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書籍情報
満洲

著書名

文学理論と文学の授業を架橋する
 ―虚構・語り・歴史と社会―

編著者

扇田浩水・山田夏樹・大澤千恵子・千田洋幸

装丁

八田さつき

発行

東京学芸大学出版会

2024年3月31日 第1版第1刷発行
ISBN:978-4-901665-65-0
価格:2,420円(本体2,200円+税)

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文学研究と国語教育を専門とする教授を中心に、一人一人の多様な文学の読み方をどのように人に伝え、異なる意見とぶつかることを通していかに人間形成をしていくかを探った一冊。人と同調しながらも孤立化していく現代人に対して、文学と文学教育のもつ意義を示します。
太宰治、中島敦、森鴎外、吉野弘、新見南吉、ヘルマン・ヘッセ、魯迅、そしてアラビアンナイトのような枠物語やペローの昔話も取り上げます。

第 1 章

テクストと虚構

理論編

何よりもまず、小説が虚構であることを再確認しておこう……… 山口俊雄

実践編

他形式への置き換えを通じて「テクストと虚構性」を考える
―中学校 2 年 太宰治「走れメロス」………渡邉裕

実践編

小説と演劇の比較を通した「テクストの虚構性」に着目する教材開発
―高校 2 年 太宰治「水仙」、中島敦「名人伝」………扇田浩水

第 2 章

語りと語り手

理論編

「語り」や「語り手」がもたらす枠物語の様相………大澤千恵子

実践編

語りを視野に入れた授業実践
―小学校 4 年 新美南吉「ごんぎつね」 ………西川義浩

実践編

中学校における「語り手」の学習の重要性
―中学校 1 年 ヘルマン=ヘッセ「少年の日の思い出」………扇田浩水

実践編

「客」(「ぼく」)はどのように語られているのか
―大学 3、4 年 ヘルマン=ヘッセ「少年の日の思い出」……… 山田夏樹

実践編

「語り手」を疑う読書行為の実践
―高校 2 年 太宰治「葉桜と魔笛」………西山一樹

実践編

誰が「美しい夕焼け」を見られるのか
―大学 1~3 年 吉野弘「夕焼け」………山田夏樹

第 3 章

歴史と社会

理論編

文学教材の「歴史と社会」をどうとらえるか
―魯迅「故郷」を例として………千田洋幸

実践編

他作品との重ね読みによる、「社会」のとらえを読みに生かす取り組み
―中学校 3 年 魯迅「故郷」………加儀修哉

実践編

歴史的事象を踏まえて読解する
―高校 3 年 森鷗外「舞姫」………日渡正行

ご連絡先

東京学芸大学出版会

184-8501
東京都小金井市貫井北町4-1-1
東京学芸大学構内
TEL:042-329-7797
FAX:042-329-7798
Mail:upress@u-gakugei.ac.jp

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