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2011年度 金曜日 前期 英語教育学リサーチデザインA 2011.5.27
Research Design A

::課題::

Reserch Topic Inventory
Topic2 〜カナふりの効用〜

英単語や英文にカナをふることの効果(影響)についての研究方法を考えてみましょう。

英単語や英文に発音のカナをふる生徒はよくいますが、これに対して、教師の反応は様々です。正しい発音が身につかないからと言って、カナふりを禁止する教師もいます。割合カナふりは発音習得に役に立つという人もいます。もちろん、全く構わないという人もいます。また、発音の善し悪しではなく、カナは発音を記憶するのに役立つと考える先生もいます。あなたはどう思いますか。

 

今日は受講者が持ち寄ったリサーチデザインについて自由に意見を交わしました。

◆受講者から出た主なデザインは・・・

・カナふりは音読後の英文再生を促進するか
・カナふりは単語の記憶に有効か
・カナふりは発音と綴りの記憶に有効か
・カナふりの効用と年齢の関係
 年齢が低いほど、発音カナふりは英語の正確な発音に近くなるか

◆金谷先生のコメント:
・”どう学習したか”を聞くことは意識していない事が多いので難しい
(カナを意識したか否かなど)

・カナを補助的なものとして利用している場合もある
 (正確な音はわかっているが、あくまでも記憶用のメモとして用いている)


・カナふりのモデルを提示することは、学習者の普段のふり方と異なる場合、妨げとなる可能性もある

・自由にカナをふらせた場合、聴いた音を再生することはできるが、どう記述すれば良いのかわからないというケースも多い

・ネイティブスピーカーに聴かせて、判断してもらう場合
 どの国・地域のネイティブスピーカーか?(r/lの区別がない地域もある)
 通じる/通じない→Inteligibity
 聴きとろうとする意欲、慣れなど様々な要因に関係する。
 また、それを教育に関連付けるとより複雑化する。

・年齢の低い学習者(例えば小学生)の方が質の良いカナふりができるという事は大いに考えられる。なぜなら、年齢が高くなり学習が進むにつれて、聴いたものを言語として知覚するが、知識や教養(apple→アップル)が妨げとなる可能性があるから。

・発音記号について
 日本において、発音記号をマスターしている学習者は非常に少ない。
 記号と音は本当に一致しているのか?また、正しく使えるのか?
 正しく使えなければ、どんなものでも変わりはないのではないか?

 
 

::::次回の課題::::


このテーマに関する論文をひとつ読み、それについて議論します。
論文を読む際、批判する目で読んでみてください。