
雑記
1999/09/23 KANAi
改装店舗/出雲
店舗や住宅といった日常的な建物は往々にして時代の変化に応じて増改築されていく。周知の通り増改築自体は建築行為としては取り立てて珍しいことではなく、むしろ建築設計の主要な課題の一つでもある。
古い家並*がある商店街では、歴史的建造物をあたかも新築店舗の様に装う「擬態」とでもいうべき手法**が極めて一般的になっている。増改築にも多々あるだろうが、この「擬態」が増改築の手法として正当なものとは言い難い。そして彼等のどちらかといえば「キッチュ」な形相は、設計者の力量不足を露呈しているようにも写る。
増改築には既存の建物自体を立体的な敷地として扱う設計能力が問われる。しかし残念ながら建築教育の場では増改築というテーマは軽視されている。

*出雲の家並
街道沿いには切妻片入りの商家が並ぶ。奥に見える商家はRC造風に改築されていることが伺える。

**打放コンクリート風の町屋
近年改築されたブティック。店舗内も商品配置やライティングなど流行を意識したつくりとなっている。
行事 ヘ