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2012年度 金曜日 前期 英語教育学研究法A 2012.07.20
Research Design 6
態度は測れるか

 □今回の課題

 ●コミュニケーションへの態度は測れるかを各々で考え,論理立ててくる。



 □取り上げた人の意見と,それに対する反応


 ■2番の方のResearch Design
 ・「学習」ではなく「コミュニケーション」に対する態度を測る。
 ・コミュニケーションを取ろうとしているかもしれない生徒を蔑ろにしてはいけないのではないだろうか。
 ・評価者の態度に対する評価と,生徒自身の評価が異なれば,評価者の評価というものは妥当性がないのではないだろうか。
 ・生徒自身では講義をしっかり聞いているのに,教師側はそれらを評価できていないということを証明する。

 ◯意見など
 ・やはりあまりにも主観的なので,理解度確認テストをすべきなのではないか。
 ・しかし,理解度を測ることは生徒の英語能力を測っていることになり,態度を測っていることにはならないのではないか。
 
 ◇金谷先生のお言葉
 ・実際は「学習に対する態度」の中でしか行われていないのではないかと感じる。コミュニケーションの機会がないのに,果たしてその態度を測れるのか。
 ・「意欲」の面を「態度」の面と切り離すことはできない。「関心→意欲→態度」という順番があるからだ。つまり,意欲があるのに態度には表れないということはなかなかない。例外としては,@一生懸命なのに点数は悪いA能力はあるけど態度はない(悪い)…などだろう。やはり表面にでた態度だけを評価するのがスッキリする測り方だと思う。
 ・また,講義自体がつまらない場合だと,生徒の態度以前の問題になるので改善が必要である。



 ■24番の方のResearch Design
 ・コミュニケーションとは双方向のものであるが,今回はreceptionの方に焦点を当てたい。
 ・しかし,相手のこと理解しようとすることは,「明確な基準がない」というのと「授業中に全員を見渡すのは難しい」という問題がある。ここで,それに変わる尺度がないものかと考えてみた。
 ・「能力→聞こうとする態度→理解度」このモデルを考えると,聞こうとする態度があればあるほど理解度が高まるので,「=理解度を測れば良い」ということにならないだろうか。
 ・英語学習に積極的な生徒とそうでない生徒で比較し,積極的な態度をもっている生徒は,単なるセンター試験のリスニングテストよりも,コミュニケーション後の理解度テストのほうが点数が高いのではないか。
 ・ここで差が生まれれば,聞こうとする態度を数値化できるのではないか。

 ◯意見など
 ・個人内での伸び率を見たほうが分かりやすいかもしれない。
 ・聞こうとする態度の中に,意欲と態度が混在してしまい,それらを測ることができないのではないだろうか。
 ・タスクに興味があるかないかで点数に差が出てしまうのではないか。
 ・リスニングテストとコミュニケーション後の理解度テストとの間には,同じテストだと言える妥当性がないので,その点数を比較するのは厳しい。
 ・ここで大事なことは,意思疎通のできる「相手がいる」ということだ。「相手がいる=態度が生まれる」なのではないだろうか。
 ・またこの研究では,内容をもっと理解しようとする"Pardon?"や"Sorry?"は,「良い態度」として測定の指標にするべきではないのかもしれない。これは理解度を上げるための手段でしかないからだ。

 ◇金谷先生のお言葉
 ・必要(needs)を迫られた時のコミュニケーションでは,態度は測れない。
 ・つまりそれらを差し引いた後に,それでも表出されるものが態度といえるのではないだろうか。
 ・だから,needsの強さ,差し迫られた状況の度合いで,そこに出る人間の態度を「態度」としてみるのは,態度を測っていることになるかは疑わしい。
 ・内容を知っているのに聞いてしまうということも,(良い/悪い)態度である。
 ・「態度=interpersonal relation」であり,needsに迫られているときに出るものではなく,それを超えた先に表出される,人間関係を円滑にしたいという願望なのだろう。
 ・ということは,needsを超えて表されたものが,態度と言える。しかし,教室の英語学習というのは,大きくくくれば「学習」であり,コミュニケーションをとろうとするのも,学校の範囲内だからであると言っても過言ではない。
 ・最初から「学習に対する態度」で一貫したほうがよかったのではないか。例えばこのように,何を目的として「態度」を評価にしたのかを調べるのも,研究の1つである。



 ■23番の方のResearch Design
 ・教師側は,生徒の態度を結局生徒の能力として評価しているのではないだろうか。
 ・教師側がどのような観点で評価しているかをメモを取らせながら,生徒のコミュニケーション活動を評価してもらい,それらの点を因子分析にかける。
 ・予想としては,アイコンタクトや発話量以外に,結局流暢さや英語の能力で測っていたというデータがでることである。

 ◯意見など
 ・評価用紙にいろんな評価観点を記入してもらうので,それらを個人的に数値化してもらい,平均をだせば良いと思う。
 ・ただ正直,この観点の内容はどうでもよくて,そこに「能力を測る評価観点」が入っていれば,それだけで教師は生徒の「英語の能力」しか見ていないということになる。

 ◇金谷先生のお言葉
 ・英語専攻でなかったり,帰国子女でもない人が,出来てしまう可能性もある。
 ・結局このデザインからもわかるように,英語の態度を測るという事自体に問題があり,それをやめて能力を純粋に測るだけでも,十分なのではないだろうかという疑問も生まれてくる。



                              ::::次回の課題::::

タームたたき

お疲れ様でした。

□次回からは

 「タームたたき」

となっております。

それぞれがもってきたデザインを載せますので,ご期待ください。