|
・No.18 目的3つ。T.英語学習の年数(英語力の差)によって,英語圏の国と非英語圏の国とそれ以外の国への興味・関心の度合いは変化するだろうか。U.英語学習に対しての好き嫌いの違いによって,英語圏の国と非英語圏の国への興味・関心の度合いは変化するだろうか。V.英語学習の念す(英語力の差)と英語学習に対しての好き嫌いの違いは,英語圏の国とそれ以外の国への興味・関心の度合いとどう関係するだろうか。
・Appendixのアンケートで10か国について「興味・関心を持っているか」を質問しているが,「興味・関心を持っている」とは具体的にどのようなことをイメージしているか。
・文化,人,国に対して興味・関心があるか,ということ。
・気持ちをきくのもいいかもしれないが,実際にその国について調べてみるとか,具体的に何かをしたかを尋ねるのもいいのでは。
・例えば,スペインについて何かしているかきいても,具体的な答えは出てこないと考えた。
・何もしていないなら,本当に興味があるとは言えないのではないか。
・文字通り,単に興味があるかどうかだけ知りたいと思った。
・好き嫌いで,嫌いだとしても,関心があると言えるのではないか。
・確かに,漠然としすぎていたと思う。
☆態度はとてもわからない。建前と,建前でないものと。どうやれば,自分でもわからないのかもしれない感情をわかることができるか。人間,好みのタイプと付き合うとは限らない。自分でもわからないところに好き嫌いの原因があったりする。その意味で今回は工夫が必要なテーマです。
・ロシア以外すべてヨーロッパなのはなぜですか。
・小学生の生徒でも知っている国を選んだ。ただし,フランスやドイツなど英語とは異なる言語の国を選んだ。
・文化という場合,世界中の文化を指すのではないか。英語を通して寛容の心を育むのは難しいなあ。
・小学校の5〜6年生で世界の国々については勉強しているはずです。被験者に4年生を入れたのはなぜですか。
・4年生はまだ英語学習が始まっていないんということで入れた。
・小学生でもけっこう様々な国を知っているような印象があります。
☆好きか嫌いか,もう少し本音が出るようにするにはどうしたらいいと思いますか。似たような研究を考えてきた人は,どのような方法論を取りましたか。
・具体的にしたことや知っていることを質問する。
☆例えば学校の課題学習などで調べた結果,知ってしまっていたということもある。
・行ってみたい国ランキングはどうでしょう。
☆あまり考えるとわからなくなる。反射的に答えてもらうと本音が出るときもある。調査のテクニックとして知っておいてください。
・No.24 リサーチクエスチョン2つ @アメリカ標準英語を習った学習者と,様々な国や地域で話される英語を習った学習者のスピーキング能力に差が出るのか。A上記2つの学習者間において,異文化に対する態度に差があるのか。
・予想と考察のAにあるように,英語を聞かせて異文化理解の態度が育まれるなら,スピーキングテストを実施する必要はないのでは?
・アンケート調査を最初思いつけず,蛇足と思いつつスピーキングテストを入れた。
☆研究としては蛇足はつけない方がいい。論文を必死に読んでここがわからないと思い筆者に尋ねたら「それはどうでもいいんです」と言われることがある。研究論文にby the wayはない。このデザインでは,アンケートの前に授業をする。こういうやり方はどう?
・授業の前後での変化を見たいと思いこのようにした。
・与える音声の質が違うと,被験者に異なる影響を与えると考えるということですね。けれども,数か月単位でCDを聞くだけで考えが変わるということがあり得るか。なぜ変わると思うのですか。
・変わらない!ですね…。最初考えていたときは,マテリアルの違いによって差が出るのではにかと考えた。被験者に,これは様々な英語だという情報は与えないつもりです。
・今まであまり英語を勉強してこなかった理系の学生は,様々な英語だということに気付くかな。
・好きになるよりは,様々な英語を聞くことで,英語を嫌いになってしまうのでは?いろんな国のなまりの英語を聞くことで異文化理解が進むと言いたい?
・アメリカ英語しか聞いていなくてインドを好きになるか。
☆長い期間にわたって実験を行う場合,英語を嫌いになってしまうかもしれない可能性があるのはよろしくない。1日2日で,あとでごめんねと言って,その後治療をするのならまあ,許されるかもしれないが。態度問題なのか,能力問題なのか。英語のnativeはいろいろな訛りを聞き取れるが,外国語として習っているものは雑音とか訛りで簡単に聞き取れなくなる。能力なのか,態度なのかは今回のテーマでは重要。好き嫌いは別として,聞き取れるのかどうか。単なるアンケートよりは,何かやってからのアンケートの方がずっといい。何か行動させてその後アンケートというデザインの人はいますか。何かに接した結果を見るのがこのようなテーマでは重要。シチュエーションを与えて,このときどうしますか,と質問する。
・No.5 リサーチクエスチョン2つ 1.帰国生と日本で英語学習してきた生徒が日本語の音読を評価する際,国名というフィルターが与えられると,その評価にどのような変化が生まれるのか。2.国名というフィルターを与えられた時の評価の違いに,帰国生と日本で英語学習してきた生徒の間で違いはあるのか。
・帰国生と大学生をそれぞれ2グループに分けて,片方には国名を与え,片方には与えないというやり方もあると思いますが,そうしなかった理由は?
・2つに分けるというやり方を,単に思いつかなかったというのもありますが,同じ人の変化を見たかったからです。
・国名がわかることで,評価が甘くなる理由として,その国への憧れによる,とは必ずしも言えないのでは?
・確かにとても個人差が大きいと思います。英語学習によって態度が育まれるのは,副次的なものでしかないのではないかと思います。
・外国人が日本語を話すのを聞いて評価する,というのがよくわからない。英語を話すのを聞かせた方がいいのでは?同じレベルで英語を話せる人を集めてきてはどうですか。
☆英語を教えること自体に,文化を教えるという内容はおのずと含まれるのか。母語で異文化理解をした場合との比較をしてもいい。小学校英語を実施することで異文化理解をすると言うが,母語で世界の文化,というような授業をした方がいいという考え方もある。
・No.22「英語技能の習得が進むと国際理解や態度も変わる?」仮説2つ @同じ学年における,英語技能の習得度と学習者の態度には特に傾向は見られない。A中学1年生が高校3年生になり,たとえ,英語技能が上達したとしても学習者の態度に変容は見られない。
・途中で,例えば洋楽がとても好きになったというような影響が入ってくるのではないか。英語技能の習得だけと関係があると言えるか。
・個人を取り出して,伸び率との関係を見ることもできると考えた。
☆これは6年間もかかる大研究です。相当に大きな結果が出てこないとコストがかかりすぎる。単に大人になったから態度が変化した,というだけのこともある。皆が同じ程度の英語学習をしてしまうと難しい。学校単位で英語の授業数の違うところを選んで比べるとかして,6か月くらいでできるとよい。
・態度の変容は長い目で見ないとわからないと思いました。
☆同じくらいの年齢で,英語学習を積んだ人と積んでいない人で比べてみては?L1習得の研究者は自分の子供で研究を行う。長期間実験を行うと,被験者の数を確保するのが大変。たくさんの人数で短期間でやった方が楽ではある。
・No.10 リサーチクエスチョン2つ @中学校検定教科書において,登場人物の出身国はどのようになっているのか。A中学校検定教科書において,どのような国のどのような文化が扱われているのか。
・いろんな国が出てきたとして,子供たちがそれを学んだら興味を持つと考えますか。
・きっかけは多ければ多いほどいいと考えた。興味を持つきっかけにはなるのでは。きっかけがあるのかないのかという事実を調べる研究です。
・この研究の結果は,教科書会社への示唆になるということですか。
・きっかけとしてあるのかないのか,ということです。
☆英語学習がテーマなので,その接点はないといけない。この研究の次に何をするか。そのことによって学習がどうなるか。学習者との接点を見ないといけない。意図は,教科書を作った人に訊けばばすぐにわかる。この教材を使うことによって学習者はどう変わるのか。学習指導要領の変遷は,教育に対する国の考え方の変遷。正史と,その中で生きていた人の生活とは全く別物。歴史学上,生きていた人に対するアプローチはすでにある。教育学でも,建前の裏の現実に迫っていくことが必要。我々の中心課題は学習。OCの導入と現場での実践は別。学習者レベルに落とした研究にすべき。教科書の登場人物が,日本人がゼロの時代から,すべて日本人という時代があり,さらに様々な国の人が登場するという時代になった。日本人ゼロと日本人のみの教科書で育った学習者を比較するのが今となってはもう無理なら,似た状況を探し出すというような柔軟さが必要。
・No.17 「ラトナはインド人,ケンは日本人」 リサーチクエスチョン テキストの登場人物の人種にバリエーションがあるほど,学習者の異文化に対する許容度は広がる。
・「話してみたい」「話してみたくない」という2つの選択肢のどちらかに○をつけるというやり方だと,「話してみたくない」には○をつけにくいかもしれない。選択肢を「話してみたい」ひとつにして,話してみたいときにだけ○をつけてもらうようにしては。
・AとBのテキストで,登場人物の違いはAにインド人がいて,Bにはいない,というだけ。AとBで,全く登場人物の出身地を変えてみてはどうか。
・次のビデオの登場人物の出身地の中から選んだ。期間も短いので。
・ビデオの中での自己紹介は,人によって内容が異なるのだろうが,その内容によって,話してみたいと思ったり思わなかったりするのでは。
☆「話してみたい」「話してみたくない」という言葉は使いたくない。顔を出すので,その印象によって,話しやすそうとか冷たそうとかいう印象を与えてしまう。一人ずつ出して,絶対評価で決めるのは難しいかもしれない。2人ずつペアで出して,時間はあまり与えず,どちらかを選ばせるという手もある。
・テキストを使って授業をするということにこだわりがありますか。ないなら,Aグループにはインド映画を見るように指示し,Bグループには支持しないというやりかたでもいいのでは。
・教科書の登場人物の影響を見たかった。
・もう少し長い時間をかけてみた方がいいのでは。No.10の研究の結果を受けて,バラエティに富んだ教科書の学校と,あまりバラエティ豊かでない教科書の学校で比べてみてもいいのでは。
☆顔出しは,ちょいと難しい。情報が多すぎる。タイプの顔だとか,好き嫌いになってしまう。
・No.26 リサーチクエスチョン2つ @英語学習が,学習者にとって他国や異文化に対する開けた心を養うきっかけとなるか。 A英語教育を通じて,指導者は学習者に対して,他国や異文化への理解を深められるような仕掛けを日々の授業の中に組み込んでいるか。
・研究目的では異文化となっているのに,予想のところで英語圏と非英語圏とに分けた理由は?
・リサーチクエスチョンのAに対する答えが,予想からは見えてこない。
・英語学習によるものなのか,他の,例えば社会の授業なのかがわかるような質問になっていない。
・公立と私立では授業形態が異なる,と考えているのだと思うが,どのように違うかに踏み込んでいないので,リサーチクエスチョンに答えるのは難しいのではないか。
☆予想のパターンは面白いが,リサーチクエスチョンとは対応していない。この研究は,どういうパターンがあるのか,という現状把握。そこに私立公立がどう絡むか。リサーチクエスチョンを考え直す必要はあるだろう。
|