
都市の歴史的遺産の保存と思想
in English
現在、町中で進行している経済優先的な建築の建て替えは、その建築の持つ歴史的な位置付けや都市景観的な意味付けも吟味しないまま行われており、これを無感覚に受け流すわけには行かない。建築が持つ機能的な働き以外に、建築の外観が都市の中で果たす公共的な都市景観の役割は大きいものがある。それらの建築の中には、その建物が建てられた時代の感情や技術をよく伝える建築が少なくない。 こうした時代感情を伝え、「都市のランドマーク」となる建築を町づくりの鍵として位置付けることは、今後の都市環境と都市文化政策の上で大切なことである。
住民は日頃これを肌で感じ、土地に馴染み親しんでいる.これらは普段、意識されないが、意識しだすと身近な所にさまざまな発見があり、土地に対する愛着や誇りとなる.それらが歴史的遺産として町に残っていることは、それらが住民と土地とのより強い絆として働き、地域の活性化や町づくりの住民のエネルギ−として重要なものとなる.勿論、現代建築も都市の景観を形成する重要な要素であり、20年、30年と時間を経るとそうした絆に成長し、多くの人達の心に留まる建築が「都市のランドマ−ク」となって行くだろう.
如何なる要件を持つ建築が残るのか、その内容について建築の5要素、すなわち、利便性、関り性、記念性、芸術性、稀少性の高いものが残る可能性があることを指摘した。また、地域住民が住みつづけている都市の歴史的遺産の保存をなす時には、住いと都市環境についてLivability、Cleanliness、Visible Valueの原則に則して保存計画を立てなければならない。文/前野 まさる
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