
台東区近代建築調査報告書
Report on the Survey of Modern Architecture in Taito-ku
台東区教育委員会の委託により、台東区内全域の近代洋風建築及び和風建築の調査を行った成果。幕末から昭和戦前までに建てられた近代建築については、都市の歴史を語る遺産として、近年注目を浴びるようになったが、都市開発や地価高騰のあおりを受け、その数を急速に減少させてもいる。都市の景観を形成する重要な素材、市民の貴重な財産としてこれらを再認識することが調査の目的でもある。この種の調査は、近年各地で行われているが、行政区画内全体をくまなく調査する、いわゆる悉皆(しっかい)調査で全てのデータを報告したものは少ない。
報告書は、その役割から3年度かけて3冊にわたって出版される計画である。第1冊はデータ編で、6年度にわたる調査の全成果を町丁別のデータとして掲載したもの。区内108町丁で近代洋風建築の数は総計1004件に及んだ。データ編では、全ての建築の所在地、仕様などの基本的データと分布位置を地図上で明示している。なお、本年度は第2冊として、これらのデータを元にした分析編が発行される。第3冊目は、一般区民向けの読み物として「普及版」の編集を予定している。文/志村 直愛
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