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2011年度 金曜日 前期 英語教育学リサーチデザインA 2011. 6. 17
Research Design A

::課題::

Reserch Topic Inventory
スピーキング力の評価方法(第1回)

最近の英語教育では,スピーキング,ライティングといった表現力(productionの能力)の育成が以前より強調されるようになってきました。それにともなって,こうした能力を評価するニーズが高まっています。

 ある人はいくつもの観点に分けて細かく評価するのが良いと言い,ある人は細かく分けることによって,かえってわけがわからなくなって,正確な評価ができなくなると主張します。また,観点に分けたりせず,ザックリと印象評価するのが結局のところ現実的であり,正しくもあるのだと考える人もいます。

 今回は,評価対象は中学生ということにしましょう。中学生のスピーキング力を評価する方法でプレが少なく,なるべく手間のかからない方法を決めるための情報を,提供してくれる研究を企画してみてください。

 

今日も受講者が持ち寄ったリサーチデザインについて自由に意見を交わしました。

◆受講者から出た主なデザインは・・・

・ダイアローグ形式で評価された得点は、モノローグ形式での得点と違うのか?
(担当クラスの教師が評価すれば、ダイアローグ形式でもスピーキングを測定できるのか?)
・スピーキングタスクによってどのような評価方法が適切か?(分析的評価/全体的評価))
・「英語質問力」を測るテストを試作し、その妥当性について検討する。
・発表の「順番」は分析的評価と全体的評価のどちらにより大きく影響するか?
・分析的評価と全体的評価によって、評価(得点)に差が出るか?

◆金谷先生のコメント:

・ダイアローグに関して:
 相手が変わってもperformance能力の評価は変わらないか、については見てみないとわからないので面白いかもしれないが、限られた時間の中で2人を一度にみるのは難しい。
・教師の予備知識が十分にあれば、スピーキング力を平常点に含めても良いのでは?
 (スピーキングテストを行う必要は?何のために評価をするか?)
・評価について:
 評価とテスト(厳密にスコアリングするもの)を分けて考えると、当然平常点に得点±する事も考えられる(ex. ペーパーテスト±普段の態度など)
・スピーキング力は当然リスニング力も含む。スピーキング力だけを測るのは不可能
・中学生に"状況を判断して質問する力"を要求するのは妥当か?
・口頭英作文でスピーキング力が測れるのか?
・日本人が英語を話す場合、L1の介在が多い。L2で考えるというのはかなりレベルが高い。
 "L2で考える"ということはできるのだろうか?(少なくとも、Controlはできない)
・分析的評価vs全体的評価について:
 明確な基準を決めたら、その基準通りに判断・評価できるのだろうか?
・評価方法(自由度ありorなし)でも、評価は変わってくる
・被験者の選び方について:
 手続きがランダムであれば、結果もランダムになるわけではない。


::::次回の課題::::

このテーマに関する論文をひとつ読み、それについて議論します。