受講者が持ち寄ったリサーチデザインについて自由に意見を交わしました。
◆受講者から出た主なデザインは・・・
・「日本語におけるコミュニケーションの積極性と、英語におけるコミュニケーションの積極性とに相関はあるか」「英語における[聞く態度]は、英語コミュニケーションの積極性と相関はあるか」を、性格診断テストを用いて調べる研究
→コミュニケーションにおいては、「外向性」「内向性」よりも「協調性」の方が大事なのでは?
→日本語を用いた場合と英語を用いた場合というより、話す相手によって態度が変わることもあるのでは?
→性格診断テストによる「外向性」「内向性」=日本語におけるコミュニケーションの積極性とは言い切れないのでは?
→内向的な人でも、英語力を向上させたいという思いから英語での議論に積極的になることもあり得るのでは?
→議論のトピックによって積極性が左右されることもあるのでは?
→積極性はやはり言語能力に依存するのでは?
→外国語だと細かいニュアンスがわからず、大胆になるということはあり得る
・採点者の印象で測定された態度は、被験者の発話量と相関があるかを調べる研究
→話す時間=発話量にはならないのでは?(話すスピード等に影響されるため)
→多様な協力者を集める必要はないのでは?
→6人の相関を見るだけでは証拠として不十分なのでは?
→発話量を調べるのは大変。発話時間を調べるのも大変であるが、発話語数を調べるのはもっと大変
→たくさん喋るために実力が必要ならば、実力があると態度がよく見える
・学習に無関係な場面における「聞く姿勢」は、英語学習時間によって変化するのかを調べる研究
→校長先生の話を聞く態度=コミュニケーションへの態度だとあまりにも違うのでは?
→被験者は高校生ではなく、授業時間数が多い(かつ、レベルが高くない)私立中学校と公立中学校の生徒を比較した方がよいのでは?
→何かについて質問をし、挙手の様子を調べるという手もあるのでは?
→校長先生じゃなく、本人が話せば良いのでは?
→男女による発達段階の差も考える必要があるのでは?
→「聞く姿勢」評価シートに、話の内容について問う設問を入れてみては?
→色々な要素が含まれてしまい、英語による影響なのかがわかりにくい
→実現可能性は大分低いのでは?
◆金谷先生のコメント:
・発話のターンの維持の仕方は、文化によって多少は違う(キャッチボール型、ピンポン型)
・(特に態度に関しては)自己評価はむずかしい。個人の価値観にも大きく影響される。評価はプロである教師がすべき
・そもそも、関心・意欲・態度の観点が中学校に導入されたのは、小学校でやっているのに同じ義務教育である中学校でやらないのはどうかという意見から
・また、偏差値偏重を防ぐため。ただ、学校の先生は元々態度を見ていることが多い
・態度は段階評価ではなく、コメント形式にすべきではないか
・学習態度は能力と独立しているとも言えるが、コミュミケーションへの態度と能力の関係はよく分からない
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