聞いて学習者なりのカナをふることは良い補助になるのではないか
 →自分でカナふりができるのはある程度力のある学習者である

◆金谷先生のコメント:

・研究デザインは一言で説明できるようなものであること
・すべての音のカナは不可能であっても、効果のあるカナを教えることには意味があるかもしれない
・音声が容易に手に入る現代におけるカナふりと音に着目するのも良い
・World Englishesの一種としてのJapanese−Englishとして見れば、カナ発音の英語も容認されうる

::::次回の課題::::

書き直し

今日の議論をもとに、もう一度リサーチデザインを練り直すべし。前回作ったものとまったく違うもの、前回のをbrush upしたもの、今回議論した論文の改良版など、どんなものでも構わない。
シンプルな研究デザインを心がけ、複雑なものにするのであれば研究1、研究2…など、複数回に分ける。